コンビニにおけるコーヒーの売れ筋が最近大きく変化しているという話題。人気の移り変わりが激しいなかで、ロングヒットとなっている商品が持つ特徴とは、いったいどういうものなのでしょうか。
「容器の形状が異なる3つのタイプとは」
コンビニエンスストアで販売されている様々なコーヒー。最近ではカウンターで提供している挽き立てのものも人気ですが、一般的には容器の形状が異なる以下のタイプに分類することができます。
缶コーヒー
コンビニでコーヒーと言えばコレ!という定番タイプです。自動販売機で売っているのも、これが多いですよね。
PETコーヒー
ペットボトルに入っているコーヒーで、特に冬場はHOT専用のものをよく見かけるのではないでしょうか。
ボトルコーヒー
アルミ製のボトルに入っているコーヒー。熱伝導率が高いので、COLD・HOTを問わずお客さんのお好みの温度で提供しやすく、容量も多いのが特徴です。
これら3つの容器のタイプですが、最近ではそのシェアに大きな変化が見られます。
「シェアを伸ばすボトルコーヒー」
上記の3タイプのうち、一昔前に売れ筋の常連として君臨していたのは、何といっても缶コーヒーでした。具体的には「ジョージアエメラルドマウンテン」(日本コカ・コーラ)、「アサヒモーニングショット」(アサヒ飲料)、「BOSS缶コーヒー」(サントリー)、「ファイア缶コーヒー」(キリン)、「UCCブラック」(UCC上島珈琲)などが、圧倒的なシェアを占有していました。
これらの缶コーヒーの客層は主に、男性(サラリーマン)が中心でした。コンビニでは、これらの缶コーヒーに加えて、冬場にはPETコーヒーをHOT専用商品として取扱いを行ってきました。
しかし、そんな缶コーヒー&PETコーヒーの牙城に、近年はボトルコーヒーが挑み、どんどんとシェアを伸ばしています。
今から2年前の2014年6月の形状別シェアによると、ボトルコーヒーのシェアは約20%でした。もっとも大きなシェアを占めているのはPETコーヒーですが、これは日本コカ・コーラが発売した「ルアーナ」という、主に女性客をターゲットとした商品が好調だった影響が出ています。
ところが、直近の2016年8月の同データを見てみると、そのシェアに大きな変化が起こっています。ボトルコーヒーのシェアが20%から50%にまでアップしているのです。
上のグラフは、売れ筋ベスト10のコーヒー飲料における形状別のシェアを時系列でまとめたものですが、缶コーヒーの売上ダウンとボトルコーヒーの売上アップが確認できます。
「売れ筋上位に君臨するロングヒット商品とは?」
売れ筋商品というものは、コンビニチェーンや地域によって変化するものです。
コーヒーに関しても、女性客が多い店舗では「ミルク系」のコーヒーが上位になりますし、サラリーマンが多い店舗では「ブラックコーヒー」が上位にランクインします。また、各コンビニチェーンにてPB商品を販売している場合は、店舗の利益率が圧倒的に高いこれらの商品の拡販に努めるため、売れ筋上位にランクインします。
このような状態にも関わらず、近年売れ筋上位に君臨し続けているロングヒット商品があります。それが「タリーズコーヒー バリスタズブラック」(伊藤園)です。
POSデータで確認したところ、この商品は3年前からトップ売れ筋にランクインを続けています。商品ライフサイクルが非常に短いコンビニにおいて、これ非常に稀有な存在です。
どうして、この商品がこれほどまで売れ続けているのか。理由として、以下の3つが考えられます。
理由1:蓋の部分がオレンジ色なのは、このままHOTでも販売が可能ということを示してます。HOTでも販売可能ということは、店頭において夏でも冬でも販売が継続される可能性が高まります。
理由2:この商品の売価ですが、大半のコンビニで144円(390ml)に設定されています。自動販売機で売られている缶コーヒーが、大体130円(185ml)となっている現状において、この絶妙な「容量のアップ」と「金額アップ」が、お客さんの満足度を満たしているのでないかと考えられます。
理由3:ボトル缶=アルミ製であるため熱伝導が高く、冷たい商品や温かい商品を手に取った際に感じやすいという特徴があります。
コンビニにおけるコーヒーカテゴリーの売上は、缶コーヒー中心の品揃えからボトルコーヒー中心の品揃えに変化してきたことで、平均単価がアップし売上が好調に推移しています。今後は、女性向けのコーヒーがより多く登場すれば、更に活性化するのになと思っています。
原文:2年で逆転。コンビニで缶コーヒーよりボトルコーヒーが売れる理由 http://www.mag2.com/p/news/226536
