農家だより

脱サラ20年、好きな百姓で暮らしがたつ。
苦労と喜びを野菜と一緒に届ける「畑ごよみ」が、お客さんと私達をつなぎます。

畑ごよみ11-3

2013-12-02 | 2013

秋作の最後の玉ねぎ定植を終え、ほっと一息ついていたら、今度はイノシシ到来です。

里山近くの畑では、好物のサツマイモが荒らされるようになり、集落と里山の境あたりのブルーベリー畑では、ミミズを食べるために1面に敷いた藁をほじくり返されています。ミミズを食べてる位じゃ、大した事はないだろうと思わないでくださいね。たった一晩で、大型のトラクターが畑一面を耕した様な跡になるのです。ある日、猟師さんが、足跡で調べたところ、その晩、その近辺では、16頭以上が出てきていたと言っていました。

イノシシやシカ等の大きい動物は、藪のある山に暮らします。頭の良い動物なので、隠れる場所の無い見晴らしの良い場所は危険が多いと分かっていて、住みつかないのです。

数十年前まで、里山は、薪や山菜や木の実の採集のために、人が管理をしている場所でした。そうすると、藪がなくなり、動物はそこには住みつかないので、人の手の届かないもっと山奥だけで暮らし、人との棲み分けができていました。

ですが、里で暮らす人が減っていき、農業は大規模化・効率化で、里山の仕事をする人は減り、冬の暖も灯油ストーブや、電気を使うようになると、薪も必要がなくなり、里山は、管理する人がいなくなってしまいました。

今、その里山は篠竹で覆われ、1m先に動物が隠れていても見えない状況になっています。

そうなると、イノシシの対策はとても難しくなります。猟師さんが入っていく事もできなければ、猟犬を使って、イノシシを外に引っ張りだそうとしても、藪が多いと犬がイノシシに負けてしまうのだそうです。

 毎年、行動範囲が広がっていくイノシシは、今もう人家の目の前の畑に足跡が残っています。運悪く、ばったり会ってしまったら、イノシシに襲われる事もあり得ます。小さな子供だったら、なお更です。あのトラクターの様なイノシシの荒らし方。あれで、畑を荒らされた日にはたまったものではありません。きっと、冬出荷するものどころか自分たちが食べるものさえなくなってしまいます。

 

今現在は、地元の若い猟師さん(本業は床屋さん)の骨折りで、罠を仕掛けてくれて、少しずつ、対策をしてはいるのですが、豚と交配して多産になったイノシシは増えていく一方です。町や、地域の皆で協力して、今のうちに対策をとっていかないと、大変な事になってしまいます。でも、罠一つ仕掛けるにも、色々な法律があります。

法律が無かったとしても、イノシシを捕まえて殺すというのは、簡単な事ではありません。ですが、このまま成り行きに任せていてはいけないとも思う。今度、床屋さんへ行った時に、どうすれば良いかと、アドバイスを聞いてみようと、思います。 まさる

 

 新しい家族、近所で拾われた迷い子猫。飼い手がおらず、皆農塾へきてしまった。。。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良かったね。猫ちゃん! (うらべに)
2013-12-05 07:57:06
寒くなって来て、外での暮らしは辛いでしょう。ストーブの燃える家で良かったね。猫ちゃん。
受け入れてくれてありがとう。皆農塾は(来る者拒まず)ありがたいです。
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