【連載】新・リーダーの品格 (1) 人間関係マネジメントの重要性 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
ビジネスコンサルタントの佐藤高史の感覚では、IT業界はコミュニケーション不足でないかということだ。
「…下位工程を担当しているエンジニアは、「必要なのは技術力であり、コミュニケーション力ではない」という考えを本音の部分で持つ人が多く、そのスキルも十分ではないように感じます。」この部分はとても共感できる。
結論から言えば、「目的」「目標」「ビジョン」などポイントを絞ったコミュニケーションを増やせば、より効率的に案件をこなるようになる。さらに、ニーズの高い技術の習得に努めれば自己の価値をどんどん高めていくことが可能であるということだ。
さて、私を含めて私の周りに多いこのタイプ。自分の反省を含め、どうあるべきかについて、述べていきたい。
1.エンジニアには限界などはない
エンジニアは、お客様のニーズや会社の戦略に合わせて、自分の専門を一つ一つ増やしていくべきだ。
エンジニアは「Aという技術は分かるが、Bは分からない。Cさんが詳しいから聞いてみて。」という人が多い。
この背景は、Aという技術には慣れ親しんでいるが、Bという技術には詳しいCさんがいるからそっちに任せようとか、そもそも、Aを極めたいからBはやらない、そういったものだ。
さらにつっこんで理由を考える。「Bという技術の勉強の暇はない」などと勝手に決め付けてしまっている。案件をこなす上で作業には時間的な制約は必ず生じる。その時間的な制約は案件に閉じているはずである。自分の人生という尺度で見れば、制約でもなんでもない。しかし、狭い考えに囚われAの専門家でとどまろうとする。
本来であれば、お客様のニーズが強い分野、会社の強みになる分野に対して、自分のスキル・ノウハウを増やすべきである。自分はAの専門家ではなく、お客様のニーズに合わせてAもBもできるようになっているべきなのである。
餅は餅屋とも言うが、A+Bの技術の重なりについてのスキル・ノウハウというのも貴重な武器になりえる。そこから、逃げるのはなんともったいないことか。
2.技術よりもコミュニケーション
「目的」を明らかにし、「目標」を明確にし、分かりやすい「ビジョン」を、メンバーと共有する。
あるエンジニアとの仕事での経験である。その彼は、とてもやる気がありとても好感が持てる。さらに、問題が生じるとそれにすぐに飛びつき、解消に全力をそそぐ。いつも感心している。
その彼を見ていると、また別のエンジニアの話を思い出す。
とにかく頑張る。頑張るのだが結果が出ない。周りのメンバーも結果が出ないから協力できなくなる。孤立する。さらに自分一人で頑張る。という負のスパイラルに入ってしまったのである。
本当にしなければならなかったのは、「目的」を煎じつめ、「目標」を明確にし、分かりやすい「ビジョン」を、メンバーとの共有するということである。
これは、コンテキストの共有 - 天気晴れ - ITと趣味のブログにも通じるものがある。
案件における問題は、結局のところ「人」によって生じ、「人」によって解決される。「目的」「目標」「ビジョン」が明快であり、それがメンバーに共有されていれば、成功の確率はぐんと高まる。
失敗もしくは失敗に近いプロジェクトの解決が自分で得意だと思っていた時期もあった。今にして思えば、それが技術についてのスキル・ノウハウの面ということだけであった。
そもそも、「目的」「目標」「ビジョン」が明快であれば、その「技術」に頼らずとも問題にはならなかったはずである。あくまでも、「技術」は道具であり、「目標」「目的」ではない。それを履き違えていたということだろう。
始めるに当たって遅すぎるはない。気が付いた今から始めれば良い。もし、「もう年だから」などと言うのは言い訳だ。
ビジネスコンサルタントの佐藤高史の感覚では、IT業界はコミュニケーション不足でないかということだ。
「…下位工程を担当しているエンジニアは、「必要なのは技術力であり、コミュニケーション力ではない」という考えを本音の部分で持つ人が多く、そのスキルも十分ではないように感じます。」この部分はとても共感できる。
結論から言えば、「目的」「目標」「ビジョン」などポイントを絞ったコミュニケーションを増やせば、より効率的に案件をこなるようになる。さらに、ニーズの高い技術の習得に努めれば自己の価値をどんどん高めていくことが可能であるということだ。
さて、私を含めて私の周りに多いこのタイプ。自分の反省を含め、どうあるべきかについて、述べていきたい。
1.エンジニアには限界などはない
エンジニアは、お客様のニーズや会社の戦略に合わせて、自分の専門を一つ一つ増やしていくべきだ。
エンジニアは「Aという技術は分かるが、Bは分からない。Cさんが詳しいから聞いてみて。」という人が多い。
この背景は、Aという技術には慣れ親しんでいるが、Bという技術には詳しいCさんがいるからそっちに任せようとか、そもそも、Aを極めたいからBはやらない、そういったものだ。
さらにつっこんで理由を考える。「Bという技術の勉強の暇はない」などと勝手に決め付けてしまっている。案件をこなす上で作業には時間的な制約は必ず生じる。その時間的な制約は案件に閉じているはずである。自分の人生という尺度で見れば、制約でもなんでもない。しかし、狭い考えに囚われAの専門家でとどまろうとする。
本来であれば、お客様のニーズが強い分野、会社の強みになる分野に対して、自分のスキル・ノウハウを増やすべきである。自分はAの専門家ではなく、お客様のニーズに合わせてAもBもできるようになっているべきなのである。
餅は餅屋とも言うが、A+Bの技術の重なりについてのスキル・ノウハウというのも貴重な武器になりえる。そこから、逃げるのはなんともったいないことか。
2.技術よりもコミュニケーション
「目的」を明らかにし、「目標」を明確にし、分かりやすい「ビジョン」を、メンバーと共有する。
あるエンジニアとの仕事での経験である。その彼は、とてもやる気がありとても好感が持てる。さらに、問題が生じるとそれにすぐに飛びつき、解消に全力をそそぐ。いつも感心している。
その彼を見ていると、また別のエンジニアの話を思い出す。
とにかく頑張る。頑張るのだが結果が出ない。周りのメンバーも結果が出ないから協力できなくなる。孤立する。さらに自分一人で頑張る。という負のスパイラルに入ってしまったのである。
本当にしなければならなかったのは、「目的」を煎じつめ、「目標」を明確にし、分かりやすい「ビジョン」を、メンバーとの共有するということである。
これは、コンテキストの共有 - 天気晴れ - ITと趣味のブログにも通じるものがある。
案件における問題は、結局のところ「人」によって生じ、「人」によって解決される。「目的」「目標」「ビジョン」が明快であり、それがメンバーに共有されていれば、成功の確率はぐんと高まる。
失敗もしくは失敗に近いプロジェクトの解決が自分で得意だと思っていた時期もあった。今にして思えば、それが技術についてのスキル・ノウハウの面ということだけであった。
そもそも、「目的」「目標」「ビジョン」が明快であれば、その「技術」に頼らずとも問題にはならなかったはずである。あくまでも、「技術」は道具であり、「目標」「目的」ではない。それを履き違えていたということだろう。
始めるに当たって遅すぎるはない。気が付いた今から始めれば良い。もし、「もう年だから」などと言うのは言い訳だ。