いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

旅人浮遊(5日目)

2024年06月14日 | 股旅
田の水に 映すアルプス 凛なるを



ここは水の生まれる郷、
南アルプスの麓、
宿営地の空気も清々しい、







甲府盆地まで下りてくると、
気温33℃、
灼熱の夏到来か、













大月にあるリニア見学施設、
はじめて立寄ってみる、
東京品川駅から名古屋駅まで、
ほぼトンネルのリニア新幹線、
静岡県側では大井川水系の、
岐阜県側では農業地下水への、
影響が問題になっているようだが、
東京ー名古屋間を1時間、
現東海道新幹線では2時間、
この1時間の差による経済効果、
どうなんだろう、

















富士吉田に出て山中湖、
平日だから日本人観光客は皆無、
多くのYOUたち、
白鳥にエサを与えている、
富士山観光のひとつなんだろう、







山中湖からは小山市に下りて、
国道246号、
夕方前には湘南ベースへ帰還、









草津温泉から日本海へ、
フォッサマグナの亀裂を進み、
最後にリニアで浮遊、
梅雨入り前のチョイ股旅、
これにて、



本日の走行距離 176.6km
このたびの総走行距離 844.6km

亀裂の旅人(4日目)

2024年06月13日 | 股旅
残雪の アルプス屏風 水ぬるめ



日本海に面した宿営地、
朝日を受けて清々しい、















糸魚川の市街地、
大火からの復興を確認、
日本海に背を向け、
塩の道、
日本列島の亀裂を縫う大糸線、
姫川に沿い南下、









このルートは、
糸魚川ー静岡構造線の亀裂、
フォッサマグナと呼ばれる、
大断層地溝帯、
地表に現れた構造帯見学地、
ここ糸魚川エリアの亀裂露呈部分は、
以前見た伊那エリアの亀裂より大規模、
隣接する構造線上にある酒造所、
酒造は断層の西側の地下水系、
飲料水は東側の地下水系とのこと、





白馬まで亀裂を下りてくると、
北アルプス山脈の残雪渓、
田植えの済んだ水田に、
その威容を映している、
この時季ならではのビュー、



















安曇野から松本を経て、
諏訪湖に下り、
湖畔の共同湯で本日の一湯、











諏訪大社本宮に参拝、
甲斐路を白州まで下る、
ここは南アルプス水系湧水エリア、
サ〇トリーや、
コ〇コーラの飲料水工場も、
エリア内の道の駅、
おいしい水をいただき、
本日はここまで、







本日の走行距離 233.2km
本日の宿営地 道の駅 はくしゅう


夕日が泣いている(3日目)

2024年06月12日 | 股旅
梅雨晴れや 夕凪の洋 紅染めし



湯の街エレジー草津湯、
人影もまばら共同湯、
寝起きの三湯、
贅沢な時間、も、
旅人に安住の地はない、







貴重な梅雨入り前の好天日和、
いざさらば、
次なる絶景を求めて、











雪渓残る草津志賀道路、
日本国道最高地点は標高2172m、
信州湯田中まで下りてくると、
気温だけでなく、
気圧の変化を耳喉内に覚える、













信州中野からは国道18号線、
北国街道を北上、
旧信越本線、
現しなの鉄道の古間駅、
ここにも知る人ぞ知る鉄道遺構、
明治20年完工の戸草トンネル、
外国人技師を頼らず、
日本人技師だけで設計施工、
昭和41年の信越本線電化に伴い、
新設のトンネルに役目を引き継ぐ、
現在も地域の農道トンネルとして、
役目を担っている、





















野尻湖からは日本海方面へ、
北国の要衝直江津から富山方面も、
以前は北陸本線、
ほぼ海岸線に沿い絶景車窓、
幾たびの自然災害による路面崩壊、
現在ではほとんどがトンネル線へ
まるで地下鉄状態、
途中の筒石駅、
以前は海岸部にあったが、
現在は地下鉄駅、
改札から地下ホームへ階段、













