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熱海の捜査官(TVドラマ)

2010-09-26 18:35:00 | TV
(C) tv asahi

今回の記事は『熱海の捜査官』。
あの「時効警察」のチームが再び結集して作られた新感覚ミステリードラマ。
主演は「時効警察」から引き続きオダギリジョーさん。
本格ミステリの雰囲気と何とも言えない不思議な空気感の合わさり方が絶妙すぎる。

「時効警察」と言えば、ゆる~いミステリとしてヒットした金曜ナイトドラマです。
登場人物の濃さと、まったりとした不思議な空気感。
そしてはちゃめちゃなトリック。
今までのミステリードラマとはひと味違って、肩の力を抜いて見れるドラマとして好きでした。

その「時効警察」のチームが同じ時間枠で新作ドラマを作ってくれました。
タイトルは『熱海の捜査官』。
このドラマ、確かに時効警察と似たテイストを感じました。
似てはいたけど、「熱海の捜査官」は「時効警察」とは違い本格ミステリーっぽい雰囲気を感じた。

けれど時効警察チームが普通のミステリを作るわけがなかった。
やはりぶっとんでいる。
ドラマは、謎9、真相1ぐらいの割合で物語が進んでいき、なんだかよくわからん感じで話が展開されていく。
全8話構成だったけど、真相らしい真相は最終話になるまでまったく語られなかった気がする。
オダギリジョーさん演じる星崎は
「だいたいわかりましたよ」
と決めセリフをサラッと言ってますが、見てるこっちはだいたいわかっていない。
それでも面白いのだからさすが。
しかも毎回衝撃の展開が仕込まれていて、とにかく先が気になって仕方なかった。

小ネタも満載ですごく楽しかった。
星崎捜査官と南熱海署の婦警さんとの対決とか可笑しかった。
でかい魚「人引き」を前にみんなで検証するシーンでホワイトボードに書かれた矢印の長さが変わったり曲がったりしながら毎回魚を指してるとか。なんて芸の細かさだ。
このドラマ、もう1回見直すとさらにいろいろ小ネタが見つかりそう。

ぶっ飛びアイテムもありましたね。
考えていることが正解か間違いかを教えてくれるイエスノーランプとか。
ミステリなのにこんなものが出てくるなんて斬新過ぎる…。

音楽もすごく良かったです。
サティのグノシェンヌがドラマの謎めいた雰囲気をすごく高めていてよく合ってました。

オダギリジョーさん演じる星崎は優秀な捜査官としてかっこ良かった。
何だその理論? ということを、さも当たり前に自然の真理のごとく話すので不思議なほど説得力があり有能に見えた。
栗山千秋さん演じる北島捜査官は一見一番普通の人に思えましたが、この不思議事件に関わる濃いキャラ達にさも当たり前のように絡んでいけたので、やはりただ者ではない。
この二人以外の登場人物は濃かったなぁ。

個人的に主演の二人以外で一番気に入ったのは、二階堂ふみさん演じる甘利レミー(市長の娘)。
ガマの油』では天然でまっすぐな娘を演じていたけど、『熱海の捜査官』ではちょっと腹黒い役。
強がって悪ぶってるのが何だか可愛かった。

最終話で真相が語られましたが、思いもよらない方向にもって行きましたね。
そしてまたまた謎が深まった。
なぜ新宮寺は生きているの?
あのバスはどこへ行くのだろう。
あの先の真相は知ってはいけない領域なのか?
気になります。

『熱海の捜査官』、すごく面白かったので、
時効警察の時みたいにまた帰ってきてくれるといいなー。

■Link
「熱海の捜査官」テレビ朝日番組ホームページ

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (こおろぎ)
2010-10-01 10:25:07
こんにちは。

「時効警察」大好きなので、このドラマ僕も見ていました。見終わっても、なんだったんだろうっていう感覚が余韻として残ったままで、いい感じで気持ち悪いです(笑)

早くもDVDでまた見返したいです。


でもストーリーとは関係ない小ネタも相変わらずおもしろかったですよね。魚のシーンは僕も印象深いです(笑)

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こおろぎさん (ichi-ka)
2010-10-03 22:24:25
コメントありがとうございます。
熱海の捜査官、面白かったですね。
終わり方は不思議な感じになっていて、やっぱり気になっちゃいます。
返信する

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