今日のマコなり社長のインサイドストーリーズから
・「本は教養を身につけるために優れている」というシンプルな事実は変わらない。
・内容をやるかやらないかは置いておいて、本を読むことで教養を高め、判断の軸を増やすことができる。
・本を読むのが速くなるのは、要約力と抽象化能力である。
・どんな本も「要するに一言で言うと何なの?」ということが大事である。本だけではなく資料やプレゼンテーション、スピーチなども必ず「主張」「理由」「根拠」という構造になっている。
・「理由」と「根拠」は相対的なもの。20度の水が冷たいと見るか、温かいと見るかを議論するようなものである。真夏に触ると冷たいが、冬には温かく感じる。つまりなにが理由でなにが根拠なのかというのは主観的な問題で、絶対的なものではない。絶対的に正しい主張は存在しない。
・人は数字やデータではなく、魂のこもった主張や自分の人生の全てを使って体現してきた生き様を本気で語ってくれている言葉に心を動かされて変わることができる。
・理由がなくても人生を動かすほどの言葉に説得力が生まれることがある。
・どんな本を読んだとしてもだいたい知っていることが書いてある。
・本の構造を素早く見抜いて、覚えることができない理由や根拠になっている細かいエピソードや前提条件は飛ばして「要するになにが言いたいのだろう?」ということを拾っていくという、予測読みと飛ばし読みの組み合わせを使って要約することで早く読める。ただし、感情が動く体験を捨ててしまっているとも言えるので、必ずしもオススメできる読み方ではない。
・時間がない中で多くの情報をキャッチアップしていこうとするのであれば、常に要約を意識しながら「なにが言いたいのか」ということを捉えていく能力が大事である。そして、要約がうまくなるためには、話す能力を磨くことである。英語で「自分が発音できるようになることで、相手の言葉を初めて聞き取れるようになる」と言われるのと同じである。
・アクションプランの第一歩としては、相手の質問にシンプルに答えることから始めるとよい。
・多くの人は人の話を聞いていない。相手の言っていることをそのまま言い直して、相手の話をきちんと聞くことができるようになろう。相手の話を聞くことができるようになれば、シンプルに結論から答えられるようになる。それを繰り返すことで、要約する能力が磨かれて本を読むのも速くなっていく。