▼ この本を書店で見つけて、まずは「おお、すごいタイト
ルだ!」と思いました。『人は見た目が9割』を完全に意
識しネーミングだと思いました。
「そこまで、言うなよ」ということで、手にとって読んでみ
ると、共感できる部分が多々ありました。すぐに購入!
▼ 私は、読み聞かせをクラスの子どもたちに毎日、15年
間、続けてきました。「声の力」というものは、かなり大切
だと思っています。
「メービアンの法則」では、外見が55%であって、声の
印象は38%だといっています。でも、それ以上のウエイト
はあるように感じています。
▼ 教育の話になりますが、次期学習指導要領の改訂で
文部科学省は、国語を他教科も含めた学習の基本であ
ると位置づけ、「論理的な思考力」を向上させることを軸
に教育内容を見直す検討を始めました。
論理的にものを考える力については、学力に関する調
査ばどで課題として指摘されています。これからの教育
では、この「論理的思考」が大きなキーワードとなってい
るのです。
▼ 谷川さんは、次のように言います。
私は別に「論理的に話すことがいけない」と
言っているのではない。相手にわかりやすく説
明するために“論理的えある”ことは重要だし、
交渉する際にも、論理を正しく用いることは重要
である。しかし、論理力がそのまま説得力にな
るかは別問題だ。むしろ、間違いである。なぜな
ら“説得”とは、相手に自分の「こうしてほしい」
という意思を伝えて、その通りにしてもらうように
うながすことなのである。この「こうしてほしい」
の部分は、あくまであなたの願望であり、“気持
ち”である。(中略~千葉)
つまり人を動かすのには“気持ち”が必要だし、
それを補足するために“論理”があるということ
だ。これを忘れてはならない。
▼ このことを、次のような例でわかりやすく説明していま
す。(千葉が引用を要約)
自分勝手な上司から、次のように頼まれたとします。
「何か腹へったな。おい、コンビニで菓子パンを買って
きてくれんか?」
明日はプレゼンがあるので、断わりたいのです。これを
以下、二通りの言い方をのべます。
まずは、論理的に正論で断わると、次のようになります。
●「それはできません。なぜなら第1に、私は明日のプレ
ゼン準備が控えています。仕事上の優先順位から考え
ると、今はそちらに専念するべきと考えます。第2に
課長の命令は、職務権限を超えるものです。その命令
に従う義務はありません。」
まあ、こんな言い方はしないと思いますが、こんな言い
方をしたら、逆に相手に怒られますよね。ここは、怒りを
こらえて、いかにも申し訳なさそうに言った方がいいので
す。
○「課長、申し訳ありません。私の方は明日のプレゼンで
いっぱいいっぱいで・・・・・。すみません!」
この言い方の方が納得するのではないのでしょうか。
論理的な言い方で納得させるのではなく、「勘弁してね」
という気持ちを伝えるのです。
▼ 氏は、声を「グーの声」(閉じた声)、「パーの声」(開い
た声)、攻撃の声を「チョキの声」(尖った声)と分類し、そ
れらを使い分けることを強調しています。
また、「声の高い・低い」「声が開く・閉じる」を2つの軸
にして、声を4つのタイプに分類しています。
声の質や出し方にも注目して、話術を鍛えるという点が非常
に面白かったし、勉強になりました。
ルだ!」と思いました。『人は見た目が9割』を完全に意
識しネーミングだと思いました。
「そこまで、言うなよ」ということで、手にとって読んでみ
ると、共感できる部分が多々ありました。すぐに購入!
▼ 私は、読み聞かせをクラスの子どもたちに毎日、15年
間、続けてきました。「声の力」というものは、かなり大切
だと思っています。
「メービアンの法則」では、外見が55%であって、声の
印象は38%だといっています。でも、それ以上のウエイト
はあるように感じています。
▼ 教育の話になりますが、次期学習指導要領の改訂で
文部科学省は、国語を他教科も含めた学習の基本であ
ると位置づけ、「論理的な思考力」を向上させることを軸
に教育内容を見直す検討を始めました。
論理的にものを考える力については、学力に関する調
査ばどで課題として指摘されています。これからの教育
では、この「論理的思考」が大きなキーワードとなってい
るのです。
▼ 谷川さんは、次のように言います。
私は別に「論理的に話すことがいけない」と
言っているのではない。相手にわかりやすく説
明するために“論理的えある”ことは重要だし、
交渉する際にも、論理を正しく用いることは重要
である。しかし、論理力がそのまま説得力にな
るかは別問題だ。むしろ、間違いである。なぜな
ら“説得”とは、相手に自分の「こうしてほしい」
という意思を伝えて、その通りにしてもらうように
うながすことなのである。この「こうしてほしい」
の部分は、あくまであなたの願望であり、“気持
ち”である。(中略~千葉)
つまり人を動かすのには“気持ち”が必要だし、
それを補足するために“論理”があるということ
だ。これを忘れてはならない。
▼ このことを、次のような例でわかりやすく説明していま
す。(千葉が引用を要約)
自分勝手な上司から、次のように頼まれたとします。
「何か腹へったな。おい、コンビニで菓子パンを買って
きてくれんか?」
明日はプレゼンがあるので、断わりたいのです。これを
以下、二通りの言い方をのべます。
まずは、論理的に正論で断わると、次のようになります。
●「それはできません。なぜなら第1に、私は明日のプレ
ゼン準備が控えています。仕事上の優先順位から考え
ると、今はそちらに専念するべきと考えます。第2に
課長の命令は、職務権限を超えるものです。その命令
に従う義務はありません。」
まあ、こんな言い方はしないと思いますが、こんな言い
方をしたら、逆に相手に怒られますよね。ここは、怒りを
こらえて、いかにも申し訳なさそうに言った方がいいので
す。
○「課長、申し訳ありません。私の方は明日のプレゼンで
いっぱいいっぱいで・・・・・。すみません!」
この言い方の方が納得するのではないのでしょうか。
論理的な言い方で納得させるのではなく、「勘弁してね」
という気持ちを伝えるのです。
▼ 氏は、声を「グーの声」(閉じた声)、「パーの声」(開い
た声)、攻撃の声を「チョキの声」(尖った声)と分類し、そ
れらを使い分けることを強調しています。
また、「声の高い・低い」「声が開く・閉じる」を2つの軸
にして、声を4つのタイプに分類しています。
声の質や出し方にも注目して、話術を鍛えるという点が非常
に面白かったし、勉強になりました。