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英題
THE IRON LADY
製作年
2011年
製作国
イギリス
監督
フィリダ・ロイド
ストーリー
1979年、父の教えである質素倹約を掲げる保守党のマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)が女性初のイギリス首相となる。“鉄の女”の異名を取るサッチャーは、財政赤字を解決し、フォークランド紛争に勝利し、国民から絶大なる支持を得ていた。しかし、彼女には誰にも見せていない孤独な別の顔があった。
キャスト
メリル・ストリープ,ジム・ブロードベント,オリヴィア・コールマン,アレキサンドラ・ローチ,ハリー・ロイド他
予告編![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0167.gif)
オフィシャルサイトはこちら![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/pc2.gif)
個人的評価![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_r.gif)
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【まぁまぁ
】
【
ダメダメ
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微妙・・・
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まぁまぁ
(3が基準) ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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あともう一歩
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完璧
】
オスカー主演女優賞受賞、メリルの来日PR効果が十分にあったのでしょう。16日に日本でもついに公開されましたが、なんと劇場によってはこの最初の週末は満席の回もあったとのこと。なので、私はずらして今週の平日のレイトショーででも観ようと思っていたのですが、やっぱりメリルを早く観たい気持ちには勝てず(笑)18日のお昼に鑑賞![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0167.gif)
先日のメリルのオスカー主演女優賞受賞、そして来日については結局書けなかったので、このことも含めてたっぷり書こうと思います。なので、メリル自身については後で。
まずは、作品自体の感想から。
監督はデビュー作『マンマ・ミーア!』に引き続き、メリルとタッグを組んだ女性監督 フィリダ・ロイド監督。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/14/ec7c348977ad67a810ed25d82a357677.jpg)
こう2作続くと、ティム・バートン×ジョニデのように、メリル×フィリダ・ロイド監督がタッグを組むのが当たり前のようになるかもね。
あ~、『マンマ・ミーア!』楽しかったなぁ
トム・ハンクス&リタ・ウィルソン夫妻が一緒ですが、夫妻は製作を担当。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/35/bc0195d736561f95c5501b3dd4a34103.jpg)
私はサッチャー元首相については恥ずかしいんですが、お名前しか聞いたことがないので、どういう方だとかどういう政策をしたとかほとんど分かりません。なので、事前にサッチャー元首相について、また在任当時の英国の情勢だとか、しっかり頭に入った状態で鑑賞していたら、また違った感想もあったかも知れません。(なので、私みたいな方はパンフ購入を
キャストやスタッフのインタも充実してるし、サッチャー氏の首相在任時も含め現在まで、また英国の情勢も年表になっていて分かりやすいので。)
なんか思っていたのと違って、在任当時よりも現在、認知症を患っているというサッチャー氏が過去を振り返るという設定で描いているので、80代のサッチャー氏を観ている時間が長いかな。だからなんかとっても辛かったし、悲しかった。英国史上初の女性首相として11年という長きに渡って一国を率いた女性が今はこういう状態で・・・っていうのがね。もうちょっと在任して全盛期の頃の描写を観たかったなぁと思います。この頃を演じているメリルはもう半端ない迫力で、圧倒しまくりなので。
これはもう退陣間近のサッチャー首相。ですが、このシーンのメリルの演技はもうスゴイです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/a0/fd0c682a96ca8a1afac7e022c0f6cc50.jpg)
サッチャー氏が首相在任時にはどういう政策をして、国民からはどう思われて、とか政治的な話はほんとに駆け足で、その在任当時のサッチャー氏の心情、部下や家族との関係とかもなんか中途半端で、ちょっと物足りない感じ。作品のキャッチコピーでうたっている【栄光と挫折、最愛の夫との感動の物語】とかっていうのも正直観てもうーん・・・って感じ。夫のデニス、娘のキャロルのキャラ設定もなんかはっきりしなかったし。
