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世界の家計資産は金融危機前の水準を回復した:70点

2010年06月14日 | ■商品雑貨


世界の家計資産はリーマンショックの金融危機前の水準を回復したようです。ボスコン調べ。1値億以上を持つ富裕層は1千万世帯に上るようですね。結構いますね。


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<シンガポールに大富豪の波 世界の家計資産 金融危機前に回復>

シンガポールやマレーシアを中心に世界の億万長者数が増え、世界の家計資産は金融危機前の水準を回復したことが、経営コンサルティング大手、米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のまとめで明らかになった。億万長者14%増。

100万ドル(約9165万円)以上の資産を保有する世界の億万長者世帯数は、2009年に前年比約14%増の1120万世帯となった。08年は、約14%減の980万世帯だった。世界の家計資産は11.5%増加して111兆5000億ドルと、調査開始以来の最高だった07年の111兆6000億ドルに迫る勢いだった。シンガポールは、億万長者世帯数の伸び率が35%増、同世帯の割合が11.4%と、それぞれ世界首位となった。

CIMBリサーチのエコノミスト、ソン・センウン氏(シンガポール在勤)は「シンガポールには、ヨットに乗ったビキニ姿の女性はいないが『東洋のモナコ』だ。アジアの経済成長と政策により、中国とインドの金持ちや、債務危機問題に揺れる欧州を脱出しようとしている人々が、シンガポールへの移住を考えるようになっている」と語った。

億万長者世帯の首位は米国の472万世帯。また、米国とカナダを合わせた北米地域の資産は4兆6000億ドル増えて35兆1000億ドルとなり、増加額でトップとなった。資産額首位は08年に続き欧州で、37兆1000億ドルだった。BCGは、日本を除くアジア太平洋地域の家計資産は世界全体の2倍のペースで拡大すると予測。また、世界の家計資産は09年末から14年にかけて年平均6%増加すると予想している。04年末から09年にかけてみられた年平均4.8%の増加を上回る数値だ。

アジア太平洋地域は、09年に世界の家計資産の15%を占めていたが、14年には約20%に拡大する見通しだ。中でも、中国とインドの2カ国が、14年までに同地域の家計資産が増加した分の75%、金額にして約9兆ドルを占めると予想している。 家計資産が以前の水準に戻った背景には、金融市場の回復と貯蓄の増加があるという。

BCGのシニア・パートナー、ブルース・ホリー氏は「金融危機の厳しさと大きさを考えると、世界の家計資産がこれほど早く回復したのは驚くべきことだ」と述べた。同氏は「資産が増加したにもかかわらず、投資家は依然、金融危機に不満と不信感を抱いている。このリポートに示された数字は人々の実感よりもはるかに楽観的だと思う」と述べた。(2010.6.14 ブルームバーグ Alexis Leondis)


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