楽心館 子供春季審査会 千葉 令和二年
2月11日に掲示した記事に、名誉棄損の指摘を受け、2月13日に書き改めました。
誠に申し訳ございませんでした。
今回印象に残ったことを、書きたいと思います。それは様々障害を持つお子様達のことなので、あいまいな表現になります。それが適応障害というか、発達障害というか、様々な症状をお持ちです。専門家でも診断・指導が難しいと聞きますが、町道場に過ぎない私どもが、対応できる範囲も定かではありません。
指導する側も「困るな?どうしたら最善の対応なのか?」、暗中模索です。それでも毎回の指導を、お子様の可能性・保護者様の当会への付託の重さを感じながら、努力します。それでもなかなか成果は見られず、悩みもし、自信を無くしもします。
それがある日、お子様の「心のスイッチが入る」とでもいいましょうか?別人のような表情と動きを、見せる日が来ます。今日、それがあったのです。仮にA君とします。学校には行けないが、稽古には通うことができる。今ざっと見渡して、東京と千葉で3人、そのような子供たちがいます。学校へ行けない原因も、様々です。
A君は稽古に来ても、いつも疲れています。私は「疲れたら休み休み、できるところを参加してな?」、そんな接し方です。稽古時間の30%も参加できるか、できないか。そんなペースの稽古です。審査会が近づいても、道場で寝てしまうこともありました。薬の影響でしょう。そんな時は起こしません。
いよいよ次が審査会という日の稽古も、従前と変わりません。でも一言「見に来るお母さん、歓ばせてあげようね?」と伝えました。そして今日の審査会、私は遠くから様子を見ていました。
驚いたのなんの「心のスイッチが入る」って状況です!これがあの、いつも疲れ切ったA君なのか?別人のようではありませんか!課題の動きを正確に。深遠な表情で、淡々と行っています。お母さんも、たいへん満足されたご様子でした。「やれば、できる子なんですよね。心のスイッチ入れば」と、挨拶を交わしました。
今日は、いいものを見させていただきました。一つ壁を乗り越えたA君、今日は特別な出来栄えでしたが、無理せず休み休み、一歩一歩ですよ。