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自然を求めて近辺ぶらり

四季折々の風景、草花、野鳥などの写真を紹介しています。

日本のチロル「下栗の里」

2019年11月20日 | 花・風景・紅葉
下栗の里は、南アルプスを望む飯田市上村の東面傾斜面にある標高800m〜1,000mの地区です。最大傾斜38度の傾斜面に点在する耕地や家屋は、遠山郷を代表する景観を作りあげています。平成21年には「にほんの里100選」にも選ばれました。下栗の歴史は定かではありませんが、隣接する中根地区で縄文土器が出土していることから、下栗でもこの時期、既に人が生活していたと推測されます。最奥の大野地区には、三浦、久保(敷)などの姓があることから、一部には南アルプスを越えて鎌倉武士が分け入り定住したとも言われます。その後、遠山氏の治めるところとなり、更には幕府直轄領「門村」の一部として経過し、飯田市上村下栗地区として現在に至ります。江戸時代後期から人口は増えて、多いときは300人を超えました。地理学者市川健夫氏により「日本のチロル」と命名された下栗は、南アルプスを望む景観がすばらしく、昭和43年に訪れた百名山登山家深田久弥氏は、自らの著書で「下栗ほど美しく平和な山村を私はほかに知らない」と絶賛しています。(案内から)


下栗の里へは、2016年6月下旬に一度来ていて、今回が二度目の訪問になります。前回は大鹿村の青いケシを見てから地蔵峠〜しらびそ峠を経由して、この下栗の里に入りました。山岳道路ですから道幅が狭くカーブの多い道が連続します。今回は逆のコースを辿って下栗の里へ入ります。下栗の里へは、この道を進みます。狭くカープの多い道です。今来た道を振り返って見たところです。


下栗の里へ向かう道筋に命水 一本木がありました。


標高が上がるにつれて右手に雪をかぶった山が見えてきました。
中央が南アルプス聖岳 (3,013m)で、右が兎岳 (2,818m) です。




周囲の山々の彩り


下栗の里・半場まで来ました。ここで標高1,042mです。


ここに食堂がありました。


お客様募集中とのことですので応募して、ここで食事をとります。(^^)
夫婦で営んでおられる食堂の中はカウンター席だけの小さなお店です。明るく人柄の良いご夫婦との会話が楽しめました。この建物はご主人が一人で建てられたものだということでした。


決してご馳走とは言えないのですが、この土地にふさわしい素朴な田舎の味を楽しめました。天ぷらは目の前で揚げてもらえます。自宅の畑で採れたものがほとんどだそうです。ご飯はキノコご飯でした。


この食堂前から眺めた南アルプス聖岳です。






ここが天空の里ビューポイント (おおぎひら展望台) への入り口 "高原ロッジ下栗" と "はんば亭" のある駐車場です。ここへ駐車してビューポイントへは徒歩で向かいます。






この駐車場から見た風景です。
先ほど食事をした店が見えます。


雪をかぶった山は、左から兎岳、聖岳、上河内岳です。




天空の里ビューポイントへ向かう道から見た風景です。


天空の里ビューポイント (おおぎひら展望台) へは、ヒノキ林の中を約20分ほど歩きます。


天空の里ビューポイントからの眺望です。山肌にへばりつくようにして建つ民家が見えます。










こちらの写真は2016年6月下旬に訪れた時のものです。



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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
下栗の里 (ヒトリシズカ)
2019-11-20 05:43:36
イケリンさん

11月半ばの晩秋が近づくころに、飯田市上村下栗地区まで脚を伸ばされたのですね。今は市町村合併によって、飯田市なのですね。

ここへは、道路の凍結、降雪の前の最後のアプローチ時期です。

そして、天空の里ビューポイントまで歩かれています。斜度のきつい意外と大変な山道です。

ここが江戸時代からヒノキなどの名木を出した山里の山林ですね。

天空の里の段々畑を守る方々が続くことを切に願っています。
たぶん、スパーマーケットもコンビニもない過疎化した村です。厳しいですね。

たぶん、江戸時代の方が繁栄していたように感じます。
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下栗の里 (イケリン)
2019-11-20 06:18:54
ヒトリシズカさん おはようございます。
この地域も過疎化の波が押し寄せているようですね。
現在この集落にお住いの方は100人ぐらいではないのでしょうか。
買い物も下まで降りないとできないのでしょうね。
ひょっとしたら移動販売車がやってくるのかもしれないですね。
この景観を保つのも並大抵ではないとは思いますが、いつまでも残したい日本の原風景ですね。
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見知らんう場所へのいざないに感謝 (ちどり)
2019-11-20 09:14:44
今は膝を痛めて地元の山歩きもできません。せいぜい温泉やプールの生き返り、町への遊びに歩くので、平均5-6000歩です。

