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あんなに一緒だったのに(iPhone 4発表で思うこと)

2010-06-08 07:21:33 | 私の主張
iPhone 4の記事一覧まとめ : ギズモード・ジャパン

ジョブズの語るiPhone 4:従来機より24%も薄く、人間の視覚の限界に挑む高解像度を実現

スマートフォンも名前の通りスマートになった。iPhoneは1 cmを切ってくる。さらにディスプレイの高解像度化を図った。

iPhone 4のRetina Displayとは? : ギズモード・ジャパン

高解像度にすると「文字が小さくなる」という発展をしてきたが、新たな「価値」を見出したといえる。それは「美しさ」である。

ある程度の解像度のディスプレイで文字を綺麗に表示するためには「アンチエイリアス」という技術を使う。画素の大きさをうまい具合にぼかすという技術なのだが、文字通りぼかすのでそれは本当の美しさとは違う。

今回の技術は、解像度を4倍にアップすることで人間の網膜の能力をちょっと越えたところで表示することで、映像、画像、文字を見えると通りに表示するということである。

ここで、思い出したのがApple LaserWriterである。この出力の解像度は300 dpiであった。

このプリンタで作った文書は出版物のそれと遜色がない(と当時の私は思った)。これのおかげで、DTP(デスクトップパブリッシング)という分野が生まれ、出版業界が変化したのである。

さらに思い出すのが、Display PostScriptである。これは、LaserWriterが印刷にする際にどう印刷するかをMacintosh(Mac)から送り込むためのデータ形式Postscriptを用いて画面表示をするという技術である。

プリンタもディスプレイも技術が進めば解像度が上がっていく。Postscript以前のプリンタの多くは解像度が高くなると印刷するものが小さくなるという情けない状況であった。Postscriptは解像度が違っても同じ大きさで表示する。

スティーブ・ジョブスは大学を中退した後に、その大学で「カリグラフ」のコースを浮けるのだが、それがMacを作るきっかけになったという。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ
阪急コミュニケーションズ


ちなみに、Postscriptと言えば、Adobe社である。スティーブ・ジョブスが求めた美しいタイポグラフィを様々な技術(例えば、ベジェ曲線)で実現したのは、Adobe社である。

[N] 「Thoughts on Flash」スティーブ・ジョブズが語るFlashを採用しない6つの理由

しかし、この記事にもあるような状況にあることは皆さんも知るところだ。昔を知る人間としては複雑な気持ちである。

iPhone 3GS PERFECT GUIDE (パーフェクトガイドシリーズ)
石川 温,石野 純也,小林 誠,房野 麻子
ソフトバンククリエイティブ


機動戦士ガンダムSEED エンディングテーマ あんなに一緒だったのに
See-Saw,石川知亜紀,梶浦由記
ビクターエンタテインメント


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