デニス役のジム・ブロードベントって左利きなのね~。左利きウォッチャーとしては敏感に反応(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f9/c0e70441e1c6d3d7f14662ba485feb2d.jpg)
もっと夫婦の絆みたいなものをちゃんと描いて欲しかったな。優しい旦那さんっていうのは分かったけれど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/93/783b105289e2b4845b2d768b7df911ac.jpg)
だけど、劇中には実際の当時の紛争とかサッチャー氏が首相に就任した際の映像なんかが随所にはさまれたりして、それがいかに大変でとんでもない状況だったのか、というのは実感しましたけど。
ですが結論としては、ゴローちゃんが言っていた通りだなぁと(笑)実際、私も鑑賞前からそう思っていましたし。
あと作品の評価とは別ですが、サッチャー氏ってオシャレな政治家だったんだなぁって。ハンドバッグとハイヒール、そしてパールのネックレス(双子が誕生した際にデニスから贈られたもの)はかかせなかったそうですが、(そういや『ジュリー&ジュリア』で演じた料理研究家のジュリア・チャイルドもパールのネックレスがトレードマークでしたね。)ファッションが今の政治家さんにはほとんど見られないような感じだなぁって。それは英国っていうのもあるんでしょうか?女性としてはそのファッションは気になりましたねぇ。常に【女性】であるということを意識していたんでしょうね。
劇中ではスーツも含め、この背景のブルーが印象に残りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a1/359dd509af15a2621a42cf02fd57b6ef.jpg)
それと、デニスの若い頃を演じたハリー・ロイドが噂通りほんとカッコいい。これからご覧になる方はぜひ注目。
サッチャー氏の若い頃を演じたアレキサンドラ・ローチ。なんとなくメリルに似てたような。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/e6/756f3d01d4b0d6e752324d2941ac2a24.jpg)
で、ここからメリル・ストリープのお話。
Twitterで鑑賞後、『しあわせの隠れ場所』で主演女優賞を獲得したサンドラ・ブロックを思い出した、みたいなツイートをしましたが。
この時、私はサンドラのオスカー受賞後に作品を観たのですが、正直いうとそこまで絶賛されるほど?と思ってしまったんです。というか、サンドラ・ブロックという女優さんは元々演技が下手なわけじゃない。どうしても世間は出演作から考えてもラブコメのイメージが強いから、きっとこういう作品は新鮮にうつったんだと思いますし、こういう演技も出来るんだ、みたいに思ったんじゃないかと。そして、サンドラがオスカー初受賞か!?って騒がれる前に有力視されていたのは、『ジュリー&ジュリア』で今回と同じく実在する有名な料理研究家 ジュリア・チャイルドを演じたメリルさま。こちらの作品もオスカー発表後に鑑賞しましたが、やっぱり私には純粋に演技を観たら、やっぱりサンドラよりもメリルのほうが断然技術としても格段に勝っていると思いました。
そして、今回のメリルのオスカー受賞。
有力視されていた『ヘルプ』のヴィオラ・デイビスをまさかのどんでん返しで3度目のオスカーを獲得したわけですが、サンドラとメリル、2人に共通したのはやっぱり【運】だったんじゃないのかなと思うんです。メリル自身も後にインタビューで話していましたけど。
鑑賞された方の感想をちょこちょこ観ていると、やっぱりメリルの演技は凄かった!っていう方がほとんど。だけど、私は正直そうは思わなかったんですよね。期待が大きかったっていうのもあるけど、メリルの演技がなんか物足りなかった。もちろんサッチャー氏に外見、仕草、喋り方等全てにおいてそっくり。また、首相の演説シーンなんかはもう鳥肌ものだし、認知症を患っているという現在のシーンも、ほんとに同一人物が演じているの!?っていうくらい別人。もうこれでもか!っていうくらいの技術を見せつけていました。だけど、メリル・ストリープという女優さんはもうこういうことが当たり前で常に完璧だから、これまでの出演作を数多く観ているものにとっては全然驚かないんですよ。たぶん一般的に考えたら、そりゃビックリすると思う(笑)今回のオスカー獲得も絶対納得!演技が上手い役者さんは世界中にいるけど、果たして今回のサッチャー元首相をメリル以外に演じられる女優さんっている?って聞かれたら、やっぱりメリル以外には思いつかない。キャスティングで考えたら、これ以上ないはまり役だと思う。だけど・・・。
ヤバいなぁ、ちょっとやそっとの演技じゃ満足出来なくなっちゃってるんだろうな、私は。でも、それはメリル・ストリープだからだと思う。他の女優さんには出来ないこと・持っていないものが、メリルには可能だし必ず持っているから。だから、新作を観るたびに期待も他の役者さんにくらべたら格段に大きいもん。
最初に出たスチールがこれ。たったこの1枚で作品も完成していないのに、オスカー確実か!なんて言われる役者さん、メリル以外にいる?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/87/4cde898c6a4e057cc3a873316c7cfdb3.jpg)