能生の弁天岩、
タイミングは夕陽絶景、
ザ・スパイダース、
夕日が泣いている、











~ 夕焼け 海の夕焼け
 真っ赤な 夕陽が泣いてる ~

本日はここまでとしよう、







本日の走行距離 169.7km
本日の宿営地 道の駅 能生

湯郷にて難破船(2日目)

2024年06月11日 | 股旅
花あやめ 旅愁に惑う 色に似て



夏空の広がる、
草津温泉ベース、
ここはYOUたちの姿は見えない、
オーバーツーリズムとは無縁の世界、











旅人は、
今日は何もしないで、
中森明菜、
難破船、

















ひたすら、
ただひたむきに、
丸山圭子、
どうぞこのまま、
湯に沈もう、
花を愛でながら、





















本日の走行距離 ゼロ
本日の宿営地 前日と同所



梅雨入りの前に(1日目)

2024年06月10日 | 股旅
梅雨はしり まどう湯里へ 旅はしり



南九州は梅雨入りした模様、
梅雨前線の停滞、
関東エリアも雨の月曜、







お遍路逆打ちの股旅からもう三月、
久しく相棒Ⅲを股旅仕様に、
湯の郷、
草津温泉ベースを目指してみるか、







早朝の旅立ち、
小雨にけむる国道1号線を都心へ、
通勤ラッシュの時間帯前、
無事に首都圏を脱出できた、









国道17号線上州路を渋川から左折、
途中のコスモスで食料調達、
小野川温泉から、
八ッ場ダム経由で草津温泉郷、













ここは旅人の湯治ベース、
声かけは「ただいま」かな、
とりあえず、
かけつけ三杯、
いや、三湯、















久しぶりの強酸性湯、
目を閉じ深呼吸、
温泉成分が身に染みわたる、
実感、















本日の走行距離 265.1km
本日の宿営地 道の駅 草津運動茶屋公園

巡礼の旅また逢う日まで(22日目)

2024年03月20日 | 股旅
遠からじ 春の知らせに 巡礼の



旅の終わり、
いつもあっけない、
ここは山陰鳥取砂丘、
しめくくりはアロハオエ、
ハワイの温泉で、











朝湯に浸かりながら、
このたびの巡礼行脚を振り返る、
うるう年には6倍の徳を得られると、
そんな説にあやかり、
2月29日朝、
四国八十八カ所お遍路、
八十八番札所大窪寺、
山門をくぐり、
始めた逆打ち巡礼の旅、
雨の日も雪の日もあった、
6日目には足摺岬を回り、
四万十の三十七番札所岩本寺、
ここまで来たところで、
思いあってお遍路を中断、











この夏か秋に再開を期して、
四万十川を遡上、
八幡浜港へ、
翌日に佐田岬先端の灯台、
豊後水道を仰ぎ、
三崎港から佐賀関港へ国道フェリー、

番外編として、
九州巡礼の股旅、
美々津海岸、
神武天皇お船出の地や、
坊津の秋目海岸、
秘密諜報員として疑わない、
鑑真和尚の上陸地点を巡礼、
そして、
長崎では所用滞留、





九州の地を後に、
関門海峡を越え、
本州へ舞い戻ってきている、
山口市、
津和野、
出雲大社、
日御碕と、
山陰路を東に進むも、
宍道湖の落日を眺める中、
このたびの股旅を終えることを決断、
およそ3週間にも及ぶ巡礼の股旅、
きれいな夕日や燃え昇る朝日、
美しい景色を見てきた、









四国八十八カ所お遍路逆打ち前編と、
番外編、
神々の国九州巡礼の旅路、
これにて完とする、









この日は、
あいにくの低気圧、
寒波来襲の荒天、
雪まじりの道中、
昼前に鳥取ⅠCより高速道、
鳥取自動車道、
中国自動車道、
名神高速道、
東名自動車道を一気に走破、
富士川SAでの宿営を挟み、
翌日昼前に、
湘南ベースへ帰着、
暦は3月下旬だが、
寒の舞い戻りも、
季節はめぐり、
春遠からじ、かな、





