農家だより

脱サラ20年、好きな百姓で暮らしがたつ。
苦労と喜びを野菜と一緒に届ける「畑ごよみ」が、お客さんと私達をつなぎます。

畑ごよみ<年賀状>

2015-03-21 | 2015


畑ごよみ12-2

2015-03-21 | 2014

今年は2月に大雪が降り、波乱の幕開けでした。日々の仕事をやりながら復旧工事をする日々が続き、先月、ビニールハウスの一棟が再建完了!冬の作付に間に合いました。つぶれた物置ハウスの分は、今支柱を挿し始めた所。突貫工事で立て直した小屋に避難していた鶏達も今までずっと卵を産み続けてくれました。先月再建が完了した新鶏舎には、昨日若いヒナが入りました。その子達は、来年の夏から産み始めてくれるでしょう。

ここまで本当に色々な方々に助けられてきました。そんな中、ずっとこの場を支えてくれたリョウマさんとリサは僕にとって兄と姉の様な存在でした。こんなに情けない僕をいつも助けてくれて、盛り立ててくれました。仲良くなり、共に暮らした人達との別れは辛いけれど、だからこそ、2度と訪れない今に全力で生きていきたい。

兄と姉が旅立ち、来年は弟(?)登場!今年はベビーシッターという大役を担った陸。来年からは農業の研修に重きを置きます。という事は来年からは僕が兄貴!?(まさる)

 

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12月3日に僕の皆農塾での一年の研修が終わりました。

これからは岡山に引っ越して、家族と有機野菜や卵を作ります。

卒業プレゼント、皆農塾で使っていた軽トラ!!岡山まで運転できる!!しかも、その軽トラに、一緒に作った味噌、うどん、小麦粉、ジャム、とかを山ほどトランクにつんでくれました。色々な気持ちを感じながら軽トラで岡山に向かった。

本当に感謝の気持でいっぱいでした。一年間一緒に暮らして、一緒に働いてた人たちと離れるのは悲しいけど、これから皆が遊びに来れる場所を作るのが楽しみです。

この一年間は人生で一番楽しかった一年間でした。ありがとうございました。

東尾 遼馬 

 

カナダ育ちのリョウマは母国語が英語。日本語で流調に会話をするが、読み書きの方は苦手。だが、リョウマが居た一年、ウーファーへの英語の対応は抜群にしやすかった。来年は自分たち自身の英語力の向上を!               (恵子)

 

 

1年間本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします!  

皆農塾一同


畑ごよみ12-1

2014-12-17 | 2014

<11月後半の農作業>

玉ねぎを植え終える

ビニールハウス内にレタス定植、カブ等播種

サツマ・里芋を掘り終え、里芋は貯蔵穴へ埋める

春取りキャベツの定植

麦蒔き

 

腰痛も肩こりも知らなかった僕は、先日突然のぎっくり腰に。自分で立ち上がる事さえできなくなり、ちょっと体をひねっただけで骨が割けたんじゃないかと思う程の激痛。人から聞いた時は、「へー」と聞き流していた「ぎっくり腰」。こんなに全然動けなくなるのだと痛感しました。僕の腰が悪化していく一方、皆が頑張ってくれたおかげで、何とか野菜の出荷は休まずにできましたが、マズイ状況でした。藁にもすがる思いで針治療へでかけると、何とその帰りには自力で歩き回れるようになりました!農作業もスポーツと同じ様に準備運動が必要なんだと言われ、それからは朝・夕にウォーキング+ストレッチをして再発を防いでいます。みなさんも寒い時の急な運動にはお気を付けくだい!(まさる)

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最近、近所の中学3年生の女の子が、ベビーシッターに加わった。初めからいい感じで、2回目には、双子もサヤトも彼女のことが大の大好きになった。自分はいままでボーイスカウトという環境で離れた年下の子の世話をすることが多かった。世話は慣れている。しかし彼女のスタイルはどうか?そう、彼女は双子と遊んでいるとき笑っていた。嬉しそうだった、楽しそうだった、生き生きとしていた。それだ。確かに自分は年下の子の世話はできるし遊ぶこともできる。でも気持ちはどうか、仕事という感じが強くて、楽しむ余裕がなかった。しかし、一つ問題がある。彼女は受験生で、英語が不得意だから、代わりに勉強を教えてほしいと言っているが、勉強は好きじゃないようだ。勉強が嫌いな子に教えるのはかなり難しい。

 

皆農塾に人がきた。どうやら長い間引きこもり生活をしていて、そこから外へ出ださすための第一歩に、ここを選んだらしい。ニートの人向けの県の事業で、体験実習先にここがなっている。話を聞くと大学卒、自分の予想だと就活で挫折したか、仕事に就いたがそこで挫折したかだろうなぁ、なんて。自分は大学受験で挫折した身だけど・・・。つまりニート!NEETだ!自分と同じ!?否、断じて否。どこがどうちがうといわれると曖昧になってしまいそうだが、動くか動かないかだ。自分は動いて動いてとにかく動く。彼は止まってしまったのだ。一週間一緒に仕事をした。このあと就活するのに、自信をつけたかったから、と言っていた。動き始めた彼にいいところが見つかるように願います。 (陸)


畑ごよみ11-2

2014-12-01 | 2014

 

こんにちは、皆さん!

