知っていて御得!常陸の国気象・地震見聞録

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28日夜、茨城県北部で震度6弱! 東北地方太平洋沖地震の余震!

2016-12-29 12:26:28 | 日記
引用画像は、28日21時38分発生した地震の震央と各観測地点震度分布図です。気象庁HPより引用。


昨日夜21時38分頃、関東地方で強い地震がありました。

震源地は茨城県北部(北緯36.7度、東経140.6度)で、
震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.3と推定されます。


この地震で、

茨城県内 
高萩市下手綱 で 震度6弱

茨城県内
日立市十王町友部 で 震度5強

茨城県内
日立市助川小学校 日立市役所 常陸太田市大中町 常陸太田市金井町
高萩市安良川 や 水戸市中町 で 震度5弱

を観測しました。

他、

茨城県内、千葉県内、埼玉県内 栃木県内 福島県内 宮城県内 の広範囲に及ぶ所々で 震度4 を観測しました。


この地震は、気象庁発表より、震源地周辺の地殻が北北東〜南南西方向にちぎれて発生した、正断層系の発震機構を持つ地震とみられます。

実は、今回の茨城県北部地域周辺は、5年前の東北地方太平洋沖地震の本震時に、太平洋プレートと関東地方が位置している北米プレートと境目が、茨城県と福島県境付近の深さ40㌔~50㌔周辺 が東側へ と、
茨城県鹿嶋沖の深さ20㌔~40㌔周辺の箇所が東〜北東方向へ 大きくずれ動きましたが、地震発生後、当該地域は、 茨城県と福島県境付近の深さ40㌔~50㌔周辺 が西側へ 、茨城県鹿嶋沖の深さ20㌔~40㌔周辺の箇所が西〜南西方向へ 戻る動きをしていまして、
茨城県北部地域の地殻には、東南東〜西北西方向へ 引っ張られる力が加わり続けています。この加わり続ける力のため、北北東〜南南西方向に地殻がちぎれて、今回の地震を引き起こした というわけです。
東北地方太平洋沖地震の余震でしょう。


ただ、今回の地震、震源の深さが10㌔と浅い地震だっだため、震央付近で大きな揺れに見舞われましたが、どうやら、周期の比較的短かい地震波が卓越していたようで、 建造物の固有周期をは共振しにくく、建造物への被害は比較的軽かったということが言えますね。