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[書評]アルケミスト―夢を旅した少年

2009-02-20 07:04:58 | 書籍
「夢」とは何なのか。

この作品はファンタジーなのだが、その純粋な語り口のおかげで、胸にぐさりとくる。

主人公の少年は錬金術師と旅をすることになる。錬金術師は少年に対して「砂漠に浸りきれ」「おまえの心に耳を傾けろ」と言う。そして、少年は気がつく。

『「なぜ、人の心は夢を追い続けろと言わないのですか?」と少年は錬金術師にたずねた。「それが心を最も苦しませることだからだ。そして心は苦しみたくないのだ」』

一番気になったのはこの部分。怖れていてばかりでは、夢に向かっていけない。

『「恐怖に負けてはいけないよ」と錬金術師は不思議にやさしい声で言った。「恐怖に負けてしまうと、おまえは心にはなしかけることができなくなってしまうからね」』

簡単に読めるし、持っていて何度でも読み返したい。そんな本だ。

アルケミスト―夢を旅した少年
パウロ コエーリョ
地湧社

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