飄評踉踉

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そう書けと囁くのよ、私のゴーストが。

2008-07-26 18:24:52 | 社会
goo、ブログ記事から年齢や影響度を分析する「ブログ通信簿」 (INTERNET Watch) - goo ニュース

落合洋司先生に触発されて、私もブログ通信簿をやってみました。
出てきた結果のうち、ブログ年齢44歳には納得。拙ブログがオタク第一世代方向で展開しているのが、よく示されています。
他方、影響度3は意外でした。もっと低いかと思いました。
もっとも、いまさらジャーナリストになれって言われても…。

(以下は、2008年7月29日に加筆。)
この「通信簿」の「採点方法」について特徴的なのは、ブログの文章だけから人格を抽出しようとしている点であるといえます。文章がある程度積み重なると、その文章群が、(その意味不明さも含めて)ある種の自律的なシステムを獲得したかのように観察されうるというのは大変面白く感じられます。これは、エクリチュールの力ですね(*1)。
ところで、この記事のタイトルは、先週に見た『攻殻機動隊2.0』に影響されて付けたのですが、同作のパンフに掲載された、チャーリー=鈴木謙介氏の文章に以下のようなことが書いてあります。

「たとえ個人が生命体としては生涯を終えたとしても、彼の生きていた記録はブログ…上に残り続けるため、彼の死を知らされない限り友人たちは死者を『最近ブログを更新しなくなった友達』と同じ存在として扱うことになる」

この文章からすると、仮に将来、より進化した「ブログ通信簿」が、作者のいなくなったブログに上記の自律的システムをプログラム化した形で与えるようになったら、このブログ上の人格は自己生成し続けることでネット上に永遠に生き続けるのではないかという想像ができそうです。
『攻殻機動隊』に出てくる「人形使い」(*2)は、ネットワーク上に生まれた生命体でしたが、現実の「人形使い」は、もしかしたら、我々のブログから生まれるのかもしれません。

(*1)法解釈学が、時代の違う条文や判例を体系化できるのも、この力のおかげであるといえます。
(*2)今回の新作における重要な変更点は、この「人形使い」のキャストを家弓家正から榊原良子に変えた点にあります。押井監督はこの変更について色々といっていますが、要するに、押井監督としては「自分にとっての一番のお気に入りのキャラクターである草薙素子は、やはり自分にとっての一番のお気に入りの声優である良子さん(押井監督流の呼び方)と結ばれるべきだ(!)」ということなのではないかと思います。



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2 コメント

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Unknown (はせがわ)
2008-07-27 16:01:02
これってgooのブログを使っている人しか判定してもらえないんですかね?
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Re (hyoulou)
2008-07-27 17:38:07
gooブログ以外の場合は、「ブログ設定」の中の「更新情報の送信先」に以下のURLを貼り付ければ良いようです。
http://blog.goo.ne.jp/XMLRPC
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