ここ風

下北沢演劇祭2020参加!ここ風其ノ十八 「トタン屋根でスキップ」2月5日(水)〜11日 (火)@下北沢シアター711

赤坂にて

2012-06-06 19:44:01 | 霧島ロック

先日赤坂をフラリと立ち寄った折、
爺さんに道を聞かれた。

私は比較的よく道を聞かれる。

恐らく常に自転車にまたがっておるので、その近辺に棲息しておると勘違いされているフシがある。

が・・・!

実際は私のヤサは遥か数十キロかなた…

案の定、爺さんの提示した地図上の小料理屋は全く知らない。
そして赤坂駅近辺の、きっちり区画整理されているにも関わらずのわかりにくさといったら…

私は過去に赤坂レッドシアターを目指したもののたどり着けず、何度移築されたのかと訝しんだことか。

多分同じ様な店が立ち並んでいるから
わっかりずらぁ~いのだ。


まして目の前に佇む、遠方地から訪れた雰囲気をたっぷり醸している爺さんには(恐らく同窓会か何かでお越しになったものと想像した)、
まさしく都会のジャングルここにありであろう。自力でたどり着くのは難しい。


私は方角が間違いないことだけ確認し、爺さんに
「とりあえずこっちの方向で間違いないと思うので、しばらくまっすぐ歩いててくださいな。」
と言いおき、目的地を確認すべく自転車をすべらせた。


目的地を発見した。

が、超遠かった。

道筋はまっすぐ行って左に入るという、ごくごく単純なものだが、自転車でもこの距離。
恐らく徒歩だと
「こんなに遠いはずはない…」
と引き返してしまう距離だった。


私は爺さんの元へとって返したが、
果たして爺さんはさっきの場所からほとんど進んでいなかった。


背筋がシャンとしていて、結構お洒落な方だったのでお若く見えたが、多分見かけよりお年を召した方だったようだ。

このスピードであの距離を行くとなると…
私は心のなかで「むむぅ…」と唸った。

さらに爺さんは私と別れた後、また別の人にも道を聞いたらしく、しかし…
「その角を左ですよね」と
あさってな方角を目指そうとしていた。

全然違うぞ爺さん
実際はもっと数百メートル先だ。

そしてこのスピードからいくと、一度道を間違うと、間違いに気付いてまた戻ったりする手間と時間を考えて、とてつもない時間とエネルギーを浪費するであろうと予想がついた。


絶対に間違いなく目的地にたどり着かせねばならない…!!。

なぜか私の中で変な使命感みたいなモノが変に生まれ、さらに変にメラメラいいだした。


メラメラメラ…



‐ つづく ‐