マネジメントたるものは、少なくとも、自らと自らの組織にとって欠けている能力が何であるかを知る必要がある。
たとえば企業は、一般的にいって、定量化できない分野における能力が欠如している。
企業の力は、計算と測定の可能な分野にある。
業績の基準が目に見えない分野、すなわち政治的な問題、地域社会の問題、権力に関わる問題は不得手とする。
そのような分野において、価値あるものに対して敬意を持つわけはない。
そのような分野において、能力を持つことはほとんどない。
しかしそのような分野でも、問題によっては、目標を明確かつ測定可能な形において設定することは可能である。
その場合、企業の能力と価値体系に合致する仕事に転換することが可能である。
:「マネジメント 基本と原則」
最初の「マネジメントたるもの」というのは、「経営者」とした方が分かりやすい。
企業の力は、計算と測定の可能な分野にあるというのは、主として企業が経済に関わるべきであるということである。
では、定量化できない分野を明確かつ測定可能な形において設定するにはどうすればいいか?