
新幹線が延伸開業する前に、北陸本線の特急に乗ることにしました。ターゲットは「サンダーバード」と「しらさぎ」です。
当初は東海道新幹線⇒名古屋⇒しらさぎ⇒金沢⇒サンダーバード⇒新大阪⇒東海道新幹線という行程を考えていましたが、朝の新幹線で出発するよりも早く北陸入りする方法が無いか検討した結果、先にサンダーバードに乗れば帰りに三重に寄り道もできる行程が見えてきました。そのためには大阪に朝に居る必要があります。
出発は意表をついて西船橋です。
ここから夜行バスに乗ります。
そう、前述の行程から導き出された結論は「夜行高速バス」です。夜行列車がほぼ消滅してしまった現在、夜行の移動はバスに乗るしかありません。東京⇔大阪間は多彩なバスが運行されています。中には出発地が東京近郊の便もあり、今回乗車したのもその一つで、西船橋始発で東京駅(鍛冶橋)を経由して行きます。
さすがに年齢等を考え、3列独立シートのバスにしました。
乗車したのはJAMJAMライナーJX251便で、西船橋を22時15分に出発し東京駅(鍛冶橋駐車場)を23時に出て大阪(梅田)に翌朝6時45分着予定です。(バスはそこからUSJ経由で三宮まで行きます)
深夜の大手町はさすがに閑散としています。
東京駅(鍛冶橋駐車場)には予定通り22時40分過ぎに到着しました。夜行のバスが次々に発着していて、大勢の乗客が待っていました。
西船橋出発時では私を含め数名の乗車でしたが、鍛冶橋駐車場から満席となりました。
最初の休憩地、海老名SAに着きました。
バスはトイレ付きですが、運転手の交代や休憩のため2時間程度走るごとにSAやPAに停まるとの事です。
深夜なので殆どの店は閉まっています。
関西方面行きのバスがズラリと並んでいます。
次は浜松SAに停まりました。2時を過ぎています。
5時過ぎにびわ湖大津SAに着きました。
今までの休憩は15分程度でしたが、ここでは20分以上停車時間がありました。恐らくある程度のバッファを取っているのでしょう。
駐車場を見下ろす展望台のような場所がありました。まだ暗いので何も見えませんでしたが・・・。
ウトウトしていたら電車の走行音で目が覚めました。
道路の真ん中を北大阪急行電鉄の電車が走っていました。
予定通りに大阪梅田(プラザモータープール)に着きました。大阪駅までは少し距離があります。
バス事業の規制緩和で(路線バスではない)ツアーバスの運行を主としていたバス会社が一般乗合バスに参入したのですが、これらのバスは(全てではありませんが)東京駅も同様でしたが、駅構内のバスターミナルに入ることができず、離れた場所をターミナルとしています。出発地が郊外なのも東京や大阪など主要ターミナルが手狭のため長時間の滞留ができない為だと思われます。
観覧車が見えました。
大阪駅に着きました。
駅前はイベントの準備中でした。
大屋根の下にホームがあります。発着する列車の雰囲気が関東と異なります。
まず乗車するのは特急「サンダーバード5号」です。
11番線は北陸特急の専用ホームのようです。次発は大阪発1日1本だけの岐阜経由の高山線特急「ひだ」ですが・・・。
乗車予定のサンダーバードは既に入線していました。行先の「金沢」は間もなく見納めとなります。
方面の案内で富山のみ金沢乗り換えの注記があります。これが来年になると福井も金沢も「敦賀乗り換え」となります。いかにも中途半端だと思いますが。
サンダーバードのシンボルマークは2両に跨り描かれています。
この車両の「金沢」行き表示も見納めです。しかし、行先はLED化されていますが、列車名は幕のままです。
681系の貫通タイプ前面は旧国鉄型を踏襲したデザインだと思います。私的には欧風の非貫通型の方が好みですが・・・。
この列車で先ずは福井まで行きます。
1号車グリーン車車内です。
大阪発時点は6割程度の乗車率でしたが、新大阪と京都でまとまった乗車があります。
特急券は津田沼駅で購入しましたが、肝心の列車名の所が掠れています。
大阪駅で購入した乗車券は綺麗に印字されていました。
敦賀に着きました。
ホームの向こうに巨大な新幹線駅が聳えています。
サンダーバードが敦賀止まりになると、新幹線の乗り換え用ホームに発着するようになるため、このホームには入線しなくなります。
福井鉄道に乗り換えられる武生に停まります。ここで降りると福井鉄道の「臨時急行」に乗れるのですが、福井まで行くことにしました。結構迷いましたけどね。
遠くに山が見える、典型的な日本の田舎の風景の中を快走します。
福井に着きました。
サンダーバードは金沢を目指して走っていきました。
来年になると福井駅の大阪方面の時刻表から「特急」が無くなります。越美北線ほどにはならないにせよ、寂しい時刻表になってしまう事は間違いありません。
福井駅で途中下車してみます・・・。