二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

プロトタイプのショルダーバッグ

2019年07月17日 | 日記

二鶴工芸です。
14日に浴衣を着て祇園祭に行った時に使った私物のショルダーバッグ。
プロトタイプのショルダーバッグで15年近く使っているもの。
たぶん何回も投稿していると思います。
何が凄いのかというとショルダーに使っている合皮が劣化をしていないことです。
当時仕立て職人さんが最高級の合皮だと言って使っていて、その時でさえもう手に入らないからと言っていました。
革のようにしなやかです。
結局、合皮は使わないことにしたので幻の合皮になりました。


団扇に流水の帯

2019年07月16日 | 日記

二鶴工芸です。
今年のお正月明けの展示会に発表しました新作(一点もの)の「団扇に流水」の帯がお嫁に行きました。
ブログで繋がったお客様でして、先日所用で京都に入洛され、工房にもお立ち寄りいただきました。
遠方のところ、また当日は雨でお足元の悪い中でしたが本当にありがとうございましたm(__)m
着物愛好家でもあり素敵なお召し物でさすがでした。

この帯を前から気にされていたようで、現物を見ていただき購入に至りました。
秋に着用予定のようです。
SNSも発信し続けるものですね。
このご縁に感謝致します。


他産地との協業

2019年07月11日 | 日記

二鶴工芸です。
ご縁あって他産地との協業。
今回は工芸職人さんではないですが地場産業の業者さんと。
どこの産地でも同じでしょうが、販路開拓。
お声掛けくださりありがとうございます。
採択されれば嬉しいです。

産地をまたいだ協業はすでにやっておられる業者や職人もおられるかと思いますが、今後もそういう流れは増えていくでしょうね~。


薄物への金彩加工

2019年07月05日 | 日記

二鶴工芸です。
工芸士仲間の佐藤織物株式会社 佐藤稚子さんからの依頼で紋紗地に金彩加工しています。
画像は一部です。方向が違いますが。

夏物の生地ですので隙間の多い透け感のある生地になります。
金彩といえば現在では京友禅の工程のひとつのイメージですが、歴史的には印金(いんきん)がルーツでもあるので、このような生地に加工することは何ら不思議なことではありません。
印金は「紗」・「絽」・「羅」などの薄物の生地に加工されていたといわれています。
使う接着剤(糊)が昔とは違いますが、箔を接着させることにはかわりません。
定義等あるかと思いますが、私自身は「布帛」に箔を装飾加工することが金彩だと思っています。
今までこのような夏物や麻、綿、袈裟、引箔の帯などにも加工しています。
まぁ今では革等に金彩を施す方もおられますので、ひょっとしたら将来革も含まれるかもしれないですね~。

佐藤織物株式会社:http://sato-orimono.co.jp/