①1月18日3時の
:天気図
:ウインドプロファイラー風向風速分布図
:全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
②1月18日9時の
:天気図
:ウインドプロファイラー風向風速分布図
:全国レーダーアメダス解析雨量図
※引用画像全て気象庁HPより引用
本州南岸を昨夜から低気圧が急速に発達しながら進み、18日午後には関東の東に達しました。この低気圧に寒気も流れ込んできて、普段降雪が少ない本州の太平洋側の広範囲で、まとまった降雪となりました。
18日18時までの24時間に、栃木県土呂部で43㌢ 群馬県草津で41㌢ 山梨県河口湖で40㌢を観測したほか、東京や横浜などの関東平野南部でも、広範囲で降雪となり、東京で6㌢ 横浜で4㌢の最大積雪を観測して、首都圏の交通網ダイヤが大きく乱れました。
しかしながら、茨城県内では、北部山間部と県西地域で降雪だったほか、沿岸部や南部の殆どの地域で雨やみぞれ!果たしてこの実態は?
引用図①②のより、上空1000㍍付近の風向は、勝浦で東南東風、水戸で東北東風となっており、千葉県内は局地的な前線の場となっていました。このため、茨城県南部付近上空1000㍍付近では、海上からの比較的暖かい気流が接触しやすくなっていて、このため、地表付近まで降雪となりにくくなったわけですね。
今回、東京などの関東平野南部での大雪ですが、引用図①②の各種図より、天気図(地上天気図)上の低気圧の位置と、まとまった降水の位置とは、若干かけ離れています。
地上天気図の中心位置より少し前、等圧線が袋型になった部分が見られますね。当該、低気圧の前側の低圧部は、引用図①②のより、上空1000㍍付近では顕著な低気圧性循環の気流の流れが見られて、この箇所で、まとまった降水が発生していますね。
さらに、この低気圧性循環の北側では、北東風が、南側では、南寄り~南東風が強まっており、この、北側の北東風の強まりが、北からの寒気を引っ張り込んでいる働きをしています。
このようなfont color="red">、地上天気図上の低気圧の中心の前側に、等圧線が袋型になっている状況下では、この等圧線袋型の箇所の上空1000㍍付近では、決まって、顕著な低気圧性循環となっていて、この顕著な低気圧性循環が、北から寒気を呼びこんで、さらに地形的に降水の際に低層に寒気が滞留しやすい関東平野の特性なども相まって、普段降雪の機会があまりない関東平野に降雪をもたらすようになります。さらにこの低気圧性循環は顕著になると、この箇所に低気圧としてまとまり、この新たに発生する低気圧が発達しながら移動していくというシナリオを描きます。
地上低気圧の低気圧の位置ばかりに固執していては駄目であるという証左ですね。
:天気図
:ウインドプロファイラー風向風速分布図
:全国レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
②1月18日9時の
:天気図
:ウインドプロファイラー風向風速分布図
:全国レーダーアメダス解析雨量図
※引用画像全て気象庁HPより引用
本州南岸を昨夜から低気圧が急速に発達しながら進み、18日午後には関東の東に達しました。この低気圧に寒気も流れ込んできて、普段降雪が少ない本州の太平洋側の広範囲で、まとまった降雪となりました。
18日18時までの24時間に、栃木県土呂部で43㌢ 群馬県草津で41㌢ 山梨県河口湖で40㌢を観測したほか、東京や横浜などの関東平野南部でも、広範囲で降雪となり、東京で6㌢ 横浜で4㌢の最大積雪を観測して、首都圏の交通網ダイヤが大きく乱れました。
しかしながら、茨城県内では、北部山間部と県西地域で降雪だったほか、沿岸部や南部の殆どの地域で雨やみぞれ!果たしてこの実態は?
引用図①②のより、上空1000㍍付近の風向は、勝浦で東南東風、水戸で東北東風となっており、千葉県内は局地的な前線の場となっていました。このため、茨城県南部付近上空1000㍍付近では、海上からの比較的暖かい気流が接触しやすくなっていて、このため、地表付近まで降雪となりにくくなったわけですね。
今回、東京などの関東平野南部での大雪ですが、引用図①②の各種図より、天気図(地上天気図)上の低気圧の位置と、まとまった降水の位置とは、若干かけ離れています。
地上天気図の中心位置より少し前、等圧線が袋型になった部分が見られますね。当該、低気圧の前側の低圧部は、引用図①②のより、上空1000㍍付近では顕著な低気圧性循環の気流の流れが見られて、この箇所で、まとまった降水が発生していますね。
さらに、この低気圧性循環の北側では、北東風が、南側では、南寄り~南東風が強まっており、この、北側の北東風の強まりが、北からの寒気を引っ張り込んでいる働きをしています。
このようなfont color="red">、地上天気図上の低気圧の中心の前側に、等圧線が袋型になっている状況下では、この等圧線袋型の箇所の上空1000㍍付近では、決まって、顕著な低気圧性循環となっていて、この顕著な低気圧性循環が、北から寒気を呼びこんで、さらに地形的に降水の際に低層に寒気が滞留しやすい関東平野の特性なども相まって、普段降雪の機会があまりない関東平野に降雪をもたらすようになります。さらにこの低気圧性循環は顕著になると、この箇所に低気圧としてまとまり、この新たに発生する低気圧が発達しながら移動していくというシナリオを描きます。
地上低気圧の低気圧の位置ばかりに固執していては駄目であるという証左ですね。