もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

どっちもドッチ・理窟はつけても

2021年05月06日 | ガハハ・・・1996~2006

夕方 釣り場を覗くと
親分
いつものところで 釣りをしていた
「 ドナイ?」
「 なんや ハナチャンかいな   (釣りの 道具) 持って来てへんのんかい 」
私は ( 釣りは) 午前中に終えた
今日の締めくくり は 親分の釣りの見物
これで  一日を終了させるのである
ギャラリーとして  後ろに坐った 
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対岸では 少年クラブチームが野球の練習している
監督 や コーチ の 熱心な指導の声
ギャラリーの若い母親達の黄色い歓声
少年達の元気一杯の姿・・
が  ときおり 風に乗ってやってくる
なんと  健全な光景・・と  誰もが そう想うであらう
とは 雖も
頑是無い子も存る
練習に洩れた ( 小学生 ) 4、5名の 少年達
退屈に辛抱出来なくなったか 河べり を ウロウロ しだしたのである
完全に 『 ダラケ 』
だらけきった様子である
案の定
釣りに 関心を向けて来た
親分の向う正面に立って 足下の ウキ を 覗いている
ウキ の周りに 少年達の影が映る
「 魚が 逃げるから あっちへ行ってくれ 」
・・と 親分
子供のてまえ 優しく諭(サト) した
ところが 退屈を持て余している少年達である
言うことなぞ きくものか
業を煮やした親分
「 コラッ あっちへ行け !! 」
ところが 然し
そんな程度の恫喝なぞに怯むものか
「 オッサン の 河か ! 」
・・と なまいき に
少年達
親分の ウキ に めがけ  石を投げ始めた
退屈の鬱憤をここで発散させているのである

                                                                                                       物語は この 位置・・イメージ画像
観るに見かねた私
「 監督やコーチは おらんのかア !! 」
「 子供らが 石を投げて  釣りの邪魔をしとるぞー !! 」
・・と 怒鳴った
こちら側からは 監督やコーチの姿は見えない
少年達は 監督に呼び寄せられて 叱られている
然し その言葉は聞き取れやしない
而して
少年達 すごすごやって来た
帽子を脱いで 全員が謝りに来たのである
そして
「 すいませんでした 」・・と 頭を下げた

やれやれ
真っ先に駈けつけ
挨拶すべき者が来ない
彼等は 己の立場というものを 認識していない

どっち も ドッチ
「ホソ」 北側には 少年野球のグランドが 7ヶ所 在る
これ等のグランド
少年野球クラブチームの大人達が 河川敷の葦原を開墾して 作ったものである

正規の物ではない
河川敷公園としての 正規のグランド は  ホソ を挟んで南側 に
サッカー場/ラグビー場  野球場  テニスコート があり
ちゃんと 駐車場 も  整備されている 
河川敷公園は 皆 の憩いの場所
誰がいつでも来て楽しめる場所なのである
お互いが 最低限のマナーを守って 楽しむものと 
私は そう認識している
少年野球クラブチームの大人たち
正規のグランドでは  毎週の土・日 に 自分達が専有出来ない  これじゃあ足らない
『 だから  自分達専用のグランドを作った 』
・・と いうのが 彼らの本音なのであらう

釣り人は
11月から3月の 冬場  葦が枯れている期間は 対岸の 河渕の葦を刈り採って
葦原側に 釣り場を移動するのである
コンクリートの土手からの釣りは 北風の所為で寒くて出来ないからだ
4月になると 釣り人は 元の コンクリートの土手に釣り場を戻す
葦は新芽をふき 刈り取った場所を塞ぐ
雨が降る季節頃には自然と元に戻るのである
毎年それを繰り返しているのである

然し
『 冬場だけ チョットの間 だけ 』・・やから
『 子供達の為  』・・だから
・・と
如何に理窟をつけても
いずれも

手前味噌
身勝手なものでしかない
野球や釣りに無縁な一般の人達にとっては
「 どっち も ドッチ 」
・・なのである


次回 どっちも ドッチ・ルール守らんかい に 続く
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