でも、やっぱりメリルがオスカーを獲得したのはファンとしては本当に嬉しかった。私はてっきりヴィオラ・デイビスが受賞するものだと思ってたし、世間の予想もそう。メリル自身も受賞はない、と思っていたそうな。だけど、ゴールドのランバンのドレスを選んだのはやっぱりゲン担ぎだった?なんて言われていますよね(笑)前回『ソフィーの選択』で受賞した際のドレスの色がゴールドだったからだそうですが。
メリルの受賞スピーチはこちらで![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
ほんと素敵なスピーチでしたよね。何度観てもウルっときちゃう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
どっちがオスカー像か分かんないよぉ(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/fa/4957a427a5b826cde23d1d01786dc501.jpg)
女優さんの横顔フェチなので![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/fc/bcef360e1f4c2280f8aafc0c94b8b2a0.jpg)
ヘアスタイルはこんな感じ。素敵![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/bf/183ee29a55f0f21474bc18b29009fb2c.jpg)
旦那さまと。今年結婚35周年だそうです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
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そして、ご存じのようにオスカーではメリルだけじゃなくて、メイキャップ賞も受賞![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
こちらがその1人のJ・ロイ・ヘランド氏。メリルとは映画デビュー前の舞台の頃からヘアメイクを担当。なんと37年の付き合いだって!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/98/6f3c66c03c427edb5d251c3b9264d8bc.jpg)
このメイキャップ技術で、サッチャー氏の80代がこのように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/05/f71c10ab5a126fd55544555935c17555.jpg)
メリルが演じていると知らないで観たら、一体誰だかほんとに分からない。メリルはこの容姿でイギリスの街中に出てみたそうですが、全く気付かれなかったとインタビューでも言っていましたね。
で、そのオスカー受賞から1週間後に来日
ほんとはいろいろ書きたいけれど、さすがに疲れてきた
なので、ちょっと端折って・・・。TVでも大きく報道され、毎日どこかの局では必ずインタビューが流れてたし、あの「徹子の部屋」にも異例の2日連続で出演してくれちゃったり
でも、全てに共通するのは今回の来日でメリルの好感度はぐ~んと上がったことは間違いないってこと。それはインタビューを観た方ならきっと分かってもらえると思うし、感じたはず。素のメリルってほんとチャーミング。そして演技に対しては自分なりの強い信念を持って取り組む、プロフェッショナルの塊のような人。あ~、プレミアでメリルに会いたかったなぁ。そして、TVでもたびたび話題になっていたけど、あの真っ白で綺麗なお肌をナマで拝見したかった(笑)女性ならあの艶々なお肌は憧れますもん![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/girl_compact_sl.gif)
また近いうちに来日してくださいね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0167.gif)
製作年
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製作国
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監督
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ストーリー
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キャスト
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予告編
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オフィシャルサイトはこちら
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個人的評価
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オスカー主演女優賞受賞、メリルの来日PR効果が十分にあったのでしょう。16日に日本でもついに公開されましたが、なんと劇場によってはこの最初の週末は満席の回もあったとのこと。なので、私はずらして今週の平日のレイトショーででも観ようと思っていたのですが、やっぱりメリルを早く観たい気持ちには勝てず(笑)18日のお昼に鑑賞
