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東京マグニチュード8.0(TVアニメ)

2009-10-12 00:42:30 | TV
(C) 東京マグニチュード8.0製作委員会

今回の記事はフジテレビ系深夜のアニメ『東京マグニチュード8.0』です。
東京を巨大大地震が襲ったら……。
主人公の未来を中心に被災者の視点で物語を綴ったシミュレートアニメです。
最近地震多いので、架空の物語とは決して思えないところが怖いですね。

うちのブログの時間のズレはもうどうしようもないなと思いつつ、またしても終了した番組のレビューです。
何でもかんでも観た直後(読んだ直後)に感想書かないのは悪い癖だ。

『東京マグニチュード8.0』はフジの深夜アニメ枠ノイタミナで放送されていたアニメ作品です。
ノイタミナと言うと、墓場鬼太郎、図書館戦争と観ていたけれど、その後は興味惹かれる作品じゃなくなりしばらく観ていなかった枠です。
けど、『東京~』は面白そうだなーと思い、初回から最終回までしっかり観ちゃいました。
内容の方も決して期待を裏切らず良かったです。
この内容だったらゴールデン(19,20,21時台)に放送していたとしても違和感は無さそうな感じです。
けど、この時間のアニメ放送はテレビ朝日かテレビ東京ぐらいしかやっていない。
やっぱり一般受けするのはバラエティーかドラマなのかな?

話がズレてきたので、『東京マグニチュード』の感想に戻します。
このアニメの主な登場人物は、中学1年生の未来に、その弟の悠貴。加えて、バイク便ライダーの真理さんです。
物語はもっぱら未来の視点で進み、避難所の被災者やレスキューに携わる人の姿がリアルに描かれています。

この主人公の未来ちゃんが、いかにも今時の子らしく(今時と言うよりはこの年代らしいと言うべきかも)、家族に反抗的で「世の中は退屈」なんて思っている少し冷めた女の子です。
前半はかなり性格的にドライ。
いわゆる素直になれない難しいお年頃ですね。
けれど、本当は優しい女の子なんだなという所が初回からもちらほら伺えて可愛い。
後半はそんな彼女の本来の優しさが前面に出てきて、すっかりしっかりしたお姉ちゃんになっています。
物語は彼女の成長というよりは、彼女の心境の揺らぎを丁寧に追っていて、そこがまた観ている人を大きく感情移入させるポイントになっていたと思います。
また、弟の悠貴くんも未来ちゃんに負けず劣らず良かったです。
主人公の未来ちゃんも可愛いけど、弟の悠貴くんにやられてしまった人も実は多数いそう。
明るく思いやりがあって無邪気。
まさしく完全無欠の弟で、やばいぐらい可愛いぞ。
主役クラスの中では唯一の大人、真理さんもかっこ良かった。
冷静に振る舞い、姉弟を気づかうその姿はかっこいい。
人は余裕がなくなるとついつい自分のことばかり考えてしまうけれど、そんな時こそまわりを気づかえる人が本当の大人なんだと思う。

物語は全体を通して、大変な状況の中でも他者を気づかうことの大切さを描いたエピソードが描かれていました。
優しい気持ちになれそうな感動的な内容です。
趣が変わるのがラストの2話。
それまでの雰囲気を引き継ぎながらも劇的な展開を迎えます。
これは尋常じゃないほど悲しい。悲し過ぎる。
最後まで信じたくはなかったよ。
忘れられない痛みが胸に残ってとにかく悲しかった。

最近は何かと地震が多い。
もしかしたらいつか本当に大地震が来るのかもしれない。
巻き込まれたらきっと余裕なんて無くなってしまうに違いない。
けれど、そんな時にもどうか冷静でいて、自分勝手な行動には走らないでいたい。
そして日頃から大切な人を想う気持ちを忘れないでいたいな。

⇒番組HP

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