 

りさです。3月から皆農塾にいました。ドイツへ帰って、すごく寂しくなります。皆農塾にいる時間はとても、とても楽しかったです!皆と一緒に働いたり、ご飯を食べたり、出かけました。勝も、りょうまも、陸も兄弟のようになりました。夏の時に川や祭に行って、秋に温泉でした。懐かしい思い出です。

この場所は本当に家族といるような気分になりました。恵子さんは自分の娘のように扱ってくれました。大島さんがおばあちゃんのようだと言いたいけど、まだ若いから、ちょっと失礼です!皆さんは孤独ではないと感じさせました。皆農塾の人だけじゃなくて、隣さん達も友達も私に優しかったです。皆さん、どうもありがとうございます!なっちゃんが浴衣を着させたことも、あきさんがドイツの料理を作ったことも、関口さんがトラクターの運転方法を教えたことも、やよいさんが子供を見せたことも、中村さんがドイツのチームのワールドカップ勝利のあとのパーティーを開いたことも、全て感謝したいです。そしてもちろん、恵子さんが忙しいけど、織物も糸紡ぎも編み物も染め物も教えてくれました!

皆農塾に色々な仕事があって、収穫も出荷も一番大好きでした。お客さんに野菜箱の出荷は楽しかったです!日本の包装方法についても習いました。それはとても役立ちます!

皆農塾について良い思い出がたくさんあります。

最後に、勝さんにありがとうございました。存在するという理由だけです。すごい人だから。皆さん、勝さんのことをよろしくお願いします!

絶対帰るはずです。

さようなら。

りさ

 

ドイツに帰ったリサが日本語で文章を書いてくれました。優柔不断のまさると相性がよかったのでしょう。それはそれはよく働きました。  (K)

 

さてさて。頭を畑に切り替えます。寄居ではもう朝は畑に氷が張り、日中は冷たい北風が吹きます。玉ねぎを植え、里芋の掘取り+穴貯蔵を急ぎます。働く自分達の体も心配しながら、しっかりと野菜の心配をしていきます。(まさる)


畑ごよみ11-

2014-12-01 | 2014



10月末。最後の冬の葉物の種を播き、来春収穫予定のエンドウの種を撒きました。

これからは、来年1年分の玉ねぎを定植(今年は沢山傷んでしまったから、来年は沢山取りたい!)。それから麦を蒔くと、秋の作付は一段落。すぐに寒さがやって来るので、サツマ・里芋の堀上げと貯蔵、露地野菜の寒さ対策もします。そして、厳寒期と端境期のためにハウスの中での作付けもスタートです。

 

「トマトがおいしかった!」「大根が嬉しい!」「玉ねぎが傷んでました。」等、いつも色々とコメントを頂き、ありがとうございます!一つ一つ傷んでないか確認をしながら入れているつもりなのですが、傷みが混ざる事があり、申し訳ありません。皆さんからのコメントを読む度に歓喜と反省を繰り返しています。

野菜セットの内容、至らぬところがあると思いますが、ご意見頂けると嬉しいです。できる限りご希望に添えるよう努力ます!

 

<陸の研修日誌> 

祖父が亡くなった。危篤の知らせを受けて、あわてた。気が動転して、リュックを持ってサンダルのまま走り出そうとした。飛んで帰ったが間にあわなかった。可愛がってもらった。別れは悲しかったが、1週間の休みで、祖父のことの気持ちの整理はついた。それが別なことで精神的に不安定になってしまった。

はあぁ、気持ちが落ち込んで、肩も頭もドドッと落ちて、ご飯も喉を通らないかと思ったが、落ち込んでいても腹はすくから、飯は食えた。食べ終われば、食卓についたまま、また、上半身がドドッと落ちて、こんなに落ち込んでいますとアピールしたい訳ではないのに、誰が見てもバレバレな態度。理由を聞かれたら答えたくないのに、隠せない自分がいた。

理由?それは言いたくない。言いたくないこともあるさ。子守をしていると、それぞれ好き勝手にわがままをいい、泣いたり叫んだり、でも、いいな、そんな風に感情をもろに出せて、大人になると…泣けなくなる。思いきり泣けたらいいのに。

今日は、一日皆農塾の仕事だった。皆と話して笑って仕事して…よかった、気持ちよかった。心が晴れて来た。