四国八十八カ所お遍路、
同行二人、
巡礼を共にした杖、
かなりすり減ったような、







旅暮れて 杖のへりらむ 春浅し



鳥取からの走行距離 792.6km
このたびの総走行距離  4538.0km




宍道湖に夕陽落ちて(21日目)

2024年03月19日 | 股旅
春冷えの 巡礼の道 ザビエルに



昨日までの九州の地、
明らかに季節が逆戻り、
いまにわかに話題、
山口市は初めての地、
ザビエル記念像にもごあいさつ、











山口線沿いに北上、
ここ津和野も未踏の地、
谷あいの地に、
ひそかにたたずむ小京都、
実に趣深い、















さらに北上日本海へ、
益田からは山陰海岸沿い、
閑にたたずむ温泉津温泉、
出雲神社参拝後は日御碕、
岬にそびえる灯台はなかなか、























夕映えの宍道湖に沿い、
松江から安来へ来たところで、
本日の行程はおしまい、
雪まじりのみぞれ、
すっかり冬の様相、
さて、
巡礼の旅もこの辺りまでかな、
あらエッサッサー、







本日の宿営地 道の駅あらエッサ
本日の走行距離 348.5km

巡礼ふたたび旅の空(20日目)

2024年03月18日 | 股旅
海峡に 落ちる夕陽の 春けきを



巡礼の旅を中断していた、
大村の桜はもうしっかり見頃、
桜前線とともに股旅の再開、
陽春の大村湾に面した、
大村線千綿駅、
ここも海に一番近い駅、











長崎新幹線にほぼ沿いながら、
佐賀県に入り、
嬉野温泉、
武雄温泉、







鳥栖からは国道3号線、
大宰府から福岡空港サイド経由、
北九州にさしかかった頃は夕暮れ時、







ここは関門海峡、
狭い海峡を抜ける潮流は早い、
渡る海風も冷たい、
門司港の岸壁にて、
関門大橋を眺める巡礼の旅人、
四国お遍路逆打ち、
途中で一時中断、
九州の地に渡海、
時計回りにほぼ一周、
いま海峡を越えようとしている、



対岸の下関へは、
国道トンネル、
下関から中国自動車道、
山口県美東まで進んで、
本日の行程はここまで、
外気温6℃、
季節が戻ったのか、



本日の宿営地 中国自動車道 美東SA
本日の走行距離 298.6km

踏み絵巡礼の地へ(17日目)

2024年03月15日 | 股旅
キリシタン 隠れ里にも 早春賦



有明海に反射する朝日、
眩しさとともに空気も暖かい、
道の駅の背後には、
陽光を受けた普賢岳の威容、
神々しい光輪に包まれた、
隠れキリシタンの地、
島原にいることを実感、









飲料水のTV広告でも話題、
島原鉄道の大三東駅へ、
海に隣接した駅ホーム、
黄色いハンカチが揺れていた、







ここ城下町島原は湧水の街、
城めぐりの後
車上飲用水をしっかり調達、







雲仙温泉地獄を経由、
山越えで小浜温泉へ、
共同湯浜脇温泉では一湯、













諫早経由で大村へ、
ここは長崎新幹線の基地、
早咲きの桜は見頃を迎えていた、
巡礼の旅はひと休み、
簿外業務のため、
この地で少し滞在する、



本日の宿営地 大村市内
本日の走行距離 123.6km


ロザリオの海を渡って(16日目)

2024年03月14日 | 股旅
春かすみ クルスの海を 島原の



薩摩島津藩の奥座敷、
市比野温泉温泉の朝は早い、
6時からやってる共同湯、
冷えた身体を温める、











北薩摩の山間の里、
ひっそりと川内高城温泉、
知る人ぞ知る、
西郷隆盛の愛した湯、


















肥薩おれんじ鉄道に沿い、
不知火海を熊本県に進むと、
多くの文豪に愛された、
日奈久温泉、
渋い温泉郷が続く、

















熊本港からは、
クルスの海、
夕暮れの有明海を渡り、
長崎県島原半島へ、
隠れキリシタンの郷、
巡礼の旅、
本日はここまで、









本日の宿営地 道の駅みずなし本陣ふかえ
本日の走行距離 181.7km


鑑真和尚はボンドか(15日目)

