今回の記事は『アンデッド 憑霊教室』(福澤徹三、角川ホラー文庫)です。
高校を舞台に描かれる衝撃のホラー小説、アンデッドシリーズの第2弾。
ホラー、心霊に加えて、さらに超自然的な要素が加わり、前作からは少し趣が変わったように感じた。
■内容紹介
不知火高校のいじめグループ連続殺人事件から3か月。
優等生の美少年・勇貴は、いじめパトロールを始めるが、伊美山では不可解な自殺が続いていた。
そんな中、神山美咲のクラスメートの恵が自殺してしまう。
これはアンデッド《不死者》玄田道夫の呪いなのか…?
真相を探ろうと試みた降霊術や過去に生徒が犯した殺人、そして謎の霊能力者が絡み合い、やがて美咲に想像を絶する恐怖が迫りくる!
大人気アンデッドシリーズ第2弾!
■感想
前作『アンデッド』を読み終えてからまだ3ヶ月も経っていない。
うちとしてはこんなにも早く続編を読むなんてことはめったにないレアな出来事です。
年内に読み終える冊数を少しでも増やそうと短めの小説を漁った結果、この本がちょうど良さそうに感じたので即読みました。
実際、続きも気になっていたし。
では感想。
前作の『アンデッド』は、高校・いじめ・拷問がキーワードのホラー小説でした。
かなりライトテイストのホラーで読みやすくサクッと読むことができました。
その続編となる『アンデッド 憑霊教室』もライトテイストな物語であるという点は変わってなくサクッと最後まで読めました。
今回は、前作で封印を遂げた玄田道夫の封印が再び解け、そのリベンジ戦になるんだろうなーと単純に予想していたのですが、そうではなくて、かなり予想外の展開を辿ります。
そのせいもあり先の展開はまったく読めず、いつしか夢中になっていました。
中盤辺りでもうクライマックスだったとしてもおかしくないぐらいの衝撃の展開を迎えています。
これにはただただびっくり。
残り半分どうするんだろう?と思っていたら、かなり無茶な方向に話がぐいぐい進んでいっちゃいます。
それでも不自然な感じがあまりしないのは、流石は福澤徹三さんの筆力だと思います。
主人公の美咲も前作では霊が見えるぐらいの女の子だったのが、今作である能力に開眼しています。
超自然的な要素が加わって物語は趣が変わってきたように感じました。
アンデッドシリーズはこの路線で行くんだろうなーというのがよく分かるぐらい様々な伏線を張り、未消化で終えています。
これは確実に第3弾が発刊され、美咲と霊能者との関係が描かれそうな予感がすごいする。
前作の背筋が寒くなるあの感じも好きだったんだけどなー。
少し影は薄れましたが、今作でも玄田道夫はもちろん出てきます。
この人、殺人鬼ではあるんですけど、そのターゲットとなるのがいじめの加害者などの悪人に限られているので、心の底から嫌いには何だかなれない。
今回も意外過ぎる事件の黒幕に対して得意の拷問により罰を与えています。
玄田の理不尽な拷問にあう羽目になる子の決死の努力がまた緊迫感に溢れすごい。
これはある意味、この小説一番の見せ場かもしれない。
ここまでの緊迫と衝撃を感じられる小説はあんまり無い。
『アンデッド~』はライトでサクッと読めるホラー。
今作はあまり怖くはないので、ホラーが苦手な人でも読めます。
ただしグロい描写はやっぱりあるので注意は必要です。
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高校を舞台に描かれる衝撃のホラー小説、アンデッドシリーズの第2弾。
ホラー、心霊に加えて、さらに超自然的な要素が加わり、前作からは少し趣が変わったように感じた。
■内容紹介
不知火高校のいじめグループ連続殺人事件から3か月。
優等生の美少年・勇貴は、いじめパトロールを始めるが、伊美山では不可解な自殺が続いていた。
そんな中、神山美咲のクラスメートの恵が自殺してしまう。
これはアンデッド《不死者》玄田道夫の呪いなのか…?
真相を探ろうと試みた降霊術や過去に生徒が犯した殺人、そして謎の霊能力者が絡み合い、やがて美咲に想像を絶する恐怖が迫りくる!
大人気アンデッドシリーズ第2弾!
■感想
前作『アンデッド』を読み終えてからまだ3ヶ月も経っていない。
うちとしてはこんなにも早く続編を読むなんてことはめったにないレアな出来事です。
年内に読み終える冊数を少しでも増やそうと短めの小説を漁った結果、この本がちょうど良さそうに感じたので即読みました。
実際、続きも気になっていたし。
では感想。
前作の『アンデッド』は、高校・いじめ・拷問がキーワードのホラー小説でした。
かなりライトテイストのホラーで読みやすくサクッと読むことができました。
その続編となる『アンデッド 憑霊教室』もライトテイストな物語であるという点は変わってなくサクッと最後まで読めました。
今回は、前作で封印を遂げた玄田道夫の封印が再び解け、そのリベンジ戦になるんだろうなーと単純に予想していたのですが、そうではなくて、かなり予想外の展開を辿ります。
そのせいもあり先の展開はまったく読めず、いつしか夢中になっていました。
中盤辺りでもうクライマックスだったとしてもおかしくないぐらいの衝撃の展開を迎えています。
これにはただただびっくり。
残り半分どうするんだろう?と思っていたら、かなり無茶な方向に話がぐいぐい進んでいっちゃいます。
それでも不自然な感じがあまりしないのは、流石は福澤徹三さんの筆力だと思います。
主人公の美咲も前作では霊が見えるぐらいの女の子だったのが、今作である能力に開眼しています。
超自然的な要素が加わって物語は趣が変わってきたように感じました。
アンデッドシリーズはこの路線で行くんだろうなーというのがよく分かるぐらい様々な伏線を張り、未消化で終えています。
これは確実に第3弾が発刊され、美咲と霊能者との関係が描かれそうな予感がすごいする。
前作の背筋が寒くなるあの感じも好きだったんだけどなー。
少し影は薄れましたが、今作でも玄田道夫はもちろん出てきます。
この人、殺人鬼ではあるんですけど、そのターゲットとなるのがいじめの加害者などの悪人に限られているので、心の底から嫌いには何だかなれない。
今回も意外過ぎる事件の黒幕に対して得意の拷問により罰を与えています。
玄田の理不尽な拷問にあう羽目になる子の決死の努力がまた緊迫感に溢れすごい。
これはある意味、この小説一番の見せ場かもしれない。
ここまでの緊迫と衝撃を感じられる小説はあんまり無い。
『アンデッド~』はライトでサクッと読めるホラー。
今作はあまり怖くはないので、ホラーが苦手な人でも読めます。
ただしグロい描写はやっぱりあるので注意は必要です。
書名 | :アンデッド 憑霊教室 |
著者 | :福澤徹三 |
ジャンル | :小説(ホラー/超常) |
メモ | :アンデッドシリーズ第2弾 |
おすすめ度 | :★★★★ |
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