前回のモーニングセミナーは、社団法人倫理研究所法人スーパーバイザーの森田玲子氏。「後始末と人生・・・しめくくりを美しく」と言うテーマでお話を頂きました。十九社二十二名でした。
氏は幼少期大阪で育ち、昭和五十二年十月社団法人倫理研究所の会員となり、その後子育て親子夫婦問題などについての学びを深めるとともに、様々な役職を歴任。セミナーその他の企画運営にも取り組む。
平成九年九月、生涯局派遣講師に就任。平成十九年九月、生涯局専任講師に就任。平成二十二年九月、法人スーパーバイザーに就任、現在に至る。日本家庭教育学会会員でもある。相手の幸せを強く念じ、楽しさ喜び生き甲斐を指針に純粋倫理の活動を続けています。
後始末は単なる礼儀や作法にあらず。日々に区切りをつけ、心を整理し、人や物への感謝を深める大切なセレモニーです。新しい年を迎えるに当たって改めて人生の総点検をしてみませんか。
十二月は後始末の月。何事も折り目けじめが大切なように人生にも折り目節目が大切。一年をふり返り今年の後始末をはっきりさせましょう。
不始末の及ぼす悪影響
[健康状態]・・・(心身相関の原理)・・・男性の迫力、女性の魅力も奪い去られる。不眠症、ノイローゼ、婦人病。
[我が子]・・・・(親子相関)・・・子供にだらしない姿を植え付ける。原因不明の下痢、親夫婦の不和不仲。
[経済生活]・・・(物心一如)・・・金銭の不足欠乏、落としたり失ったり、破損故障が多い。
[大事な場合]・・(我境一体)・・・七八分までいってもの事が崩れる。人生この時という所で成就しない。
[人間関係]・・・(対者我境)・・・信頼を失い大事な事は頼まれなくなり、いつもうまくゆかない。
感謝に徹した後始末の実践
・ 何事も速やかにきちんとする事・・・終始一貫やりぬき通す。
・ 物事が終わっても緊張を緩めない事・・・事後に備えて心を引き締める。
・ 後始末の実践は本を忘れず、本に直結する時見事に成就する。
(本=初心・恩・生面源)(生命の感謝へと、世のため人のために尽くす。・物の整理は心の整理・・・人生は心の整理の積み重ね)
後始末の出来る人は気づいたことをすぐする人。「本を忘れると末が乱れる」というが後始末のできない人は本を忘れがちである。だらしない生活態度から脱却する一番の近道〝後始末の実践〟に心を注ぎ美しい人生を生き抜いていただきたい。 次回へ続く