新しいダイヤリー来年版を今年版と切り替えたところで、もう1度、本年12月の頁を括ってみた。
日々の予定の空白部分が年々多くなっているが、今年はまた、その傾向に一段と弾みがついた感じもあって、その分、よけい時の流れの速さを思い知らされ…、そう、それは現に、まさに激流、奔流とも呼ぶべき、あっと言う間のこのひと月ではあったのだ(否、1年間であったとも言える)。
その、数少ないスケジュールの書き込みの中で、忘年会が5回あった。それぞれの相手は、夫婦付き合い仲間(1日)、自治会仲間(13日)、ゴルフ仲間(20日)、(13日とは別の)自治会仲間(25日)、飲み会仲間(27日)等々といったもので、この回数は、(どうでもいいことだが)世間一般の標準に照らして多かったのか少なかったのか。
1つ確かだったのは、いずれもが、世間スタンダードとは異なり、現在の私を取り巻く日常的環境を反映した、ごくごく身近な忘年会であって、しかも過去にあったような2次会、3次会などは殆ど影を潜めた、というか、ほぼ皆無に近い状態で終わっているということだった。
会の持ち時間は…、大体2時間、長くてせいぜい2時間半が限度。それも、食事の量、酒の量、共に落ちて、かつてからするといかにもおとなしい地点で早々に飽和、満足の域に入り込むという状態だったのだ。
交わされる話は…、当然のことながら、それぞれの会に応じて異なっている。夫婦付き合いや飲み会仲間では、過去の話に遡ったり(若い頃の映画や音楽のこと等も含まれる)、そして誰彼の近況を噂し合ったり。ゴルフ仲間では、スイングがどうの、あの時のスコアがどうの、あそこのコースはどうの、と。
中で、今年、飲みながら最も議論が白熱したのは自治会仲間とのそれだった。高齢化が進み、なり手の不足する自治会をどうしていくのか、地域の将来ビジョンをどう描くか(マジに政治家並みに議論を吹きかけてくる長老がいた)、近隣する丘陵の(4年も続く)宅地開発反対運動をさらにどう継続させていくのか…。
ただ、私に関する限りは、(2回どちらもが10人足らずの)出席メンバーの年齢面から(ほとんどが年上だったのだ)、さらには、地域に対する知識と認識の面から(昨年初めて自治会デビューした私にはこれにおいても著しいハンディがある)、大部分は座の盛り上がりに一歩距離を置き、聞き役に回っていたのだったが…。
そうした5回で共通する、すぐにでも思い浮べられる、導入部かあるいは主流近くに出てきていた話題があった。…病気と健康に関する話だ。特に疾病は、いずれもの会の参加メンバー悉くと言えるくらい、(腰痛や膝痛なども含めると)1つや2つは抱え込んでいるから、誰しもが他人ごとではない。病院や医師の品定めに至るまで、やおら真剣な、かつ熱を帯びた意見交換の場にもなっていたのである。
さて、そうしたそれぞれの忘年会にあって、実は私には、会の流れにもう一つ乗れなかった思いが残っている。これまでだと、例えば女房が一緒であれば、「もうやめなさいよ」とチェックが入るほどには飲んで、口数も多くなっていたところを、今年、女房と一緒だった2回では、彼女から何のお咎めも、ダメ出しもなかった…。
理由は2つある。いずれも本ブログで書いた、食道アカラシアと義歯が絡む。
前者は、毎食事前に飲む薬のお蔭で劇的に減った発作が、油断して(飲食物を)ぞんざいに口に放り込んだり、人との会食で、その場のペースに合わせよう(速く食べよう)と意識し過ぎたりする時にいまだに起こることがあって、それに対する怖れがまだ完全に払拭出来ていないのだ。
後者は、昨年末から今年初めにかけて治療した義歯の噛合具合に、これまた未だ完全に慣れ切れていず、元の歯の状態で噛もうとしてはそれのままならない状況に苦心する。
それぞれは、家での時のように粘り強く付き合えば、なんとか無事に乗り越えることは出来る。が、そこはそれ、そのような会となると、ついつい人の目が気になるし、場の流れに遅れる自分の体たらくが許せなくなってくる、…勢い、焦りとストレスがじわじわともたげてきて、それに気を取られるあまり、話からは自ら遠ざかってしまうのだ。
かくなる上は、人と接する会食の場には、診療を受ける度に言われ続けているかのN歯科・N(女史)先生の言に従い、現状を愈々正しく認識、及びその機能変容を丸ごと受け入れて丁寧に事に当たり、平然と食事出来る習性をものにして臨むしか方法はなさそうだ。
言わば、迎えるべくして迎えている我が身体の大いなる過渡・変調期。今年5回の忘年会を総括し、そうして身に着けるべく新たなる習慣のために(来年の忘年会用に)…、ささやかながら、ひとまず年明け早々から、(食道状態と義歯の不具合の)現状容認・現状肯定を心して、(食べることに)一所懸命、一心不乱、そして一点集中…の、しかし一大誓いを立てるに至った14年、大晦日なのである。
ついでながら、29日は恒例の『第九』演奏会(大フィル・フェスティバルホール)を拝聴してきた。(Mさん、Yさん、Wと4人で)こちらは、メンバーも感動も不変だったことが、こうなると、これはこれで何とも嬉しく、貴いものに思われてくる。
