上海で①

遅くなったけど先月末　ちかっと上海に行ってきたんですよ。

たまこの若いお友達チンタオに住むＨくんと上海に住むＹくんと　久しぶりに会おうということになったんですよね。

長崎から直接上海行きの飛行機もあるし　今の時期はすごいチープな料金でいけるということで・・・・

チンタオのＨくんは金曜日仕事帰りでそのまま上海に来たので　結局３人で会えたのは夜の１１時をまわっておりました。

なんか庶民的な居酒屋みたいなところで　久しぶりに話がもりあがりましてねえ。

飲み終わってホテルに戻ったのは　もう夜中の２時過ぎでした・・・。


で　ここからが本題。

化粧も落とし　歯を磨いてあとは寝るだけと洗面台でガラスのコップを手にしたそのとき・・・

つるっと　手からコップがすべりおちました。


がっちゃーーーーん！

あわてて　そのコップを瞬間にとろうとしたその時です。

・・・・・・・・・
あーーーーーっ！　ち、ち、ち、血血血がーーっ！

手を見ると　両手の人差し指（特に利き腕の左手の指）から　血がかなりでてます。

ガラスの破片が飛び散り　ぐさっと行った様子・・・。

ふだんなら　ここで「きゃー！」と騒いで　周りの人に助けを求めるところですが。

だれーもいないし。

反対側の指もやられてて　血を止めるにも難しい状態。

「冷静に　冷静に」と思いながら　斜めの前の部屋にいるＨくんのところへ行き　部屋の前で

「コンコン！起きてますかー起きてますかー」

と小声で（夜中だから遠慮した）言ってみたけど　彼も仕事帰りで来たし　かなり飲んでましたので　たぶんぐっすりお休みになられてたんですね。

起きんわ・・・・

それで　また部屋にもどりとりあえず血を止めなきゃって思うんですが　なんだか一向に止まりません。

それで　さっきまで一緒にいたもう一人のＹくん。

今ホテルまで　送ってもらったんだけどなー。

どうしようかなーって考えてる間に　まだ血は止まらないし。

・・・ほんと申し訳なかったけど　電話してみたんですよ。

すると　今眠りに就いたばかりの様子だったＹくん。

Ｙくん「もしもしー（眠たそうに）　どうしたんですか？」

たまこ「実は・・・今ガラスのコップで指を切っちゃって・・・血が止まらなくてねー」

Ｙくん「ええええええええっー！　すぐ行きますから」

・・・実はＹくんは医学生で今大学病院で研修中の人だったんです。

案の定　すぐ来てくれました。

たまこは　とりあえず血が止まったら　近くのコンビニでバンドエイドでも買ってきてもらえばＯＫぐらいな考えだったんですが。

「あのー　中国のコンビニには　バンドエイド売ってませんよ」

へ？？？　そうなの？　マジ？

とりあえず　私の傷を見たＹくん。

「あのー私の病院に行って手当てしたら　大丈夫だと思います　大丈夫よ」

そっかー！　・・・　あっ　でも保険とか面倒じゃないの？

「保険？　そんなの必要ないですよ。だって　僕が見るから」

・・・・・え？　それは・・・ありなのか？

そして　たまこは部屋着に変なフリースの上下を着てたんですが　その上にただ上着を着て　夜中Ｙくんに連れられて大学病院へ。

Ｙくんが「ちょっと待っててください。僕は白いの（白衣）を着てきますから。それ着ないと　見てあげられないからね」

おおおおっー！　白いの着てくるんだ。

考えてみたら　Ｙくんの白いの姿ははじめてみるなあ。

で　白いのでＹくん登場！　うわっ！めちゃかっこいいでやんの。

それで　病院内の診察室に行き　Ｙくんに応急処置をしてもらいました。

やっぱりなにがおかしかったかというと　先ほどまでむちゃくちゃ飲んで話もして笑っていたＹくんの豹変ぶりですね。

仕事の顔・・・っていう感じでした。

たまこも血が止まらないのでちょっとビビってましたが　Ｙくんが「大丈夫」と何度も言ってくれたので　安心できましたし。

その後　病院の薬局で無事バンドエイドも買って　ホッとしてホテルへ戻りました。

その時はもう夜中の３時まわってましたね・・・・

Ｙくんほんとにありがとっ！でしたよ。

バレンタインデーにあんなチョコをあげてしまったけどさ。


・・・ところで寝はまって起きなかったＨくんですが　翌日朝からすがすがしい顔で「おはようございます！」とやってきました。

早速たまこ　包帯がまかれた両指をＨくんに見せて

あのねー　実はさ　ホテルに戻った後さー
　




こんなことがあってね





これも買ったんだわって話をしたら


むっちゃ驚かれました・・・・ははは


これが上海の第一日めでしたが　この先もいろいろと大変なことになるのでした・・・