他山の石？

以前、このブログでも紹介した『中国新幹線』ですが、当初より色々と問題が発生してました。


まぁ、初期故障は何にせよある事ですし、発生しても「停まる」なら大惨事には至らず苦情や軽い記事になる程度で済む話なんですけどね。
しかし、故障やトラブルの結果を軽視し「日本の新幹線でも、よく有る事」で済ませた結果


――えぇ、正直「何時かは起こる」と思ってました。　
しかし原因が（『大本営発表』曰く「落雷によるもの」）原因とは言え『先行列車が停止したら後続列車は安全な距離を置いて停止する』と言う鉄道では当然とも言えるシステムにまで影響するとは通常思えないので、これは『システム全体の欠陥』であるとしか言えません。　しかも先行列車が実は『本来は後続で走るべき列車』って……いや、それ自体は今回の事故原因の一因かも知れませんが、それを置いても常識を逸した惨事ですね。

で、「落雷が原因」と言いますが、それは『一次的要因』であって追突の主原因では無いので、原因究明をして、それから復旧作業をするのが当然な筈なのですが――


え゛？


まぢ！？

事故原因の究明もせず、復旧優先で線路から『落として』更に『埋める』と言った
常軌を逸した行動。
更に事故発生一日半後……


をい！！

もう走ってるし（汗）　しかも、そんな恐ろしい列車に乗ろうと思う奴も居るし――
（高架線を走行してるのは、今回の事故で追突された列車と同じ形式です）
そして、この事故に対して中国高官のコメント
「我々の技術に自信がある」って
マジで言ってんのか？
以前も「成熟した技術」とか「慣らし中」とか矛盾するコメントを言ったりしてるし（苦笑）

中国は諸外国に新幹線を売り込みたいと思って今まで行動してたのですが、この一件で無に帰するでしょう。
多分、復旧を急いだのは「面子を優先させた」為でしょうが、却って諸外国の眉を顰めさせる結果となりましたね。
『天安門事件』や『チベット問題』と言った内政問題と違い、この一件は「隠せば良い」って事じゃ無いって事が解らなかったのでしょうか？　もしや隠蔽体質が思わず今回も出てしまったのか！？


さて、翻って日本ではどうか？
この一件を他人事と思って
笑えない。
最近では福島原発の一件と言い、他にも隠蔽体質がもたらした事件や事故もあり、規模の差はあるにせよ他人の事を笑ってる余裕など無いのでは？
よって、これを『他山の石』とせず肝に銘じて生きて行く事が重要では無いでしょうか。


――最後になりましたが、この事故で犠牲になった方々の御冥福をお祈り致します。
って、事故車両と共に埋められた人も居るらしいが……