goo blog サービス終了のお知らせ 

過去の記憶置き場

過去に遊んだゲーム(主に年齢制限があるもの)についてプレイ順に書き残す場です。お読みになる方は自己責任で。

目を覚ますと、まだ夜中だった。(痕)

2020-12-06 23:34:12 | 日記

『痕』は1996年にLeafより発売されたビジュアルノベル第2弾。

2002年にリメイクされ、2009年に再リメイク(フルボイス化)されている。本blog上は原版=1996年、リメイク版=2002年、再リメイク版=2009年のものをさすとする。

また、PSP版の発売も企画はされたが、年齢制限がかかる内容を除くと作品として成り立たないため断念されている。(そういう意味では少しレア?)

初プレイ時は2003年3月末。

『雫』をプレイした翌日にプレイをする。

プレイをするきっかけを作ったのは『Filsnown』や『雫』と同様。

コチラのほうがテキスト量が多いので、2日かけて遊んだ。(前日、『雫』をプレイするのに熱中して睡眠不足だったから寝た)

 

さて、『痕』。

シンプルに言うと、SFモノとして他人に自信を持って薦められる面白さだと思う。

もちろん、年齢規制が入るような過激な描写とかもあるので、好き好きはあるだろうが。

 

IFについては、原作は『雫』と同じ形式。リメイク版は『Routes』と似た形式。再リメイク版は・・・なんだろ、『鎖』?

時代に併せて変化はしている。

とはいえ、バージョンアップされても物語として本筋はほぼ変わらないのが特徴。

大人の事情でおまけシナリオの刷新、物語の補足、攻略キャラの完全新規追加もある。

再リメイク版はOP、EDに歌詞がつき、共にsuaraさんが歌う。しかもOPはムービーもある。

グラフィックも作るたびに絵が変わり、賛否両論があるように感じるが、個人的には『この絵柄じゃないとダメだ』とか、そういう感覚は無い。

 

当時のプレイで言うと、BAD END(誰のルートにも入れない)→梓→千鶴→楓→初音の順番でクリアしていた。

『雫』もそうだが、このゲームはトゥルーエンドを見た上でハッピーエンドが開放される仕組みになっている。(といっても、千鶴と楓のみだけど)

便宜上、何度も同じシナリオを見る形になるのが少し悩ましいところ。

だけど面白いしスキップすればヨシ!なので、大きな問題ではないだろう。

 

このゲームの印象は3つ。

1つ目は特定の楽曲の完成度。

「ためいき」、「鬼神楽」は非常に印象に残る曲。特に「ためいき」はピアノだけで表現される非常に綺麗な曲。

9月上旬~彼岸前までの、秋にはなってないけど残暑が残りつつ次の季節へ移り行く田舎の日々、というのがイメージとしてフィットしてると思う。

Leaf/AQUAPLUSのゲーム単位での楽曲のトータル評価ではなく、各楽曲単位で個人的に評価をすると、たぶんベスト3に入る。

「鬼神楽」は非日常だが、「ためいき」は日常を表現している。

もちろん演出は後者のほうが多いので、物語を構成する上で大事なピースとなっている。

 

 

2つ目は血のエフェクト。

時に血飛沫が舞う演出があるけど、それが効果的に放たれる。

『雫』もリニューアル版は電波のエフェクトをうまく実装してたけど、『痕』は原版から血のエフェクトが導入されている。

もちろん、リニューアルされるにつれて追加はされるけど、まぁ当時の時点で軽いアニメーションとして入っているのは中々だと思う。

渡辺製作所の同人ソフト「Queen of Heart'99 SE」でも、見ることができるのも面白い。

 

3つめはシナリオの構成。

各姉妹ごとのストーリーで描かれる内容に接点はありつつも、最期までの展開が読めない。

テキストもこじんまりだけどまとまってて正直無駄が無いと感じる。

当時で言えば、この作品まではフロッピーディスク展開のため容量の問題もあって

あまり日常パートのギャク的なのも入れられなかったのも大きい。

もちろん、ギャグシーンは0ではないけど、それをウリにできないのでシナリオ1本勝負。

でも、キャラクターは雫のときよりも個性豊かに描かれているのだから面白い。

 

ちなみにこのゲームの舞台となる鶴来屋は、元ネタが和倉温泉の加賀屋。

俺も人生のうちに一度は行こうと思っているがいまだに計画は実行されず・・・。

『プロが選ぶ日本のホテル・旅館ベスト100』を幾度と無く受賞しているのが凄い。

彼らのサービスの極意についてまとめた書籍もあり、社会人になってから偶然手を伸ばして読んだけど、なるほどな、という感じ。

オリエンタルランドに近しいものを感じるが、夢の国と旅館という性質上の違いから、たぶん加賀屋のほうがお客様を見て寄り添うレベルは高いのだろうと個人的には考えてます。

 

あと、2000年あたりで流行った動画としてTomorrow never knowsというヤツがあるけど世界観とマッチしているのもよいですね。

aikoのデビュー曲「あした」で痕のCGを用いた映像。当時は異彩を放っていた。

それらを手がけた人(神月社さん)もプロになられたし、一見の価値はあるかもしれません。

 

再リニューアル版を今から手にとっても十分楽しめる物語。

食指が伸びる人にはぜひプレイしてもらいたいと思う所存です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。