ひょうたん酒場のひとりごと

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実感!高齢者福祉

2017年10月08日 16時09分17秒 | 日記
先月、70歳の誕生日を迎えたことは前回のブログで書いている。そのお蔭?で今月より、我が国の「高齢者福祉」を実感している件、2題。

1つは、これは国の、というよりも、現在住んでいる奈良市の制度で、「ななまるカード」なるものの受給。ななまる、つまり「70歳カード」である。

市内の社寺や美術館等の文化施設に入場時、無料であったり割り引いてくれる。あるいは、市の推進する健康促進事業やボランティア活動等に参加した折にこのカードを提示すると、一定のポイントを取得することが出来、貯まるとそのポイントをいろいろな特典と換えてくれる。

そして、何と言っても最大の魅力と言える、ここ1週間でこれにしか使ってないが、奈良交通バスの割引乗車。「割引」というよりも1回の乗車につき、一律100円というサービス。

従来だと、通常利用している我が家から駅までの料金は220円。往復だと(220×2=)440円が(100×2=)200円ということで、値打ち感は抜群だ。

しかもこれは奈良市内のみならず、奈良市内を起点として他市(例えば、郡山市や生駒市、もっと遠方の天理市等々)で下車する場合でも同様の扱い(その逆も真なり)。仮に片道が500円でもあるいは1000円でも、間違いなく100円なのである。

余談になるが、これを有効活用しているのが、我が自治会内の任意サークル「歩こう会」のメンバーらしい。1月に1回程度、市内・市外の名所旧跡、ビューポイントを巡り歩いているのだが、通常15人くらいのこれの参加者の中に、余程のことがない限り我が女房も入っている。

その女房が曰く。「私以外の皆さんはほぼ全員、ななまるカードを持っている。市外でバス利用の時には、いつも私に、申し訳ないねぇ、と。でも、お寺などでは、全員、70歳以上、ということで紛れ込まさせてくれる。」

ななまるカードの恩恵を十分に知り、今回、私が使い始めたのを羨望の溜息をつきながら見ている女房がそれを享受するのには、あと1年半くらいかかる。

そしてもう1つ、医療費の控除。保険医療の自己負担の料率が3割から2割に減り、その威力を早くもこの4日、件の加齢黄斑変性症の2回目の注射、及びその2日後、6日の診察で知った。

高額だった注射費用は、従来料率の前回より大きくダウンしたし、診察に至っては、その診療ポイントが必要最低ラインに満たなかったのか、何と0円だったのだ。

6日の精算の折、精算機の画面に出た「請求額・0円」に我が目を疑い、そのまま「確認」ボタンを押したところ、何と「0円」と表示された領収書が出てきたのである。

診療に限らず、何かをしてその費用が0円、しかもその領収書まであるという、わが生涯で初めての出来事に感激しつつ、早速女房に携帯で報告。

すると、女房の曰く。「日本の高齢者福祉ってすごいね。でも0円領収書というのは2度目の経験。K(我々の息子)の予備校入学の時ももらったよ」。(予備校ということで自慢話にもならないが、我が息子はとりあえず、Yゼミナール、特別優待での入学だったのだ。)

一方で、これだけ高齢者が優遇されて国家予算を食い潰し、かつ消費税アップ分の使い道の変更が喧伝され、あるいはそれ自体の凍結も叫ばれる中、本当に次世代の世の中は大丈夫なのか。

恩恵の有難さを実感するのと同程度には、危うさも感じさせられた今回なのである。

(シャープ)ブンゴウ

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