もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

ホソの釣り人 友、遠方より来たる

2017年07月29日 | ホソの釣り人 1996~2006

                                                                           通称トリカイ 庭窪ワンド群
「やっと着いたで、ああ しんどかった」
「おお、スズキさん 珍しいですね」
「鳥飼はどない?」
「あきまへん、水 あらへんのですわ」
「浅うて、釣り ならへんので、こっちへ異動して来たんですわ」
「大雨来るまで 当分の間、ホソ で 釣り させて貰いますわ」
「どうぞ ドウゾ 」
友 遠方より来たる ・・である

 

鳥飼大橋の袂 庭窪ワンドが ホームグランド の スズキさん
強い向い風を押して はるばる と 異動して来たのである
自転車で30分かけての場所替え
それも これも ヘラ を 釣りたいが為のこと
「わしら キチガイ やけどな」・・親分の言うキチガイ
ここにも又 一人存るのである

    通称 東洋紡 ↑ ここから ホソに来る釣り人も存る

「親分 何処で釣ってる?」
「下(シモ) のドンヅキ に居ますわ」
「よっしゃ、ちょっと冷やかして来まっさ」
やっぱり、ホソ に来ると 誰しも親分が気に成るのである
顔を見ないと済まないのである

「どない?」
「オー 珍しい顔やないけ、生きとったんか?」
「長いこと顔見んから、心配しとったんど」
「おおきに おおきに 元気でおま」
「で、あがっとるんか?」
「あかん、ヘラ ニッチョ(日曜日)や 居らん」
「ジャコ 動かん のんや」
「動かんジャコ 釣るンが プロや、ガハハ・・」
相変らず の 親分の 名調子に
ホソ に来たと謂う 実感がするのである


ヘラブナ が 親分のウキの前で 跳ねた
「なんや 居る やんけ」
「ちゃんと居るで 言うて 挨拶しとるやんけ」
「ガハハ・・なんちゅうこと して呉れまんねん」
「ジャコ に なめられとんな」
「チェッ!」
「ガハハ・・」
二人で大笑い している

・・・又 愉しからずや

目の前で ヘラ が 跳ねる
度々ある ことである
それも 喰いの悪い時に限って
他人のこととて笑ってはおれない、私にも経験のある
ことであるから


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