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0167.gif)
先日のメリルのオスカー主演女優賞受賞、そして来日については結局書けなかったので、このことも含めてたっぷり書こうと思います。なので、メリル自身については後で。
まずは、作品自体の感想から。
監督はデビュー作『マンマ・ミーア!』に引き続き、メリルとタッグを組んだ女性監督 フィリダ・ロイド監督。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a7/b980fac30f89b71fba1a0127ec42b346.jpg)
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こう2作続くと、ティム・バートン×ジョニデのように、メリル×フィリダ・ロイド監督がタッグを組むのが当たり前のようになるかもね。
あ~、『マンマ・ミーア!』楽しかったなぁ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/35/bc0195d736561f95c5501b3dd4a34103.jpg)
私はサッチャー元首相については恥ずかしいんですが、お名前しか聞いたことがないので、どういう方だとかどういう政策をしたとかほとんど分かりません。なので、事前にサッチャー元首相について、また在任当時の英国の情勢だとか、しっかり頭に入った状態で鑑賞していたら、また違った感想もあったかも知れません。(なので、私みたいな方はパンフ購入を
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/fuki_osusume.gif)
なんか思っていたのと違って、在任当時よりも現在、認知症を患っているというサッチャー氏が過去を振り返るという設定で描いているので、80代のサッチャー氏を観ている時間が長いかな。だからなんかとっても辛かったし、悲しかった。英国史上初の女性首相として11年という長きに渡って一国を率いた女性が今はこういう状態で・・・っていうのがね。もうちょっと在任して全盛期の頃の描写を観たかったなぁと思います。この頃を演じているメリルはもう半端ない迫力で、圧倒しまくりなので。
これはもう退陣間近のサッチャー首相。ですが、このシーンのメリルの演技はもうスゴイです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/a0/fd0c682a96ca8a1afac7e022c0f6cc50.jpg)
サッチャー氏が首相在任時にはどういう政策をして、国民からはどう思われて、とか政治的な話はほんとに駆け足で、その在任当時のサッチャー氏の心情、部下や家族との関係とかもなんか中途半端で、ちょっと物足りない感じ。作品のキャッチコピーでうたっている【栄光と挫折、最愛の夫との感動の物語】とかっていうのも正直観てもうーん・・・って感じ。夫のデニス、娘のキャロルのキャラ設定もなんかはっきりしなかったし。
デニス役のジム・ブロードベントって左利きなのね~。左利きウォッチャーとしては敏感に反応(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f9/c0e70441e1c6d3d7f14662ba485feb2d.jpg)
もっと夫婦の絆みたいなものをちゃんと描いて欲しかったな。優しい旦那さんっていうのは分かったけれど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/93/783b105289e2b4845b2d768b7df911ac.jpg)
だけど、劇中には実際の当時の紛争とかサッチャー氏が首相に就任した際の映像なんかが随所にはさまれたりして、それがいかに大変でとんでもない状況だったのか、というのは実感しましたけど。
ですが結論としては、ゴローちゃんが言っていた通りだなぁと(笑)実際、私も鑑賞前からそう思っていましたし。
あと作品の評価とは別ですが、サッチャー氏ってオシャレな政治家だったんだなぁって。ハンドバッグとハイヒール、そしてパールのネックレス(双子が誕生した際にデニスから贈られたもの)はかかせなかったそうですが、(そういや『ジュリー&ジュリア』で演じた料理研究家のジュリア・チャイルドもパールのネックレスがトレードマークでしたね。)ファッションが今の政治家さんにはほとんど見られないような感じだなぁって。それは英国っていうのもあるんでしょうか?女性としてはそのファッションは気になりましたねぇ。常に【女性】であるということを意識していたんでしょうね。
劇中ではスーツも含め、この背景のブルーが印象に残りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a1/359dd509af15a2621a42cf02fd57b6ef.jpg)
それと、デニスの若い頃を演じたハリー・ロイドが噂通りほんとカッコいい。これからご覧になる方はぜひ注目。
