イチコクブログでは初めまして。工具持つ手をスマホに変えるのが苦手。スマホ不精のメカニック兼代表の梅島です。
そんな自分がブログです。。。『ご期待なさらず』を冒頭に。
(ちなみに小学生の頃作文は嫌いでした)
11月27日は富士スピードウェイで行われたミニバイクのレース参戦の為、
国産拠点”イチコクオート” ハーレー拠点”イチコクサイクルワークス”ともに臨時休業を頂戴しました。ご迷惑をお掛けしました。
以前には(10年以上前)ハーレーのスポーツスターカップというレースカテゴリーが有り、自分はBUELLで参戦しておりました。
随分遠のいてしまっていたサーキットに今年からまた復帰?しました。
もちろん、バイクに乗るのが好きでバイク屋やらせてもらってますが、どちらかというと『イジッテル』方が好きで・・
メカニックとしてはサーキットは強敵です。
また、レーサーというカスタム車は究極です。目的は一つ、速く走れるバイク。
今年から始めたというレースは6時間耐久レース。
耐久は中でも強敵です。
お客さんのチーム含め3台走ってます。真ん中が自分たち。
さて,今回のレースが本年度のシリーズ最終戦。
今年から始めたレースなので、結果は追いかけず、目標完走、怪我無く、マシンも壊さずね~。と言ってたのですが
5戦終了時にシリーズポイントランキング3位。
となると、少しだけ欲が出てきまして・・・
4人のライダーで交代で走る耐久レース
うちの長男(イチコクオート勤務)・うちの次男(内燃機屋さんに勤務)・弟みたいなやつ(イチコクオート勤務)・そして自分。
と、ピット&メカ:娘みたいなやつ(イチコクサイクルワークス勤務)
で、一国Racing。
上記の通り、全員”いじる側”
ここまで参戦のレースは全戦雨が降り、途中レインタイヤに交換したり、またドライタイヤにしたりと
メカニック的には最高の舞台でした。いかに速く、確実に作業するかが勝負の耐久レース。
最終戦は今までになくドピーカン!の富士スピードウェイ
お客さんも応援に来て頂き、うれしいかぎりデス。
そして9時30分いよいよスタート。
スタートはルマン式。バイクを支えるのはメカニック阿久津。
第一ライダーは次男坊
4人で45分交代ずつ、順調に周回を重ね、最後の45分担当の自分の出番。
スタッフの娘ちゃんに癒されながらの出番待ち
今日はドライで皆のタイムも上がり、燃費が落ち、当初の計算ではガソリンももってくれる予定でしたが、もつかもたないかのギリギリ勝負。
すべてが最終ライダー僕の判断に。
このまま順位をキープすればシリーズ年間チャンピオン!
抜かれたら負け。給油はしたくない。
イチコクオートメカの伊藤からバトンを受け、最後のライダー交代。
転ぶ気はしない。マシンは走ってる。順調に周回を重ね、
しかし、残り5周くらいの3時15分ヤバいッ。
もたない。ガス欠リタイヤはヤダ。少しアクセルをセーブし、、
燃費を稼ぐ
やっぱりダメだ。
急遽ピットイン・・・タイムロスだが仕方ない。
給油はで携行缶で入れなければいけないルール。これも練習済み。
完璧。30秒ほどのロス。
この時点でまだ勝ってる。
残り10分を切り、心配そうなピット
そして悪夢の3周が訪れた。
メカニックの僕に。ライダーの僕に。
カメラ好きな我がスタッフジュンが、超望遠で、撮ってくれた写真
吹けない。。
ガスは入れたのでガス欠ではない。
回らない。エンジンが走らない。
猛烈にトラブルシュートするメカニックの自分。
強引にでもアクセルを開けたいライダーの自分。
走りながら探す。原因を探す。絶対にエンジンストールだけはしたくない。エンジンは壊さない。見つからない。焦る。
頭が回転しない。
どんどん抜かれる。
危険なのでレコードラインも走れない。
時間は残り1周
抜かれちゃいけないやつに抜かれた。。。
なんとかチェッカーフラッグは見れた。
完走。
シリーズ戦は1ポイント差で2位に。
応援して頂いた皆さますみません。そして、ありがとうございました。
メカニック集団のチームがマシントラブルはお恥ずかしいかぎりですが
限界で6時間走り続けるテストは試合の日しか出来ません。
原因を探し、この経験をお客さまの整備にフィードバック出来ればと。
サーキット経験はこれまでも何度も役に立ちました。
若い頃、レースメカニックの方に、[命にかかわるし、速く、そして完走させないといけないので、大変ですよね?]
って言ったら
[バイク屋さんの方が大変だよ。2年に一回車検しか来ない人の整備をするんでしょ?うちらは、その日走ればいいだけだから。]って。
その人にとってのベストな整備のため乗ったりいじったりの経験値をバイク遊びしながら増やします。
楽しいですね。オートバイ!
イチコクブログよろしくお願いいたします。