えかきのほんね

画家 ⋆ 對馬有輝子のアートとツブヤキ

金箔体験~制作過程の説明~

2013-01-19 19:35:20 | アートの話
静岡のNCC2013展『授業風景』-野の花と青空と子供たち-
1月15日~2月16日(日・祝日はお休み/土曜は夜8時半まで)の展示
が、
先週無事、完了しました。

安心したのか、風邪をこじらせて、声が出なくなりました。。

現在、トローチ堪能中♪このトローチ、懐かしい。


今回の展示会では、2月15日(金)と16日(土)に2日間(13:00~17:00)
各10名ずつ、無料で『金箔体験』~さわる・はる・えがく~
という、ワークショップを開催します。

15日(金)16日(土)両方とも、まだ3~4名の空きがありますので
今回の説明で、ご興味持たれた方は、ぜひご連絡ください。
開催場所:CCC静岡市クリエーター支援センター(静岡駅付近)
連絡先:tsushimayukiko2000@yahoo.co.jp

金箔体験の様子はこんな感じ…(高梁歴史博物館にて)


■まずは、金箔を使用する上で、必要な道具について。

(1)左から、平刷毛
(2)箔はさみ(竹)
(3)箔切(竹)
(4)右上、ペインティングメディウム
(5)左上、麻布
(6)真ん中、アクリルを塗工した合板
(7)右、金箔(今回使用するのは洋金箔・・・銅と鉛の合成金:5円玉と同成分)
※実際に食用に使われる金箔は、純金100%です。

体験1:さわる体験
金箔は10000分の1mmという厚みなので、とても柔らかいです。
しかも、湿度に敏感で、指先から出る普段の油にも、しっかり反応します。
今回は、金箔を数枚、掌で揉みほぐしたり、破ったりして
金箔の繊細さを、肌で体感して頂きます。

実際の制作過程では、金箔に直接指先で触れることは、ご法度。
ちょっとした鼻息でも、ふっと飛んでしまう金箔に
今回触れて頂く事で、新感覚に感動を覚える事は間違いありません。

体験2:はる体験

15cm四方の合板の下地は、アクリル絵の具を立体的に施したものと
平面的に施したものを、半々に塗り重ねております。

下地の個性によって、金箔の表情がどんなに変わるか、感動ものです。

また(4)ペインティングメディウムは、金箔を貼り付ける際に使用します。
これは水性用画材ですが、実際の金箔の接着には「膠」を使用します。
膠とは、動物の皮や骨等を、水と共に加熱しろ過した、有機たんぱく質です。
主に、コラーゲンを母体としていて、食用ではゼラチンと呼ばれるものです。

膠は油性なので、乾くには最低でも3日必要です。
今回は、体験として金箔を貼って頂いて、その日に持って帰って頂く為
水性のメディウムを使用します。

体験3:えがく体験

ここで使用するのは、絵の下図、マスキングテープ、チャコペーパー(白)です。
※今回は体験なので、花の下図を、コチラで用意して参ります。

写し取るのは、まずは花のアウトラインだけです。
次に、アウトラインの中身を、アクリル絵の具の赤・黄・青を混色し、
限りなく黒に近い色を作って頂き、塗りつぶします。

※この作業の後にも、下図を使用します。

アクリル絵の具が乾いたことを確認。
次に、アウトラインと同じ要領で、花の詳細の部分をチャコペーパー(白)を使用して、写し取ります。


後は、アクリル絵の具の赤・黄・青・白を使用して、
花の色彩を再現する用に、細かく描き込んでゆきます。


目標とする完成図はコチラです。


作品はすべて、その日に持って帰って頂きます。

繰り返しになりますが、
15日(金)16日(土)両方とも、まだ3~4名の空きがありますので
今回の説明で、ご興味持たれた方は、ぜひご連絡ください。
開催場所:CCC静岡市クリエーター支援センター(静岡駅付近)
連絡先:tsushimayukiko2000@yahoo.co.jp

■展覧会の詳細は『對馬有輝子美術館』より