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和尚ラジニーシ 【観照29】 あなたは全字宙の観照者

2012-08-19 06:40:51 | 【自己アセンション3】 和尚ラジニーシ

自己アセンション目次】 

和尚ラジニーシ  神秘家・アシュタヴァクラ 「エンライトメント」 ただひとつの革命 (P46~52)

● あなたは全字宙の観照者

○あなたはバラモンではなく、他のカーストでもない

   人生の四住期のいずれにもいないし

   目や他の感覚によっても捉えられない

   何にも属さず、形もない、あなたは全字宙の観照者だ

   これを知って、幸せでありなさい

ヒンドゥー教徒が、どうしてこの経典を心から歓迎できるだろう? 彼らの宗教全体は、カーストや人生の四段階に基づいている。そしてアシュタヴァクラは、最初からそうした信念の根を断ち切っている。あなたはバラモンではないし、下層カーストのスードラでも、戦士でもない。彼は、それらはみな、たわごとだと言う。それらはみな投影だ。どれも政治と社会の芝居だ。あなたは、ただブラフマンであり、神性だ。バラモンでも、クシャトリヤでも、スードラでもない。人生の四住期のいずれにもいない。

あなたは、学生期にも、家住期にも、また遊行期以前の段階にもいない。人生の四段階のいずれにもいない。あなたは観察者であり、この状況全体を通り抜けていく、内なる観照者だ。

ヒンドゥー教徒は、アシュタヴァクラ・ギータを自分たちのものだと主張できない。アシュタヴァクラ・ギータは、あらゆる人のものだ。もしアシュタヴァクラの時代に、イスラム教徒や、ヒンドゥー教徒、キリスト教徒がいたら、彼は言ったはずだ――「あなたは、ヒンドゥー教徒でも、キリスト教徒でも、イスラム教徒でもない」。だれが、アシュタヴァクラのために寺院を建てるだろう? だれが、彼の経典を擁護するだろう?だれが、彼のことを気にかけるだろう?………というのも、彼は万人を拒んでいるからだ。それは、真理の率直な宣言だ。

○何にも属さず、形もない、あなたは全宇宙の観照者だ

   これを知って、幸せでありなさい

アシュタヴァクラは、これを知ってから幸せになると言っているのではない。その声明に、注意深く耳を傾けなさい。アシュタヴァクラは言う。……これを知って、幸せでありなさい。

○あなたはバラモンではなく、他のカーストでもない

   人生の四住期のいずれにもいないし

   目や他の感党によっても捉えられない

   何にも属さず、形もない、あなたは全字宙の観照者だ

   これを知って、幸せでありなさい

幸せでありなさい。まさに今、幸せでありなさい。ジャナクは尋ねる、「人はどうしたら幸福になるのでしょう? 解放はどうしたら起こるのでしょう? どうしたら英知は生まれるのでしょう?」

アシュタヴァクラは、まさに今、それは起こりうると言う。一刻の猶予もいらない。それを明日にとっておく理由はないし、後回しにする必要もない。それは未来に起こりはしない。それは今、起こる。さもなければ決して起こらない。起こるときは、まさに今起こる。現在より他に時間は存在しないからだ。未来はどこにある? それがやってくるとき、それは現在としてやってくる。

だから光明を得る人たちは、今、光明を得る。それを他の時に取っておかないようにしなさい。それは、マインドの狡猾さだ。マインドは文句を言う――「そんなに早く起こるはずはない。まず準備が必要だ」

人々は、私に会いに来て言う。「サニヤスを取るつもりです、いつか取るつもりです」。いつか! 彼らは決して取らない。もし延期したら、永遠に先延ばしだ。『いつか』は決して訪れない。取る気があるなら、たった今取りなさい。今をおいて時はない。生は今だし、解放も今だ。無知は今だし、知も今だ。眠りは今、目覚めも今、起こりうる。なぜ、『いつか』なのか?

それはマインドには難しい。マインドは、準備がいるだろうと言う。マインドは主張する。「準備もなしに何が起こりうる? 大学の卒業証書をもらいたければ、何年もかかる。博士号なら、二十年から二十五年はかかる。博士号は、長い年月をかけてやっと手に入る。なのに、どうしてそれは今にも起こりうるのか?」

それはアシュダバクラもわかっている。店を開きたければ、今すぐというわけにはいかない。あなたはあらゆるものを集めなくてはならない。あれこれ手配し、商品を運び、店舗を建て、客を呼び、広告を配らなくてはいけない。何年もかかるだろう。この世界では、何事も今すぐには起こらない。物事は、しかるべき段階を踏んで起こるものだし、それはいいことだ。アシュタヴァクラもそれはわかっているし、私もわかっている。

だが、たった今、起こる現象が、この世にひとつだけある。それが神性だ。神性は、あなたの店でもなければ、試験会場でも大学でもない。神性は、段階的には起こらない。それはすでに起こっている。目を開けばいいだけだ。太陽はもう昇っている。太陽は、「あなたが目を開くまでは昇らない」と言って、あなたが目を開くのを待ったりしない。太陽はすでに昇っている。光は一面に広がっている。その調べは、昼も夜も響き渡っている。オームの音色は、あたり一面に響いている。奏でられない音楽が、あらゆる場所にこだましている。耳を傾けてごらん! 目を開けてごらん。

目を開けるのに、どれだけ時間がかかるだろう? 神性に至るには、それよりわずかでいい。瞬きの時間しか要さない。ヒンディー語の「瞬間」にあたる言葉は、瞬きにかかる時間を意味する。だが、神性に至るには、そんな時間すら必要ない。

○……あなたは全字宙の観照者だ

   これを知って、幸せでありなさい

たった今、幸せでありなさい。アシュタヴァクラの宗教は、分割払いではない。それは現金一括払いだ。

アシュタヴァクラについて、覚えておくべきことがひとつある。「することは何もない」ということだ。楽しみながら聴いてごらん。後で試してみようと、抜き書きしなくていい。起こることは何であれ、聴くことを通じて起こるだろう。正しく聴くことが、その鍵だ。

○まさにこの瞬間、あなたは幸せで、安らぎ、束縛から自由だろう

まさに今、解放されなさい。まさにこの瞬間、光明を得なさい。だれもあなたを止めていないし、何もあなたを妨げていない。一寸刻みに進むことはない。あなたのいる、まさにその場で光明を得なさい―あなたはもう自由なのだから。目を覚まし、光明を得なさい。

○何にも属さず、形もない、あなたは全宇宙の観照者だ。

   これを知って、幸せでありなさい

幸せでありなさい。一瞬たりとも待つ必要はない。それは跳躍、量子的跳躍だ。アシュタヴァクラに段階はない。それは段階的な進化ではなく、突然の出来事だ。それは、まさにこの瞬間に起こりうる。

ハリー・オーム・タット・サット

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