内容紹介
ノーベル経済学賞受賞者ポール・クルーグマン絶賛!
一見エレガントな理論が、実はとんでもない破局の元凶だった――《ニューヨーク・タイムズ》の名物コラムニストが、フリードマンからアセモグルまでスター経済学者を筆刀両断、今後の対処策を示す痛快作。
内容(「BOOK」データベースより)
見えざる手、緊縮財政、規制緩和と競争重視、インフレ・ターゲット、投機の奨励、グローバリゼーションと自由貿易、データ偏重―いつの間にか、私たちの日常に浸透しているこれらの考え方。じつはこうした理論が、主流派の経済学者たちによって極めてあやしい基盤のうえに構築されたものであり、2008年の金融危機と現在の世界経済の混乱を招いた元凶だったとしたら?“ニューヨーク・タイムズ”などで長年経済コラムニストを務めたベテランの評論家が、アダム・スミスからケインズ、ミルトン・フリードマン、アセモグル&ロビンソン、ラインハート&ロゴフ、ピケティまでを俎上に載せ、経済学者たちの犯してきた過ちを筆鋒鋭く告発、学問の罪を問う警世の書。
著者について
アメリカの経済評論家。『ビジネスウィーク』誌の元経済担当編集者でNBCニュースの元コメンテーター。《ニューヨーク・タイムズ》紙の「経済シーン」欄に毎月コラムを連載、《ニューヨーク・ブックレビュー》の常連寄稿者でもある。また《Challenge Magazine》誌の編集者であるとともに、Adjunct Professor of Humanities at Cooper Unionであり、ハーバード大学のショーレンスタインセンターのフェロー。ニューヨーク在住。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マドリック,ジェフ
アメリカの経済評論家、ジャーナリスト。ニューヨーク大学およびハーバード大学で経済学を学び、金融経済学の修士号を取得。“ハーパーズ”誌および“ニューヨーク・タイムズ”紙で経済コラムニストとして活躍し、現在はThe New York Review of Booksのレギュラー寄稿者、Challenge Magazineの編集者を務める。ニューヨークの名門私立大学クーパー・ユニオン人文学部の客員教授、センチュリー財団における「バーナード・L・シュワルツ政府再発見イニシアティブ」の理事を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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コメント欄より:
著者は新自由主義的な経済学者およびその派生としてのグローバリストを具体的に丁寧に批判しています。基本的にはミルトン・フリードマンの全否定です。新自由主義的な考え方に問題点が多くあるのは、ほんとうに著者の仰るとおりだと思います。
気になることの一つは、著者が法定最低賃金の引き上げをほぼ手放しで礼賛していることです。それも詳しい説明がなされていません。これでは従来の社会主義者(例えば最低賃金引き上げで完全に失敗した社会主義者の韓国大統領文在寅)と同じです。
他には目立って新自由主義の問題点を打破する具体的対策が語られていません。文句をいうだけなら二流の人でも出来ますので、従来の社会主義者とはまた異なる筆者ならではのレシピを見せてほしいものです。
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