もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

ホソの釣り人 巨鯉が釣れた

2017年07月29日 | ホソの釣り人 1996~2006

冬場は葦を風除けに、向こう岸から、釣りをする
日差しがあると暖かいのである


 この時期になると、へらぶなの動きもにぶくなり、
釣れても、2、3枚といったところ・・釣り人はそれで一応満足する

こちら側は、コンクリートの斜面の土手(夏場はこちら側から釣る)、
ガードレールを挟んで、道路である
散歩する人、ジョギングをする人、犬の運動に散歩する人、
自転車やバイク(違反)・・いろんな人達が、通る
散歩の人が、足下にある ウキ に、目をやり、立ち留まる
しばらくの暇つぶしに、釣りのギャラリー と化すのである
「すまんけど、もうちょっと(左右)どっちかに、寄って呉れんかナ」
「(姿)あんたが、影になって、 ウキが、見難いんャ」
大概のギャラリーが、釣り人と ウキ と一直線の正面に立つのである
釣り人しか気がつかない事で・・・仕方が無い
ギャラリー と、そんなやり取りをしながらも、のんびり釣りを楽しむのである
・・是をのどかな光景と謂う

冬の釣り
しかけ、竿 が並継の16尺・中硬の先調子、道糸 が1号、ハリス が0.6号・30cmと25cm
ハリ が4号と5号のヘラ鮒スレバリ、カヤのパイプウキ
は、ワタグル、マッシュ1:1、
段差バラケ、軽サナギ、へらスイミー、をミックス・ブレンドして、両ダンゴにしたものを、
ウワバリとこの5cmズラシ
・・これが、私の釣り型

厳寒の1月~2月は、酢、ワンイ、ミリン、料理酒、等を混ぜたりして 
「何とか・・」、工夫してみるが、どれもこれといった効果が無い
釣れないから効果の程も判らないのだ
水の代わりに、牛乳を使ったこともあるが、結果は変わらない
私に限らず、他の釣り人も色々試しているはずである
・・それもかれも 遊びの中

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冬場の ホソの釣り
浮草の下に居付く、へらぶな を、釣るのである
浮草スレスレに、ウキを立てる
へらぶなの鼻先に餌を置いて、食い気がでるのを待つのである
これが、「ホソ」での、冬の釣りの定番である

巨鯉が釣れた
12月中頃のこと
いつもの様に、コンクリートの土手側に向かって、定番の釣り
私の両横にも仲間の釣り人が、各々の定番の釣りを行っている
北を背に南向きなので、逆光で見難い、前を歩く人影も気に掛かる
・・しかたが無い
冬場は水温の上がる昼前から、釣り始める
今日は、へらぶなの機嫌が悪い・・アタリが無い
釣り始めてから、3時間・・集中力が切れる頃である
「ソロソロ、(釣り)終わろうか・・」
「 ! 」
一瞬にして、ウキが消える
「鯉」である
夏場なら、そのまま高切れ(道糸が切れる事)して、しかけごと、持って行かれるところであるが、
この時期の鯉、半分冬眠状態で、動きは鈍い
・・とはいっても丸太ん棒の鯉、パワーはある
しかも、しかけへらぶな用、なかなか釣上げることは難しいのである
最初に「竿を立てる」ことができるか が、勝負の分れ目である
しかも、刈られた葦の小さなスペースでの釣りである。移動できない
下手をすると、葦に道糸を掛けてしまうからである
竿はおおきくしなり、手もとへ、寄せることが出来ない
鯉も必至に、右へ左へ
ホサキを抜き取られないように、竿を立てたまま、ジット耐える
鯉の疲れるのを待つのである
ここまできたら、無理にハリスを切ることはしない

・・釣上げてしまおう
・・悪戦苦闘

隣の釣り人(吉村さん弟)が、見かねて、「タマ」を持って側で待機して呉れている
なかなか、「タマ」の中に入らない・・「ヘラ用の尺タマ」では小さいのである
・・その間、10分程か?(・・長く感じるものである)
やっとの事で、鯉も「カンネン」して呉れ、釣上げる事が出来た
計って見ると、60㎝

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「アー、疲れた!」
・・右腕がだるくて力が入らない
右腕に力が戻るまで、しばらく休憩することにした

30分程休憩して、竿の「ホサキ」を締めて、釣りを再開した
もちろん、「へらぶな釣り」である
しばらくすると

「 ! 」
一瞬にして、ウキ が、消える
・・「鯉」である
「エッー、マタカイナぁ」
しかも、さっきのより、大きい

・・悪戦苦闘

「尺タマ」一つでは、上がらない
更にもうひとり、隣の釣り人(吉村さん・兄)も応援に・・

二人の釣り人が「尺タマ」を持って、側で待機して呉れている。

・・悪戦苦闘の末

頭と尻尾を「タマ」に入れ、何とか引き上げる事が出来た。

計って見ると、70cm

45分間に2本の鯉が釣れたのである
もう今日は、(へらぶな)釣りに、ならない・・
私は、竿を納めることにした

・・「疲れた」

帰宅して娘に、70㎝の大きな鯉を釣ったと、自慢すると
「70㎝、の大きさって、どのくらいナン?」
「(お父さんの、股下)足の長さ、と おなじくらいャ」
「フーン、・・じゃぁ、たいしたことないヤン」
「・・・」


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