(シャープ)ブンゴウ
日々の予定の空白部分が年々多くなっているが、今年はまた、その傾向に一段と弾みがついた感じもあって、その分、よけい時の流れの速さを思い知らされ…、そう、それは現に、まさに激流、奔流とも呼ぶべき、あっと言う間のこのひと月ではあったのだ(否、1年間であったとも言える)。
その、数少ないスケジュールの書き込みの中で、忘年会が5回あった。それぞれの相手は、夫婦付き合い仲間(1日)、自治会仲間(13日)、ゴルフ仲間(20日)、(13日とは別の)自治会仲間(25日)、飲み会仲間(27日)等々といったもので、この回数は、(どうでもいいことだが)世間一般の標準に照らして多かったのか少なかったのか。
1つ確かだったのは、いずれもが、世間スタンダードとは異なり、現在の私を取り巻く日常的環境を反映した、ごくごく身近な忘年会であって、しかも過去にあったような2次会、3次会などは殆ど影を潜めた、というか、ほぼ皆無に近い状態で終わっているということだった。
会の持ち時間は…、大体2時間、長くてせいぜい2時間半が限度。それも、食事の量、酒の量、共に落ちて、かつてからするといかにもおとなしい地点で早々に飽和、満足の域に入り込むという状態だったのだ。
交わされる話は…、当然のことながら、それぞれの会に応じて異なっている。夫婦付き合いや飲み会仲間では、過去の話に遡ったり(若い頃の映画や音楽のこと等も含まれる)、そして誰彼の近況を噂し合ったり。ゴルフ仲間では、スイングがどうの、あの時のスコアがどうの、あそこのコースはどうの、と。
中で、今年、飲みながら最も議論が白熱したのは自治会仲間とのそれだった。高齢化が進み、なり手の不足する自治会をどうしていくのか、地域の将来ビジョンをどう描くか(マジに政治家並みに議論を吹きかけてくる長老がいた)、近隣する丘陵の(4年も続く)宅地開発反対運動をさらにどう継続させていくのか…。
ただ、私に関する限りは、(2回どちらもが10人足らずの)出席メンバーの年齢面から(ほとんどが年上だったのだ)、さらには、地域に対する知識と認識の面から(昨年初めて自治会デビューした私にはこれにおいても著しいハンディがある)、大部分は座の盛り上がりに一歩距離を置き、聞き役に回っていたのだったが…。
そうした5回で共通する、すぐにでも思い浮べられる、導入部かあるいは主流近くに出てきていた話題があった。…病気と健康に関する話だ。特に疾病は、いずれもの会の参加メンバー悉くと言えるくらい、(腰痛や膝痛なども含めると)1つや2つは抱え込んでいるから、誰しもが他人ごとではない。病院や医師の品定めに至るまで、やおら真剣な、かつ熱を帯びた意見交換の場にもなっていたのである。
さて、そうしたそれぞれの忘年会にあって、実は私には、会の流れにもう一つ乗れなかった思いが残っている。これまでだと、例えば女房が一緒であれば、「もうやめなさいよ」とチェックが入るほどには飲んで、口数も多くなっていたところを、今年、女房と一緒だった2回では、彼女から何のお咎めも、ダメ出しもなかった…。
理由は2つある。いずれも本ブログで書いた、食道アカラシアと義歯が絡む。
前者は、毎食事前に飲む薬のお蔭で劇的に減った発作が、油断して(飲食物を)ぞんざいに口に放り込んだり、人との会食で、その場のペースに合わせよう(速く食べよう)と意識し過ぎたりする時にいまだに起こることがあって、それに対する怖れがまだ完全に払拭出来ていないのだ。
後者は、昨年末から今年初めにかけて治療した義歯の噛合具合に、これまた未だ完全に慣れ切れていず、元の歯の状態で噛もうとしてはそれのままならない状況に苦心する。
それぞれは、家での時のように粘り強く付き合えば、なんとか無事に乗り越えることは出来る。が、そこはそれ、そのような会となると、ついつい人の目が気になるし、場の流れに遅れる自分の体たらくが許せなくなってくる、…勢い、焦りとストレスがじわじわともたげてきて、それに気を取られるあまり、話からは自ら遠ざかってしまうのだ。
かくなる上は、人と接する会食の場には、診療を受ける度に言われ続けているかのN歯科・N(女史)先生の言に従い、現状を愈々正しく認識、及びその機能変容を丸ごと受け入れて丁寧に事に当たり、平然と食事出来る習性をものにして臨むしか方法はなさそうだ。
言わば、迎えるべくして迎えている我が身体の大いなる過渡・変調期。今年5回の忘年会を総括し、そうして身に着けるべく新たなる習慣のために(来年の忘年会用に)…、ささやかながら、ひとまず年明け早々から、(食道状態と義歯の不具合の)現状容認・現状肯定を心して、(食べることに)一所懸命、一心不乱、そして一点集中…の、しかし一大誓いを立てるに至った14年、大晦日なのである。
ついでながら、29日は恒例の『第九』演奏会(大フィル・フェスティバルホール)を拝聴してきた。(Mさん、Yさん、Wと4人で)こちらは、メンバーも感動も不変だったことが、こうなると、これはこれで何とも嬉しく、貴いものに思われてくる。
(シャープ)ブンゴウ