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今日はたまこまーけっと

2013-01-17 20:21:53 | 雑談
いろいろありますが、とにかく今日はたまこまーけっとです。並平です。ちなみに今WEBラジオ聞きながら書いてますw

第二話見てきました。今回もまたいろいろと思うところもあるのですが、詳しい内容は未見の方もいらっしゃるでしょうから是非直接見ていただくとして…。

今回は巷で言われている本作と「けいおん」の違いについて自分なりの考えを書いてみたいと思います。
先週もちらりと触れてはいるんですが、今日帰ってくるときにちょっと思いついた事もありまして、改めて記事にしてみます。
まあ、所詮アニメ素人の戯言と思って、話半分で読んでください。
尚、第一話放送から一週間経ち、おおむね一話は放映済ということで、一話に関してはネタバレする内容も入ると思いますのでご留意ください。

さて、メインスタッフが共通ということで何かと引き合いに出される「けいおん」ですが、今作は全く方向性の違う作品であるとなみひら考えます。
並平が思うに、「けいおん」は4人の少女の内面性の変化を主軸にした物語(詳しくは以前にけいおんについて書いてますので参照してください)であるのに対して、「たまこまーけっと」は商店街を舞台にした群像劇であり、内面よりも人間関係や物語そのものの進行を見せる作品であるのでないでしょうか。
というのも「けいおん第一期」の第一話と「たまこまーけっと」の第一話を比較するとよく分かると思います。

「けいおん!」第一話では、徹底的に桜高軽音部のメンバーを見せることに徹している内容だと思います。
もちろん物語としては廃部寸前の軽音部をりっちゃんが幼馴染の澪やたまたま通りがかったムギ、勘違いから入部した唯を集めて復活させるという非常に大きな出来事があるにはあります。
しかしけいおん第一話には通常の物語では必須のはずの要素を決定的に排除しています。
それは何か。ズバリ「物語の複線」です。
けいおんでは第一話の段階で今後の展開を予感させる複線はほとんどまったくと言っていいほどありません。この複線という言葉は謎、或いは課題と置き換えてもいいかもしれません。
これからみんなの部活が始まるというわくわく感だけがあり、今後の展開を占うような複線は何も出てこないのです。
一話で示された課題はすべて一話の内に片付いてしまうのですから当然ですね(廃部の危機、唯の「何かやりたいけど何をしたらいいのか分からない」は軽音部が始まることで解決されますね)
これは「けいおん」が表層的な物語に主軸を置いていない証拠だと思われます。けいおんにおいては軽音部が軽音部として過ごしていく時間を描くことが大事で、そこで起きる事件そのものはある意味重要ではないのです。
事実、けいおんは第二期、映画まで通しての一本の大きな物語はありません。バラバラに見える出来事が積み重なることにより時の流れを感じさせる構造ともいえます。

それに対して「たまこまーけっと」第一話は非常にスタンダードな構造となっています。
というのも複線がこれでもか、と張られています。これは言い換えれば物語の終着点への道筋が示されているともいえます。
まず鳥。謎の喋る鳥はそもそもその時点で謎ですが、この鳥は王子の妻を探しているということが語られます。また第一話ラストでは映写機のような力も見せ、非生物であるかのような描写もほのめかされています。
また各キャラにもそれぞれ今後の物語を予感させる描写がちりばめられています。
たまこの母親の好きだった歌、もち蔵の片想い、思わせぶりなバドミントン部の同級生…。
様々な謎や課題が見られます。(第二話でもまた一つ新しい展開がありました)
「たまこまーけっと」はそういう意味ではオーソドックスな構成の第一話だといえます。

なお別にどちらが上だとか、深いとか、そういうことを語ることに意味はありません。作品として目指す場所が違う以上、比べる意味もないからです。
ただ「けいおん」の方向性で大成功を収めたスタッフの方々が、別の方向性を目指すというチャレンジ精神は大いに賞賛されてよいのではないでしょうか。
まだまだ「たまこまーけっと」は始まったばかりですが、今後に期待したいと思います。
とりあえずOPテーマの配信があるのかないのか、なかったらCD買わねばあかんなあ、そう思うなみひらでした。