気まぐれ日記

気ままに、また、思い出に

建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン公爵家の至宝展

2019-10-17 | 美術館(キルト展を含む)
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「リヒテンシュタイン公爵家の至宝展」に出かけて来ました。



建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展 | Bunkamura

始まったばかりなので、それほど混雑していませんでした。
また、第7章の花の静物画のスペースは撮影できます。

ヤン・ファン・ハイスム
「花の静物画」左下に小さなカタツムリが可愛く描かれます。


「金地薔薇文カップと受皿」


「薔薇の花束文カップと受皿」

フェルディナント・キュス
「バラとアンズのある静物」

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー
「磁器の花瓶の花、燭台、銀器」
この展覧会の代表作です。

「盛花格子文絵皿」

フランツ・クサーヴァ・ペター
「アオボウシインコのいる花と果物の静物」

フランツ・クサーヴァー・ペター
「ヨウムのいる花と果物の静物」

↓の2点は、絵画でなく、硬質磁器に絵を描いた物です。
「黒ブドウのある花の静物」

「白ブドウのある花の静物」

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー
「赤と白のブドウと銀器」

とても華やかな「金地花文クラテル形大花瓶」



こちらは、パンフレットの写真です。

「金地花文花瓶」

「花籠文カップと受皿」

「金地花文ティーセット」









リヒテンシュタイン公爵家お気に入りの画家、ルーベンス。
ペーテル・パウル・ルーベンスと工房作「ペルセウスとアンドロメダ」
多くの画家に描かれているテーマです。

ルーベンスと共作のある、花の画家、ヤン・ブリューゲル(父)
「市場への道」
とても小さい作品ながら、精密に描かれています。額縁が超地味というか、年月を感じさせます。
2人の赤い服がとても印象的です。

私が好きな精密描写と女性のファッションが美しい、ルーカス・クラーナハ(父)

「聖バルバラ」アトリビュートの搭でわかりやすい。
左背景に金箔を貼ってるようです。
ファッションとしては、聖人のため、控えめかな。同じクラーナハの「ユーディト」は、当時の最先端ファッションに身を包んでいますけど。

同じ、クラーナハ(父)の
「聖エウスタキス」
見上げるエウスタキスと見下ろす十字架をいだいた鹿。
連れてる猟犬のそれぞれのポーズ。
2作とも縦長の絵です。


グイド・レーニも2作品あります。
「少年の洗礼者聖ヨハネ」と
「マグダラのマリア」です。
こちらは、マグダラのマリアです。
ティツィアーノの「悔悛するマグダラのマリア」と同じ人気のポーズです。長いウェーブヘアーに見上げる潤んだ瞳です。
アトリビュートの香油を持ってます。


美しく華麗で細部まで丁寧に描かれた作品が揃っています。
126点展示されていて、精密な作品が多いため、じっくり観るには、
それなりに時間がかかりますよ。