鳰 (にお) とはカイツブリの別名です。このカイツブリの巣は水面に浮いていることから、鳰の浮巣と呼ばれています。
20年以上も前になるのでしょうか「鳰の浮巣に」という水上勉さんの小説に接したことがあります。その小説の中で、二人の女性が世間の荒波に翻弄される姿を、水面に漂う鳰の浮巣に重ね合わせて、「鳰の巣は、水に浮いており、波穏やかな日はいいが、ひとたび風が吹けば風に流され、雨が降れば雨に打たれ、ひとときも心休まることがない。」というような描写があったように記憶しています。(小説の文面とは異なるかと思いますが)それ以来、この鳰の浮巣というものを見てみたいと思っていましたが、カイツブリはよく目にするけれども、巣を見つけることは出来ませんでした。今回やっと目にすることができ、カイツブリ親子の様子も写真に収めることができました。
これが鳰の浮巣と呼ばれるカイツブリの巣です。表面は柔らかい水草のようです。直径は50cm近くあるようです。この上で抱卵し、巣を離れるときは卵を水草で隠してカラスなどから見えなくするようです。
この巣でカイツブリが子育て中です。父鳥だと思いますが、母鳥と一緒に巣の中にいるヒナに餌を何度も何度も運んできます。どうやらヒナは一羽だけのようです。おそらく複数の卵があったか複数のヒナがいたものと思われますが、後はどうなったのでしょうか・・・。自然界の厳しさを感じます。
時には親鳥の背中に乗ったりしています。親鳥はヒナを背中に乗せたまま、水中に潜ることもあるようです。
羽のまだら模様が可愛いですね。
親鳥が巣を離れると不安そうな表情で水面を見つめています。
親鳥が帰ってくると、すぐに甘える仕草を見せます。
明日は、巣から離れたヒナをご紹介いたします。
20年以上も前になるのでしょうか「鳰の浮巣に」という水上勉さんの小説に接したことがあります。その小説の中で、二人の女性が世間の荒波に翻弄される姿を、水面に漂う鳰の浮巣に重ね合わせて、「鳰の巣は、水に浮いており、波穏やかな日はいいが、ひとたび風が吹けば風に流され、雨が降れば雨に打たれ、ひとときも心休まることがない。」というような描写があったように記憶しています。(小説の文面とは異なるかと思いますが)それ以来、この鳰の浮巣というものを見てみたいと思っていましたが、カイツブリはよく目にするけれども、巣を見つけることは出来ませんでした。今回やっと目にすることができ、カイツブリ親子の様子も写真に収めることができました。
これが鳰の浮巣と呼ばれるカイツブリの巣です。表面は柔らかい水草のようです。直径は50cm近くあるようです。この上で抱卵し、巣を離れるときは卵を水草で隠してカラスなどから見えなくするようです。
この巣でカイツブリが子育て中です。父鳥だと思いますが、母鳥と一緒に巣の中にいるヒナに餌を何度も何度も運んできます。どうやらヒナは一羽だけのようです。おそらく複数の卵があったか複数のヒナがいたものと思われますが、後はどうなったのでしょうか・・・。自然界の厳しさを感じます。
時には親鳥の背中に乗ったりしています。親鳥はヒナを背中に乗せたまま、水中に潜ることもあるようです。
羽のまだら模様が可愛いですね。
親鳥が巣を離れると不安そうな表情で水面を見つめています。
親鳥が帰ってくると、すぐに甘える仕草を見せます。
明日は、巣から離れたヒナをご紹介いたします。
カイツブリの浮巣を発見され、その子育て中を観察できて、幸運でしたね。
ただし、このカイツブリの番は少し遅めの産卵・子育て中です。雛は、まだ産毛(?)ですね。
弊ブログで時々お伝えした川越市の伊佐沼では、7月ごろに産卵されたカイツブリの雛が多かったです。9月の今もまだ雛が泳ぎ始めているので、8月末か9月初めに産まれたようです。
現在、母親の背中に乗っている雛は急いで独り立ちすることが迫られます。迫り来る晩秋までに自分で小魚を捕る体力をつくることに迫られます。
ご指摘のように遅い誕生だと思います。
今頃、ヒナを見られるとは思いもしませんでした。
明日アップしますが、ひとり立ちに向けて、親鳥が特訓しているようにも
見受けられました。
台風による増水で、幼いカイツブリは大丈夫だったでしょうか?
たよりない巣。心配ですね
久しぶりに「水上勉」氏の名前お聞きしました。
私が初めて水上作品を読んだのは「金閣炎上」でした。
無事に大きくなってくれるとよいのですが。
水上勉さんも結構好きな小説家の一人で、以前はよく読んだのですが、
最近は本そのものを、あまり読まなくなってきましたね。
もっと読まないといかんのですが・・・。
根気がなくなってきたのかもしれませんねぇー。
わぁ~、鳰の浮巣をはじめて見ました!
わが家の近くには「かも池」と親しく呼ばれている池がありますが、カイツブリもよく見かけます。でも巣は見たことがありません。
こういうものなのですね。感動しました。
いつもしっかり観察なさっている「眼」のたまものですね。
水上勉の小説にも「鳰の浮巣に」というのがある由。さっそく読んでみます。
ヒナの可愛さと言い、鳰の浮巣といい、水上勉の小説といい、素晴らしい記事と写真に感動しました。
ありがとうございました。
巣を見つけたのは、偶然なんですよ。公園に行った帰りがけに、何気なく覗いた池で、カイツブリが
巣の上に座っていたのでわかりました。多分座っていなかったら見過ごしたでしょうね。
見つかるときはこんなもので、一生懸命探しているときには、なかなか見つからないものなんですよ。
水上勉さんの「鳰の浮巣に」は、その後改題されて、確か「古都慕情」となつたようなことも、何かで見たように思います。(改題名は間違っているかもしれませんが・・・)
ろこさんの「言葉の泉」格調高い文章と幅広い分野での知識、いつも圧倒されています。
毎回、拝読するのが楽しみです。 コメントありがとうございました。