「容器の形状が異なる3つのタイプとは」
コンビニエンスストアで販売されている様々なコーヒー。最近ではカウンターで提供している挽き立てのものも人気ですが、一般的には容器の形状が異なる以下のタイプに分類することができます。
缶コーヒー
コンビニでコーヒーと言えばコレ!という定番タイプです。自動販売機で売っているのも、これが多いですよね。
PETコーヒー
ペットボトルに入っているコーヒーで、特に冬場はHOT専用のものをよく見かけるのではないでしょうか。
ボトルコーヒー
アルミ製のボトルに入っているコーヒー。熱伝導率が高いので、COLD・HOTを問わずお客さんのお好みの温度で提供しやすく、容量も多いのが特徴です。
これら3つの容器のタイプですが、最近ではそのシェアに大きな変化が見られます。
「シェアを伸ばすボトルコーヒー」
上記の3タイプのうち、一昔前に売れ筋の常連として君臨していたのは、何といっても缶コーヒーでした。具体的には「ジョージアエメラルドマウンテン」(日本コカ・コーラ)、「アサヒモーニングショット」(アサヒ飲料)、「BOSS缶コーヒー」(サントリー)、「ファイア缶コーヒー」(キリン)、「UCCブラック」(UCC上島珈琲)などが、圧倒的なシェアを占有していました。
これらの缶コーヒーの客層は主に、男性(サラリーマン)が中心でした。コンビニでは、これらの缶コーヒーに加えて、冬場にはPETコーヒーをHOT専用商品として取扱いを行ってきました。
しかし、そんな缶コーヒー&PETコーヒーの牙城に、近年はボトルコーヒーが挑み、どんどんとシェアを伸ばしています。
今から2年前の2014年6月の形状別シェアによると、ボトルコーヒーのシェアは約20%でした。もっとも大きなシェアを占めているのはPETコーヒーですが、これは日本コカ・コーラが発売した「ルアーナ」という、主に女性客をターゲットとした商品が好調だった影響が出ています。
ところが、直近の2016年8月の同データを見てみると、そのシェアに大きな変化が起こっています。ボトルコーヒーのシェアが20%から50%にまでアップしているのです。
上のグラフは、売れ筋ベスト10のコーヒー飲料における形状別のシェアを時系列でまとめたものですが、缶コーヒーの売上ダウンとボトルコーヒーの売上アップが確認できます。
「売れ筋上位に君臨するロングヒット商品とは?」
売れ筋商品というものは、コンビニチェーンや地域によって変化するものです。
コーヒーに関しても、女性客が多い店舗では「ミルク系」のコーヒーが上位になりますし、サラリーマンが多い店舗では「ブラックコーヒー」が上位にランクインします。また、各コンビニチェーンにてPB商品を販売している場合は、店舗の利益率が圧倒的に高いこれらの商品の拡販に努めるため、売れ筋上位にランクインします。
このような状態にも関わらず、近年売れ筋上位に君臨し続けているロングヒット商品があります。それが「タリーズコーヒー バリスタズブラック」(伊藤園)です。
POSデータで確認したところ、この商品は3年前からトップ売れ筋にランクインを続けています。商品ライフサイクルが非常に短いコンビニにおいて、これ非常に稀有な存在です。
どうして、この商品がこれほどまで売れ続けているのか。理由として、以下の3つが考えられます。
理由1:蓋の部分がオレンジ色なのは、このままHOTでも販売が可能ということを示してます。HOTでも販売可能ということは、店頭において夏でも冬でも販売が継続される可能性が高まります。
理由2:この商品の売価ですが、大半のコンビニで144円(390ml)に設定されています。自動販売機で売られている缶コーヒーが、大体130円(185ml)となっている現状において、この絶妙な「容量のアップ」と「金額アップ」が、お客さんの満足度を満たしているのでないかと考えられます。
理由3:ボトル缶=アルミ製であるため熱伝導が高く、冷たい商品や温かい商品を手に取った際に感じやすいという特徴があります。
コンビニにおけるコーヒーカテゴリーの売上は、缶コーヒー中心の品揃えからボトルコーヒー中心の品揃えに変化してきたことで、平均単価がアップし売上が好調に推移しています。今後は、女性向けのコーヒーがより多く登場すれば、更に活性化するのになと思っています。
原文:2年で逆転。コンビニで缶コーヒーよりボトルコーヒーが売れる理由 http://www.mag2.com/p/news/226536
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