霧島にも行きたいけど・・叶わなくなりました。ましてや遠い本州の山々はこうしてブログで楽しませていただいてうれしいです。

娘が信州にいるのですが今年はいけないままでした。

いつも私のブログへおいでいただき有難うございます。ごちゃごちゃブログですが、これからもよろしくお願いします。
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いきたくなりました (マダム・グラハン・洋子)
2019-11-20 09:15:23
イケリン様
 
下栗の里は以前に出かけたことがあり、食事するところでは、小さなジャガイモの田楽を食べた記憶があります。
(食べ物って一番の記憶かも?)

それはともかく、記事を読み写真をみて、もう一度行きたくなりました。
(休日はパラに行きたいから・・・・・う~~~む。・・・時間がほしいわ)

所で、うねうねの道、車もすれ違えないし、端によると谷に落ちていきそうでヒヤヒャしたことを思いだします。

良い所へお出かけになりましたね。
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間違いばかり・・・ (ちどり)
2019-11-20 09:15:52
お恥ずかしい( ^ω^)・・・ホホホ
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下栗の里 (イケリン)
2019-11-20 09:48:34
ちどりさん おはようございます。
千鳥さんは、一日平均5-6000歩を歩かれているから立派なものですよ。
私なんか出かけたときは、それぐらいは歩くのでしょうが、家にいるときはさっぱりです。
もう少し、歩き癖をつけないと・・・と、反省ばかりで実行が伴いません。(笑)
鹿児島から信州までというと、簡単には行けない距離だけに、もどかしさが募っていることでしょうね。
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下栗の里 (イケリン)
2019-11-20 09:53:08
洋子さん おはようございます。
洋子さんも下栗の里へお出かけになったことがあるのですね。
出かけた先では、その土地で食べられているものを口にするのが一番ですね。いつまでも印象に残ります。

ここに至るまでの道は、景色も見たいが一瞬の油断が大きな事故につながるだけに緊張の連続でした。
それだけに、たどり着いた時の喜びはひとしおですね。

パラも絶好の季節を迎えていますね。飛んだ時の爽快感は言葉には尽くせないものがありそうですね。


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晩秋の山の景観 (korman)
2019-11-20 12:48:36
イケリンさん こんにちは
秋も深まり各地で初雪の情報が流れてきましたね。南アルプスを望みながら晩秋の紅葉の風景は、見事ですね~
南アルプスは、若かりし頃、何度も縦走した思い出がありますが、このハイキングはお楽しみでしたでしょう。
関東の紅葉もそろそろと期待しているところです。
素晴らしい景観を有難うございました。
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晩秋の山 (イケリン)
2019-11-20 13:13:57
kormanさん こんにちは。
南アルプスも今年三度目の冠雪だつたようです。雪山と紅葉のコラボがとっても綺麗でした。
そうですか、kormanさんは、南アルプスを何度も縦走されたご経験がおありですか。
麓から眺めても綺麗な山は、登ったものしか味わえない素晴らしさがあったことでしょうね。
それにしても、この山へ登るのはきつそうですね。(^ー^)

当地でも、紅葉が遅いという予想が、ここへ来て急激に進み、平年並みの色づきになってきています。
もうすっかり見頃といっても良い状態まできましたよ。

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下栗の里 (kagurakko)
2019-11-20 14:30:42
こんにちは、イケリンさん。
下栗の里、すばらしい景観です!
天空の里というのでしょうね。
何軒くらいが、お年寄りが多いのでしょうか?
車は?
谷底へ転がり落ちそうな?
いろいろ考えさせますね!
南アルプス、雪の深山。
紅葉のコラボ。
すばらしいです、食堂の食事も食べたいです。
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