「かんざしウキ」
デザイン、ネーミング 共に、好きなウキである
左の長いウキ 見易い様にと、コテコテに塗った
これは皆を驚かせた(品格が無いと言う)
どちらも頂き物
私は いつも 同じウキ を 使う
いつもと同じ様に
「自分の釣り」 を、したいが為である
ホソ は、対岸の葦がバックスクリーンとなるので
私は、見易い様にと 葦の色に対して
ウキ の色を、色々変えて見た
黄色 橙のみ 緑 赤のみ、ミックス・・色々
「やっぱり、ホソは、白・赤 やでぇ」
と、親分が言ったように
白 と 赤 ・・色の組み合わせがきれいで よく使ったけれど
橙の単色
色々試した結果、これが、一番馴染んだ色であった
ウキ ひとつ にも 思いを馳せる
これも亦 釣りの一環 と
釣り人にとっては、楽しいもの なのである
手作りのウキ
ホソ では 短いウキ が適する
都島橋の傍に在った「釣具のトピック」
城東区関目に在った「ナニワ」
私は、ここで、短いウキ を探しては 使用したのである
「雨の日で釣りができん時、作るんや」
「これも、楽しいもんやで」・・と、親分は言う
彼のように、自分でウキを作る釣り人は多い
皆 思い思い 「自分の釣り」 を愉しみたくて、自分の 好きなように ウキを作るのである
私は 「釣ること」 には 夢中に成ったけれど、元来 手先は不器用で 工作は苦手だった
したがって、ウキ作り には 関心が無かったのである
私が 「短いウキ が 好きだ」 と、言うと
「ハナチャン、気に入ったウキ あったら やるで」
親分から 的場さんから 皆から、手作りのウキ 頂だい した
「おおきに ありがとうございます」
何て 善い人たち なのであらうか
ウキとの別れは
「アッ !」
瞬間
ウキが消える
道糸が切れる
葦の足元は 鯉路でもある
「いつかは鯉にやられる」と、覚悟はしつつも
ウキが、ようよう 馴じんだ頃に限って
鯉 に持って行かれるのである
「ようよう、馴染んだ ウキ やのに」
「コイサン が 持って行きはった」