農家だより

脱サラ20年、好きな百姓で暮らしがたつ。
苦労と喜びを野菜と一緒に届ける「畑ごよみ」が、お客さんと私達をつなぎます。

畑ごよみ10-1

2014-10-17 | 2014

2月に雪でハウスがつぶれたあと、待ちに待っていたハウスの部材がこの9月にやっと入ってきました!どんなに再建を急いでも、資材を手に入れるのに半年もかかってしまいましたが、真冬に出荷する野菜を死守するためにも、急いで再建をしたいと思います!

これから、東京オリンピックのための建設で、更なる部材不足・人手不足が重なり、東北の被災地の再建もまた遅れるという話です。僕たちの小さなハウスでも、半年も待つ必要があったのですから、実感として供給が遅れている事を感じました。

 

ハウスを建ててくれる職人さんなど、もちろん大忙しで見つかるはずもありません。忙しい中ではありますが、秋の貴重な半日を使い、自分達でビニールハウス作りに取り掛かりました。そして、今日、僕は自分の先入観や思いこみの間違いに気がつきました。

ハウスを建てるという仕事は日々の農作業とは違い、建築業みたいな仕事で、僕は予定を立てる時に少々頭を抱えていました。

そういう力仕事は僕やリョウマさんのやる仕事で、女性には大変だろうと思いこんでいたのです。ですが、それだと、どうも予定が立てにくい。僕とリョウマさんがハウスを作っている間、延々と草取りをしてもらっているというのも気持ちの良い仕事配分ではない訳です。

それではしょうがない。うまくできるか分からないけれど、女性陣もまあ、やってみましょうか。と、やってみた所、なんと見事にやっていく事か。

 

始めに糸で線を張り、寸法を測った後、支柱を指すための穴を開けます。羽織っていた上着を脱ぎ捨て、重い大きなドリルを上手に使い、長さ50㎝の穴を垂直に開けていくケイティー。そこへ、リサと、4日間の体験で来られたお客さんも一緒に、支柱を1本ずつ持ち上げては押し込んでいく。3人の女性が力を合わせて、テキパキと、それでいて正確に打ち込んでいき、みるみるハウスの支柱が建てられていきます。

ジブリ「紅の豚」で女性達だけで飛行艇の修理をしていく場面。整備屋当主がオーナーに言う言葉を思い出しました。「心配するな、女は良いぞ。よく働くし、粘り強いしな。」

「建築」=「男の仕事」と、勝手に思い込んでいた自分が恥ずかしい!   (勝)

 

今年の9月はとても涼しかったです。過去数年の9月はいつも残暑が続いていて苦労していたので、今年は驚きました。畑の野菜も気候に素直で、涼しくなると夏野菜は力を無くし、生育中の秋冬野菜は、夏が終わったーという感じで、伸び伸びと育ってきました。ですが、勝負はまだここからです。逆に10月が暖かくなったりすると、冬野菜が育ちすぎて真冬に野菜が無くなったり、大きなキャベツや白菜の中に虫が隠れてしまいます。

まだまだ、油断せずに目を光らせていきます。


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1 コメント

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Unknown (テツ)
2014-10-30 17:07:47
「紅の豚」のあの場面、ネーチャン、おばちゃん、おばーちゃんがてきぱきと働く姿が印象に残ります。思うに、窮地に追いやられたとき、現実を前向きに粘り強く捉える能力が高いのかもしれません。すでに完成しているでしょうが、落成おめでとうございます。
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