今回の記事は『バッドサンタ』(2003年、監督:テリー・ツワイゴフ)です。
個性派俳優ビリー・ボブ・ソーントン主演のハートフル・ブラックコメディー。
あまり上品な映画とは言えませんが、ダメなおっさんと少年との妙な絆がなかなか良かったりもする。
■内容紹介 ※goo映画より
世の中がプレゼント・ショッピングで浮かれ騒ぐシーズンは、ウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)にとっても年に一度の書き入れ時。
相棒の妖精役マーカス(トニー・コックス)にせっつかれながら、親子連れで賑わうデパートの一角で、サンタクロースの衣装をだらしなく身にまとい、子どもたちを次々に膝に載せてゆく。
口汚い上に酒臭い息を吐くこのサンタ、当然、評判はよろしくない。が、すべては閉店後に控える本業の金庫破りのため。
ところが、そんな彼に熱い視線を送ってくる太った少年(ブレット・ケリー)が現れて…。
史上最悪のサンタクロースより、
メリークリスマス!!
■感想
2010年2本目の映画レビューもお家で映画です。
今までは家で観た映画はほとんどレビュー記事にはしなかったけど、そこそこオススメできる映画だったらレビュー書くのも悪くない。
本数稼げるし。
『バッドサンタ』はクリスマスの映画ですが、正月に観ました。
この季節感の無さが家観映画らしくて良いんじゃないかと勝手に思い込む。
クリスマスシーズンはどこかしこでクリスマスの話は目にできますから。
とは言え、『バッドサンタ』はクリスマスの映画であって、クリスマスの映画らしからぬ映画でもあります。
クリスマスと言うと奇跡や愛の物語が多い中、この映画は泥棒の話ですから。
しかもけっこうダメな中年泥棒が主人公。
内容もブラックコメディーというか、なかなかに下品。
(そのおかげでPG-12が指定されてる。子供だけで観ることは推奨されないクリスマス映画)
日本だとこの手のストレートな下ネタな話はあまり目にしませんが、アメリカものだと割とよくある。
この辺り、国柄の差が出るんでしょうね。
主演のビリー・ボブ・ソーントンが演じているウィリーのダメ中年っぷりが可笑しい。
酒びたり、女好き、めんどくさがり、口が悪くて、荒っぽい。
そんな彼がサンタ役です。
似合いません。
心配です。
けど、彼には不思議な魅力があるのも確か。
彼には腹黒さや悪意というものがありません。
だから嫌いにはなれず、不思議と好きになってしまう。
また、時々見せる彼のがさつな優しさが、とても「らしくて」ほほ笑ましいんです。
ダメダメだった彼だからこそ、彼の最後の行動が心を打つのだと思う。
観ている人はみんな期待しているからなおさら。
この映画の見どころは、そんなダメなおっさん・ウィリーと気弱な少年との少しハートウォーミングな物語でしょう。
ウィリーは型破りなダメ中年のため、普通に優しく少年に接することはしない。
そんな中で芽生えてくる二人の不思議な絆が何だか心温まって良い。
少年の(意外と大人びた)純粋さと接することでダメ中年だったウィリーの中の何かが変わっていきます。
ラストはクリスマス映画らしくバッドエンドではなくハッピーエンド(とびきりとは言えないけど)。
力を抜いて気軽に観れる映画としてはなかなか良いかもしれません。
映画データ | |
---|---|
題名 | バッドサンタ |
製作年/製作国 | 2003年/アメリカ |
ジャンル | コメディ/ドラマ |
監督 | テリー・ツワイゴフ |
出演者 | ビリー・ボブ・ソーントン トニー・コックス ローレン・グレアム バーニー・マック ジョン・リッター ブレット・ケリー ローレン・トム アジェイ・ナイデュ クロリス・リーチマン、他 |
メモ・特記 | PG-12指定 |
おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
+⇒公式HP(English)
+⇒バッドサンタ - goo 映画
←ランキング参加中。よろしかったらクリックお願いします。
DVD借りて、見てみようかな?気になる。気になる。
クリスマス映画でこういうアウトローな内容のものもなかなか良いかな、と思います。