いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

秋色の大地へ(1日目)

2019年09月22日 | 股旅

波しぶき 湯舟に揺られ 北帰行



夜明けの浄土ヶ浜からスタート

太平洋上、北航路、客船の展望浴場、
湯舟に浸かりながら、窓越しには三陸海岸と津軽海峡、
空と、海と、大地のパノラマ屏風絵。
台風17号が対馬水道から日本海へ、足早に北上している。
今のところ、北太平洋側は曇り空だが静かな海景色。
北へ針路をとる7000トン級フェリーの左舷には、
三陸の変化に富んだ海岸線がいつまでもついてくる。
なんと贅沢な時間であろう。


宮古港から 室蘭行きフェリー



今朝9:25、三陸、岩手県宮古港を出港、
夕暮れ時19:25には、室蘭港に接岸。
所要10時間の航海、ごろ寝するか展望風呂に浸かるしかやることがない。
三陸海岸、下北半島、津軽海峡を渡って、渡島半島を眺めながら、
なかでも圧巻は、下北半島の突端、尻屋崎灯台を回り込む光景、
そして、渡島半島突端、恵山岬から駒ケ岳の遠望、
3回も展望浴場の浴槽に浮かんで見入っていたヨ。
昼間の北航路を選んでよかった。


洋上からの浄土ヶ浜


まずは展望浴場へ


下北半島の突端


尻屋崎 灯台もくっきりと 奥には恐山の威容


津軽海峡を渡ると 渡島半島突端の恵山岬


噴火湾からの駒ヶ岳

工場夜景の名所、室蘭港到着後は、ベイブリッジの白鳥大橋のたもと、
道の駅にて宿営することにする。
昨夕、台風の近づく中、湘南ベースを出発、夜を徹し、
圏央道、東北道を弾丸走行、
仙台から三陸自動車道経由で大船渡、釜石、そして岩手県宮古へ。
夜明けの宮古港から室蘭行きのシルバーフェリーに乗船。
航送の乗用車をチェックしてみると10台のみ、
内8台は、軒並み、帰路に就くのであろう北海道ナンバーだらけ、
本州以南ナンバーは、岩手と湘南の2台のみ。
この夏の北の国の旅人はみんなもうすでに、
本州側へ戻ってしまったのだろうか。
今はもう秋、誰もいない大地、なんだろうか。

今回、北海道へ渡るルートについていろいろ考えたが、
就航1周年記念40%割引の三陸復興キャンペーン、
宮古ー室蘭ライン、ありがたく利用させていただいた。
軽自動車の相棒Ⅱの航送料金は運転者の運賃込みで12500円。

夏の喧騒の去った、北の大地、
TVでは、シチューのCMが、冬へと急ぐ大地への旅情を誘っている。
深まりゆく秋を訪ねようと、今回の北帰行。
大雪山系はもう雪景色らしい。
昨年5月の北海道一周股旅の時、
今年2月の流氷列車旅の時とは、また違う景色が見られるだろう。


室蘭港ゲートウェイ 白鳥大橋をくぐって


ターミナルに接岸


祝津展望所より室蘭港

ここ、室蘭港の入り口の宿営地、工場群の夜景が素晴らしい。
遠くに貨物船の汽笛を聞きながら、明日からのルートを考えている。
台風17号が日本海側から北海道に迫っている。
明日は、ここで急襲する足早の台風を迎え撃ちすることになるが、
台風一過の秋晴れを期待しているヨ。
しかし、さすがに9月末の北海道、宿営車は少ないと思いきや、
駐車スペースは6割方、宿営車で埋まっている。
半分は道内ナンバーのようだが、遠くは北九州や宮崎ナンバーも。
まだまだ道内には、多くの旅人が滞在しているのか。
22時の外気温15℃。体感的には思ったほど寒くない。
予報では明日、台風からの温帯低気圧通過による荒れ模様の天候になるらしい。
さて、どうするか。
シチューをいただきながら、思案に暮れる夜なのだ。


シチューの季節に旅情を誘われる

本日の走行距離 22.9km(航送距離含まず)
本日の宿営地 道の駅 みたら室蘭


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