筆者である、福岡伸一氏の自らの幼少時代の原体験、米国での研究生活などを振り返りながら、生物科学の歴史の一編をつむぐというスタイルで話は進む。高校生までの知識があればだいたい読みこなせるだろう。
生物科学において、その実験の検証が難しいということを、野口英世を例にして説明している。
生物にとって、内側の内側は外側である。半年前の自分は、分子レベルではすっかり入れ替わった異なる存在である。生物には多少の欠損もそれを補う能力がある。など筆者の主張とその論拠が示されている。
研究の最先端に居た筆者だからこそ見つけられた自然の真理は、我々にも知見を与えてくれるものだということが分かった。
生物科学において、その実験の検証が難しいということを、野口英世を例にして説明している。
生物にとって、内側の内側は外側である。半年前の自分は、分子レベルではすっかり入れ替わった異なる存在である。生物には多少の欠損もそれを補う能力がある。など筆者の主張とその論拠が示されている。
研究の最先端に居た筆者だからこそ見つけられた自然の真理は、我々にも知見を与えてくれるものだということが分かった。
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)福岡 伸一講談社このアイテムの詳細を見る |