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今回の記事は『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2008年、監督:デヴィッド・イェーツ)です。
“ハリー・ポッター”シリーズ6作目。
ヴォルデモートの秘密へと迫るクライマックスへの序曲。
ダンブルドア校長とハリーとの物語が泣かせます。
■内容紹介 ※goo映画より
ついに人間界にまで広がり始めた、闇の帝王ヴォルデモートの脅威。
ダンブルドア校長は、かつてホグワーツで魔法薬学を教えていたホラス・スラグホーンを復職させる。
「ホラスだけが知っているヴォルデモートの弱点を聞き出せ」とダンブルドアに命じられたハリー・ポッターは、ホラスに気に入られようと計画的に近づく。
一方、ホグワーツの校内では思春期ならではの恋わずらいが多発。
ハリー、ロン、ハーマイオニーらも恋の甘美さと苦しみを経験する。
クライマックスはここから始まる
■感想
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を観てきました。
IMAX3D版で観ました。
初めて3Dメガネをかけて映画を観たのですが、本当に目の前にまで飛び出すんですね。
これは、これは…酔う。いや、凄い!
なお3D対応しているのは映画の途中までで(なぜ?)、メガネを外せの指示の後はけっこうこのメガネ、手持ち無沙汰だった。
それでは本編の感想を。
前回の『~不死鳥の騎士団』からの続きなので、てっきり今回はヴォルデモート一味との全面対決に突入するものとばかり思っていました。
でも違った。
今回はヴォルデモートの秘密を探るお話でした。
どれだけ秘密が多いんだか、このお方は。
でもまさか彼がXXだったとは。
驚きました。かなり昔から伏線張ってたんですね。
でもそれ以上に驚いたのはタイトルかも。
この王子のような外見の彼(ちょっと違うかな?)がタイトルの由来だとばっかり思っていたら、違う!
あんたですか! 王子は!
かなりサラッと一瞬でその秘密が明かされてますが、副題ですよ。これでいいの?
副題、薄くない?
それとももっと深い意味があるんでしょうか?
原作を読んでいないのでその辺りはよく分かりません。
(そもそも邦題の謎のプリンスと原題のTHE HALF-BLOOD PRINCEからして全然違うような気も…)
物語のヴォルデモートの秘密に迫る話自体は良いんですが、この映画でそれ以上のボリュームを持って描かれているハリーたちの恋の話は少し盛り下がった。
不死鳥の騎士団であそこまで劇的にした展開が一気に下がる。
ほほ笑ましくはあるんだけど、クライマックス直前でこの手の話はなくてもいいような気もする。
ロンに至っては少し気持ち悪いぞ、今回。
すっかりたくましく成長したハーマイオニーが少しだけ女の子っぽい面を見せてるのは可愛かったけど。
物語としては、魔法学校の生徒ひとりひとりの魅力を掘り下げ、ハリーがみんなと力を合わせる決意をする「不死鳥の騎士団」の方がドラマチックな展開だったな。
けれどハリーとダンブルドア校長との話は感動的でした。
今回が一番、ハリーとダンブルドアとの距離が近づいた話だったと思う。
今回、ダンブルドアは先生としてハリーを守るだけではなく、ハリーの力を試すような言動を見せている。
ハリーの力を信じ、導こうとしている。
おそらくダンブルドアはあの結末を悟り、ある種の覚悟を胸に秘めていたんだろうな。
この厳しくも優しい校長先生、すっごく大好きです。
そんなダンブルドア校長が全面の信頼を寄せているスネイプ先生が悪人だとは到底思えません。
そもそもスネイプ先生は過去作品でも悪役っぽい雰囲気を纏いながらも何だかんだでハリーを含め、魔法学校の生徒を守るような行動を時々見せている。
その姿こそが彼の本当の姿なのだと思わずにはいられません。
今回、ドラコがまた目立ち始めたのは少し嬉しかった。
前回はすっかり小物に落ちぶれてしまってましたが、今回は悩める悪い子としてかなりクローズアップされていました。
苦悩の度合いとしてはハリー以上なのかもしれませんね、ドラコは。
これは次回作では主役級の扱いになるかも。
スネイプ先生含め、彼がこの先どういう行動をとるのか、すっごく気になります。
話の流れからいって、次回作こそヴォルデモート一味との本格的な戦いに突入!
…しそうな気はあまりしないですね。
次回は映画シリーズ初の前編・後編の2部作になるらしく、前編はハリーの旅がメインっぽい気がする。で、対決が後編っぽい。
引っ張るなー。
さて、映画のオフィシャルサイトではポスターが落とせますよ。
日本語版と英語版で落とせる種類が違ってます。
ちなみに記事中のリンクに貼ってある画像は英語版の方。
リンク画像は縮小されてますが、オフィシャルサイトではフルサイズのものが落とせるので欲しかったらぜひ行ってみてください。
どういうわけかロンが一番かっこ良く仕上がってます。
映画データ | |
---|---|
題名 | ハリー・ポッターと謎のプリンス |
製作年/製作国 | 2008年/イギリス=アメリカ |
ジャンル | ファンタジー/アドベンチャー/青春 |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
出演者 | ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン マイケル・ガンボン アラン・リックマン ジム・ブロードベント ロビー・コルトレーン トム・フェルトン ボニー・ライト イヴァナ・リンチ ヘレナ・ボナム=カーター ワーウィック・デイヴィス マギー・スミス ティモシー・スポール デヴィッド・シューリス ジェシー・ケイヴ フランク・ディレイン、他 |
メモ・特記 | 原作:ハリー・ポッターと謎のプリンス(J・K・ローリング著) |
おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese/English)
+⇒ハリー・ポッターと謎のプリンス - goo 映画
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ボクもハリーポッター、見てきました。
ずいぶん恋愛のエピソードが多いな、と思いましたが、でもそれがすべてなくなると、かなりドロドロした内容ばかり残って、一応恋愛エピソードでちゃんとバランス取ってるのかな、と思いました。
ラストは一体どうなるんでしょう。最終章も期待したいと思います。
ボクもブログをやっています。よろしかったら遊びに来てください。
実際のところ、1年に一作のペースですが、公開時期がだいぶズレているので、もっと長く感じますね。『マトリックス』のせい
子役の成長は、早いですから、もっと速いペースで撮影して欲しかったです。
この作品、ハーマイオニーだけは、いい感じに成長したなと、本当に思います。
今作、あまりにあっさりな結末に、次回作への期待も、あまりなくなってしまいました。一応、最後まで、観ますが・・・
>松柴さん
そうかー、バランスか。考えもしなかった…。
恋愛要素がなかったら黒すぎる内容になってたかもしれませんね。
ラスト、気になりますね。最終章も楽しみです。
ブログも見に行きますのでこちらこそよろしく。
>Matthewさん
確かに長いですね。
年1回ペースというと、6作目の今作で第1作目からは6年も経っているのか。
そりゃー役者も成長するわな。
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは綺麗に成長しましたよね。
ダニエル君は髪短くし過ぎてるような気も。もうちょい長い方が似合うのに。