二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

令和元年 京の名工展

2019年10月21日 | 日記

二鶴工芸です。
告知が遅くなりましたが、下記の日程にて出展致します。
今回はいつもお世話になっている京もの認定工芸士 京竹工芸 竹工房喜節 細川秀章さんとのコラボレーションで制作しました「竹籠付金彩古裂信玄袋」です。
袋の部分を金彩で加工しました。
作品名が古裂となっているように古布の紬地に竹家紋を摺箔加工、生地全面にもうっすらと加工を施しています。
吹き付けでもなく、摺り込みでもない独特な光沢に仕上げています。
金箔を施すという作業は金箔を扱うだけにどうしても華やかになりがちですが、今回の作品は極力、光沢や金箔の存在を抑えた加工にしています。
これも金彩の妙味のひとつになります。
細川さんの高度な技術の竹編みの網代の籠との組み合わせでこれまでとは違った作品が生まれました。
是非、現物をご高覧ください。
私達は京の若手職人「京もの認定工芸士」作品展のブースで出展しています。
京もの認定工芸士 京友禅 上仲昭浩

以下詳細です。
平安建都以来、千年を越える悠久の歴史の中、政治・経済・文化の中心地であった京都には、優秀な職人たちが数多く集まり、多くの目利きたちに支えられ、創造を重ねる中で、日本を代表する優れた染織品や工芸品が生み出され育まれてきました。
今日においても、京都の伝統産業は、長い歴史の中で培われた伝統の意匠と全国に誇る高い技術を持った職人さんたちの手で支えられています。

◇京都府伝統産業優秀技術者
京都府では、多年にわたり伝統産業に従事し、優れた技術をもってその発展を支えてこられた職人さんを「京都府伝統産業優秀技術者―京の名工―」として、昭和36年から知事表彰を実施してきました。
◇京の若手職人「京もの認定工芸士」
京都府では、西陣織や京仏壇・京仏具、京漆器など「京もの指定工芸品」34品目の従事者のうち、特に技術に優れ、意欲ある若手職人を対象に、「京もの認定工芸士」の称号を授与しております。

京の名工展開催概要

会場

京都府京都文化博物館5階展示室             住所:京都市中京区高倉通三条上ル 電話:075-222-0888

会期

令和元年10月23日(水曜日)~10月27日(日曜日)まで(5日間)             午前10時から午後6時まで(最終日は午後4時まで)

内容

京の名工、京もの認定工芸士の作品展示

京の名工による列品解説

京の名工、京もの認定工芸士による制作実演・体験

入場料

無料

特典

きものを着用の方、各日先着20名様に呈茶券をプレゼントします

主催

京都府、京都府匠会

列品解説および制作実演・体験

昨年度ご好評をいただいた京の名工による列品解説、京の名工と若手職人による実演・体験コーナーを今年度も実施します。(体験は有料)

 

京の名工による列品解説

制作実演・体験

23日(水曜日)

(午前10時30分~)京仏壇・京仏具、京友禅・京小紋

(午後14時00分~)京友禅・京小紋

開催なし

24日(木曜日)

(午前11時00分~)京人形

(午後14時00分~)京鹿の子絞

開催なし

25日(金曜日)

(午前11時00分~)西陣織

(午後14時00分~)西陣織

開催なし

26日(土曜日)

(午前10時30分~)京繍、京房ひも・撚ひも、京扇子

(午後14時00分~)京漆器、造園

【実演】京象嵌

【体験】京くみひも

27日(日曜日)

(午前10時30分~)京焼・清水焼、京くみひも

(午後14時00分~)京都の金属工芸品、京の神祇装束調度品

【実演】京鹿の子絞

【実演】京仏具(蒔絵)

注※上記の内容は、変更する場合がございますので、予め御了承ください。

呈茶席
会場では、呈茶席を御用意しております。(一席500円)
なお、きものを着用の方には、各日先着20名様に呈茶券をプレゼントします。

京都府サイト:http://www.pref.kyoto.jp/senshoku/news/r1meikouten.html