2024年03月13日 | 股旅
春入り江 鑑真思い 修験者の



早春の錦江湾、
日の出は桜島の背後から、







薩摩半島を斜めに南下、
知覧は茶処、





終着駅は出発駅、
日本縦断鉄道旅の起点駅、
鉄路では毎年訪れている、
枕崎駅、





















今回の目的地はさらに西方、
坊津の秋目浦、
鑑真和尚の日本上陸地、
お遍路の巡礼の先、
目的地の一つにしていた、













ここはまた、
ショーンコネリー主演、
007シリーズ、
映画ロケ地としても知られる、
ジェームスボンド、
秘密諜報員は、
鑑真和尚だったのかもしれない、







秋目浦を折り返しとして、
巡礼の旅は北へ昇る、
南薩鉄道遺構をたどりながら、
市比野温泉まで来たところで、
日が暮れて本日はおしまい、













本日の宿営地 道の駅樋脇
本日の走行距離 179.6km

燃えて上がるは桜島(14日目)

2024年03月12日 | 股旅
さき春に 花はキリシマ ひとり旅



太陽の国でしばしの休息、
朝マックで資料整理後、
一路南下、
燃えて上がるはオハラハー、
さつま路へ、











ここもなつかしの街、
錦江湾越しに桜島、
ビーチサイドに相棒Ⅲを置き、
車載チャリ男君の出動、
ブラチャリで追憶の時間、

















薩摩弁の同時通訳資格保持者、
変わらぬ高校の前に立ち、
はるかな友たちを思う、
天文館は人通りも少ない、
時の流れは止まらない、











夕陽に燃える桜島に向かひ、
南無大師遍照金剛、





本日の宿営地 与次郎が浜児童公園
本日の走行距離 228.5km



陽炎ゆれるとき(12-13日目)

2024年03月11日 | 股旅
陽炎は なつかし時間(とき)の 足跡か



ここは太陽の国、
青島海岸の日の出は6時30分、
早春の浜辺は寒さはあるが、
海風が心地よい、
日の出とともに、
多くのサーファーが繰りだしている、







亜熱帯植物で覆われた青島、
水平線から昇る真っ赤な太陽、
なんと神々しいことか、
太陽の光に顔面を赤く照らされた修験者、
陽に向かい念を唱えるのであった、
南無大師遍照金剛、













次の日も太陽の国で停滞、
旧知の友人知人の面々、
久しぶりの再会、
互いの無事を確認、
各所での定点観測、
早咲きの桜もほぼ満開、









修験の疲れを少しだけ、
癒すことができた、
かな、
そろそろ次に向かうか、














修験者は太陽の国へ(11日目)

2024年03月09日 | 股旅
春潮に 向かひ櫓こぐは 神々し



黒潮の暖流の恩恵、
日向灘のビーチサイド、
暖かい朝を迎えられた、
一昨日までの四国はまるで北海道だった、



ここは南国宮崎県美々津、
神武天皇が大和の国に、
海路で向かわれるとき、
お舟出の地とされる河口の港、
太平洋日向灘を朝日が眩しく照らしている、
四国お遍路逆打ちの番外編、
修験者がいま訪ね来ている、
修験者はお舟出の地点に立ち、
南無大師遍照金剛、
念を唱え、
次なる修験の地へ向かうのであった、















美々津からは、
海岸沿いに南下、
都農町の道の駅では、
北海道佐呂間町の物産展、
両町は経済交流都市の関係とのこと、
こんなところで北海道と出会えた、
サローマの休日なつかしい、
高知ではリョーマの休日、
大間ではオーマの休日だった、
ここで帆立スープをゲット、







さらに、
川南経由で海岸づたいに宮崎市へ、
なつかしの街で、
しばらくまどろんでみるか、

青島海岸に移動、
なつかしの湯処で身を癒す、
潮の香りのなんと心地よいことか、





本日の宿営地 青島海岸歴史文化の広場
本日の走行距離 102.3km