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レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

世界に打って出ることが必要な訳

2009-08-22 10:25:06 | ビジネスハック
約30年間でどれだけ技術が発展したのかよく分かる写真 - GIGAZINE

同じ8 GBytesを保存するのに、必要となるスペースの違い。技術の発展を、定量的に見るとこれだけ違う。

「国際標準」を制す者が、世界を制す! 日本は“脱・ガラパゴス”なるか? 仁義なき国際標準戦争 | 追跡!AtoZ ~いま一番知りたいテーマを追う!超リアルドキュメント | ダイヤモンド・オンライン

ビジネスにおいて重要なことは、市場の規模である。数百人を相手にするビジネスと、百億人を相手にするビジネスでは、戦略や戦術は全くことなる。投入すべき資源の量が根本的に違うのは言うまでもない。

モノづくりの観点で言えば、100台作るのと100万台作るのでは、固定費が占める割合が4ケタ違うということである。100万円か100円かの違いになりかねないということである。

各国の法律が違っていたり、物流コストが高かったりしたため、それぞれの国での生産が有利だったかもしれない。しかし、ネットビジネスの場合は、それらが関係なくなるし、各国の法律を新たに整備しなおせるようなビジネスであれば、共有化するということは視野に入れるのは当たり前である。

グリーンニューディールに関する、スマートグリッドなどは、その例に入るだろう。ランゲート株式会社( Lang-8,Inc.)の取り組みも、最初からワールドワイドである。

グローバルな技術プロジェクトのマネジメントに関するベストプラクティス / DevX - japan.internet.com コラム

グローバルという市場に出ると問題になるのは、文化の違いというやつである。日本人という枠の中でも、教育や環境によって異なっているのは目の当たりにするが、その差などは及ばないほど、国が違う人とのコミュニケーションでは、気を使わねばならない。

その違いを黙認していては、溝は埋まらない。どうしても付き合っていかねばならぬ相手なのであれば、お互いの違いは認めねばならない。譲れないことは、譲らなくても良いが、お互いに調整が利く範囲は必ずあるのだから、そこを探らねばならない。

世の中には、様々な開発手法というものがあるが、自分なりに解釈せずに、まずはその開発手法を考えた人間の、置かれていた立場や状況を学び、どうしてその開発手法が生まれたのかについて考えるべきだ。その人間の価値観が理解できれば、その開発手法を理解したも同然だからである。

すぐに、やり方に目を奪われがちであるが、「考え方」という点に注目せねばならない。

IDC、国内SaaS/XaaS市場規模予測を発表 - 順調に拡大の見込み | 経営 | マイコミジャーナル

SaaSは、当然だが、全世界のサービスを扱えるようになったほうが、その設備の集約効果が高まる。Googleのデータセンターは、全世界の処理をしているが、かなり大きめの向上に見えるようなところに、集積すればするほど、その固定費は安くなるのである。

c.f.

サーバがずら~と並んだGoogleデータセンターの動画 | Hibi日記

SaaSで問題になるのは、サービスそのもののI18N、すなわち国際化の問題である。

さすがに、それぞれの文化に合わせたユーザインターフェース、使い勝手を提供しないことには、使ってもらえないからである。

逆に、SaaSの基盤となるデータベース関連のアプリケーションは、少ないI18Nで、ワールドワイドに展開できて有利だと思う。

【連載】セカイ系ウェブツール考 (78) Webデータベースシステムを実現するには | ネット | マイコミジャーナル

Amazonの投資とM&A戦略のクールな図解

Amazonの事業拡大を絵にしたものである。

全部を自分で用意するというのは、素人が手を出していくこということに等しく、あまり効率的ではない。日本の大企業は、素人のくせに新事業に手を出し失敗するということが多い。

そのビジネスについての、情熱のある専門家がはじめたビジネスを買い取るなり、統合するなどすることのほうが、うまくいく。後は、その会社の成長戦略にとって価値があるかどうかを判断するというセンスが問われるだけである。

米調査会社がスマートフォンOS市場を予測、Symbian/Android/iPhoneの3強に? | 携帯 | マイコミジャーナル

スマートフォンの問題は、今までの話をまとめたようなものだ。

スマートフォンは、ソフトウェアで多くの機能を実現する。物理的なキー自体が極端に少ないというのが特徴の一つである。すなわち、タッチパネルで、その時、その時、画面に出現させるというアプローチである。

ハードウェアは、一旦作り上げてしまうと、直しがきかない。100万台、それ以上を一気に作らなければ、数万円台という価格は出しにくい。となると、I18などは、そのソフトウェアで解決した方がコストは下がるのである。

これが、利用者の利便性に結びついているというところが、スマートフォンがにわかに注目されているという理由である。

そういう意味では、iPodからiPhoneを派生させたアップル社は、先見の明があったと言わざるを得ない。



グローバル・マインド 超一流の思考原理―日本人はなぜ正解のない問題に弱いのか
藤井 清孝
ダイヤモンド社

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