サッチャー氏の若い頃を演じたアレキサンドラ・ローチ。なんとなくメリルに似てたような。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/e6/756f3d01d4b0d6e752324d2941ac2a24.jpg)
で、ここからメリル・ストリープのお話。
Twitterで鑑賞後、『しあわせの隠れ場所』で主演女優賞を獲得したサンドラ・ブロックを思い出した、みたいなツイートをしましたが。
この時、私はサンドラのオスカー受賞後に作品を観たのですが、正直いうとそこまで絶賛されるほど?と思ってしまったんです。というか、サンドラ・ブロックという女優さんは元々演技が下手なわけじゃない。どうしても世間は出演作から考えてもラブコメのイメージが強いから、きっとこういう作品は新鮮にうつったんだと思いますし、こういう演技も出来るんだ、みたいに思ったんじゃないかと。そして、サンドラがオスカー初受賞か!?って騒がれる前に有力視されていたのは、『ジュリー&ジュリア』で今回と同じく実在する有名な料理研究家 ジュリア・チャイルドを演じたメリルさま。こちらの作品もオスカー発表後に鑑賞しましたが、やっぱり私には純粋に演技を観たら、やっぱりサンドラよりもメリルのほうが断然技術としても格段に勝っていると思いました。
そして、今回のメリルのオスカー受賞。
有力視されていた『ヘルプ』のヴィオラ・デイビスをまさかのどんでん返しで3度目のオスカーを獲得したわけですが、サンドラとメリル、2人に共通したのはやっぱり【運】だったんじゃないのかなと思うんです。メリル自身も後にインタビューで話していましたけど。
鑑賞された方の感想をちょこちょこ観ていると、やっぱりメリルの演技は凄かった!っていう方がほとんど。だけど、私は正直そうは思わなかったんですよね。期待が大きかったっていうのもあるけど、メリルの演技がなんか物足りなかった。もちろんサッチャー氏に外見、仕草、喋り方等全てにおいてそっくり。また、首相の演説シーンなんかはもう鳥肌ものだし、認知症を患っているという現在のシーンも、ほんとに同一人物が演じているの!?っていうくらい別人。もうこれでもか!っていうくらいの技術を見せつけていました。だけど、メリル・ストリープという女優さんはもうこういうことが当たり前で常に完璧だから、これまでの出演作を数多く観ているものにとっては全然驚かないんですよ。たぶん一般的に考えたら、そりゃビックリすると思う(笑)今回のオスカー獲得も絶対納得!演技が上手い役者さんは世界中にいるけど、果たして今回のサッチャー元首相をメリル以外に演じられる女優さんっている?って聞かれたら、やっぱりメリル以外には思いつかない。キャスティングで考えたら、これ以上ないはまり役だと思う。だけど・・・。
ヤバいなぁ、ちょっとやそっとの演技じゃ満足出来なくなっちゃってるんだろうな、私は。でも、それはメリル・ストリープだからだと思う。他の女優さんには出来ないこと・持っていないものが、メリルには可能だし必ず持っているから。だから、新作を観るたびに期待も他の役者さんにくらべたら格段に大きいもん。
最初に出たスチールがこれ。たったこの1枚で作品も完成していないのに、オスカー確実か!なんて言われる役者さん、メリル以外にいる?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/87/4cde898c6a4e057cc3a873316c7cfdb3.jpg)
でも、やっぱりメリルがオスカーを獲得したのはファンとしては本当に嬉しかった。私はてっきりヴィオラ・デイビスが受賞するものだと思ってたし、世間の予想もそう。メリル自身も受賞はない、と思っていたそうな。だけど、ゴールドのランバンのドレスを選んだのはやっぱりゲン担ぎだった?なんて言われていますよね(笑)前回『ソフィーの選択』で受賞した際のドレスの色がゴールドだったからだそうですが。
メリルの受賞スピーチはこちらで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
ほんと素敵なスピーチでしたよね。何度観てもウルっときちゃう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
どっちがオスカー像か分かんないよぉ(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/fa/4957a427a5b826cde23d1d01786dc501.jpg)
女優さんの横顔フェチなので
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_hohoemi.gif)
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ヘアスタイルはこんな感じ。素敵
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旦那さまと。今年結婚35周年だそうです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/89/e6463d18fd6b0b4292f859223d0f4880.jpg)
そして、ご存じのようにオスカーではメリルだけじゃなくて、メイキャップ賞も受賞
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こちらがその1人のJ・ロイ・ヘランド氏。メリルとは映画デビュー前の舞台の頃からヘアメイクを担当。なんと37年の付き合いだって!
