先週は、大分から板橋孝司氏をお迎えし「人生すべて当たりくじ」というテーマで18社25名の参加者でした。今週は本庄市副会長根岸英人氏をお迎えしてのセミナーです、参加して「幸せのための○○ヶ条」を学びましょう。
<丸山敏雄伝シリーズ第一章> 質素な生活は視野を広げる
お金は大切だ。貧乏であるよりも豊かである方がよい。だがそれがすべてではない。
この身一つで、いまここにしか存在できないのが人間である。
すべてが借り物であることを自覚すれば、質素である方が良くなる。
「足るを知るものは富む」と老子は説いた。倹約よりも浪費を奨励するようになったのは、ニ十世紀に入ってからのことである。しかしそんな時代も終わりつつある。大量消費の国・アメリカでさえも、最近、質素と倹約を呼び掛けるようになった。日本も、古人をモデルとして、これからの生活を見直した方がよい。敏雄の生活は、実に質素であった。それは農家に育った、者として両親の感化を受けたこともあるだろう。派手や贅沢を好まなかった点においてはそうかもしれないが、お金を使うべき時は、惜しみなく使った。物も金も使い切ることが、それを生かす道だと考えていた。いかなる時もごく自然に、明朗に、物を生かし、質素な生活を楽しんでいた。「あいじん愛人かん寛こう宏 しゅく粛こ己しゅんげん峻厳」敏雄が好んでいた言葉である。他人にはゆるやかに、自己には厳しく、という意味になる。他人への贈り物は最上級の品物を選び、目上の人などに対しての手紙も、最上質の和紙や封筒を使っていた。考えの根本は、自分の所有物は何一つないという視点に立っていたことである。衣食だけでなく、毛髪一本にしても天の恵みを受け、父母の身体を通じて借りた「預かりもの」であり、自ら作り出したものではない、という考え方だった。
<丸山敏雄伝シリーズ第一章> 質素な生活は視野を広げる
お金は大切だ。貧乏であるよりも豊かである方がよい。だがそれがすべてではない。
この身一つで、いまここにしか存在できないのが人間である。
すべてが借り物であることを自覚すれば、質素である方が良くなる。
「足るを知るものは富む」と老子は説いた。倹約よりも浪費を奨励するようになったのは、ニ十世紀に入ってからのことである。しかしそんな時代も終わりつつある。大量消費の国・アメリカでさえも、最近、質素と倹約を呼び掛けるようになった。日本も、古人をモデルとして、これからの生活を見直した方がよい。敏雄の生活は、実に質素であった。それは農家に育った、者として両親の感化を受けたこともあるだろう。派手や贅沢を好まなかった点においてはそうかもしれないが、お金を使うべき時は、惜しみなく使った。物も金も使い切ることが、それを生かす道だと考えていた。いかなる時もごく自然に、明朗に、物を生かし、質素な生活を楽しんでいた。「あいじん愛人かん寛こう宏 しゅく粛こ己しゅんげん峻厳」敏雄が好んでいた言葉である。他人にはゆるやかに、自己には厳しく、という意味になる。他人への贈り物は最上級の品物を選び、目上の人などに対しての手紙も、最上質の和紙や封筒を使っていた。考えの根本は、自分の所有物は何一つないという視点に立っていたことである。衣食だけでなく、毛髪一本にしても天の恵みを受け、父母の身体を通じて借りた「預かりもの」であり、自ら作り出したものではない、という考え方だった。