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このメイキャップ技術で、サッチャー氏の80代がこのように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/05/f71c10ab5a126fd55544555935c17555.jpg)
メリルが演じていると知らないで観たら、一体誰だかほんとに分からない。メリルはこの容姿でイギリスの街中に出てみたそうですが、全く気付かれなかったとインタビューでも言っていましたね。
で、そのオスカー受賞から1週間後に来日
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また近いうちに来日してくださいね
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/cf/aeb0cdcc8e9aa030aa866060003fb2e9.jpg)
来日インタビューも色々見ましたが、飾ってなくて
ほんとステキでした
私も「マーガレット~」観ました。昨日に。お昼ぐらいでしたが、半分くらい席が埋まってて、そのほとんどが50代以上の方でした。
アクアさんの感想、同感です
クローゼットの衣装がほとんどブルーな所は笑ってしまいました。それとボイトレのシーンは良かったですね。
私は「恋におちて」が好きなのですが、ああいう素朴と言うか普通の女性を演じているメリルさんをまた観たくなりました。今回の映画もいいのですが、メイクの力有りきなので。
まだまだ現役のメリルさんを観ると、「私も頑張らないと。」と思ってしまいます。女性として素晴らしいお手本です
素敵な写真UPしていただいてありがとうございます。
自分のブログでも書きましたが、2年前にメリルがオスカーを獲っていれば、今回はヴァイオラが獲ったんじゃないかなあという気がします。サンディーの場合は、あのときは何かアメリカの賞レース全体が熱に浮かされたような(笑)勢いで「サンドラに賞を!」みたいな感じになってましたよね。だからたぶん、次にヴァイオラがノミネートされるようなことがあれば、彼女が獲るんじゃないかなあ。
映画はまだ見ていません。早く見たいです。
来日プロモーションもあまり見れなくて、かろうじて「徹子の部屋」だけ見ましたが、人柄がにじみ出るようなインタビューでしたね。
私もオスカー受賞は本当に嬉しいです。
いつかは見れると思っていましたが、そろそろ難しくなってきたかなぁ・・・と思っていたので。
そしてあのメリルだったら、もしオファーがきたら(まぁ、可能性は無いに等しいけど
作品の感想はメリーさんと似てたようで。
たしかにあのボイトレシーンは印象に残りますよね。
それと党首に立候補するにあたって、ヘアメイクやファッションを改造するシーンとか。
そして、やっぱりメリーさんと同じで、私も出演作では『恋におちて』がいちばんスキなんです。
なんか嬉しいなぁ
ロバート・デ・ニーロもメリルもほんとにフツーの役だし(笑)
不倫はやっぱりいけないことだと思うけど、今作での役柄の2人だったらなんか許せるんです。
応援したくなっちゃう(笑)
☆楓さんへ☆
たしかに【タイミング】って大事ですよね。
とはいえ、いろいろ言ってても2年前はサンドラが獲ってくれて、結局嬉しかったんですけど(笑)
以前も書きましたが、メリルには『ジュリー&ジュリア』よりも『ダウト』で獲って欲しかったし。
そういや『徹子の部屋』でもちょこっと言ってましたね、ヴィオラ・デイビスやグレン・クローズのことを。
楓さんの感想、お待ちしてますね。
あっ、それとお仕事が忙しいようで大変でしょうけど、『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』もぜひ劇場で。
なんか物語はまとまってるようでまとまってない、ごちゃごちゃしてるんですが、それでも面白かったんです(笑)
映像もカッコいいし、アクションシーンも迫力あって、不死身で変装名人のダウニーホームズが見れるし(笑)
この2~3日中には感想を書く予定なので。
RDJとジュード・ロウは近年の映画での名コンビですよね。1年おきぐらいにシリーズ、続けてほしいです。
今夜、簡単にですが書きましたので、良かったら読んでみてください