先生は,こんな本を読んでいます

読み聞かせを15年間毎日続けているちばちゃん(先生)が
読んできた本の紹介をします

26.澤渡夏代ブラント『デンマークの子育て・人育ち』大月書店2005年

2006年04月03日 | Weblog
▼ この本で感銘を受けたのは、次の言葉です。デンマークに古く
 からある言葉のようです。

    子どもは神様の贈り物、年寄りは芸術の賜物

  この言葉から、デンマークという国が子どもや高齢者を大切に
 している国だということがわかりました。

▼ 最近、北欧が世界的にスポットを浴びています。フィンランド
 以前にPISSの調査で世界1の学力の国だと証明されたことは
 紹介しました。
  同じ北欧のデンマークも2005年の調査で、次のことが世界 
 1だと発表されました。

    世界1幸福な国民

  2005年1月に世界幸福度調査でトップになりました。

▼ デンマークの子どもたちは、幼い頃から「個」が育まれ、体験
 を通して自分の「限界と可能性」を身につけていき、やがては生
 きる姿勢と進路において「自己決定」「自己管理」できる自立し
 た若者に育っていくそうです。
  この「自己決定」ができる子どもを育てるというのが素晴らし
 いです。
  次のような考え方は大切だと思いました。

    それにしてもデンマーク人は、よく子どもたちと
    話しています。やってはいけないことに対して「
    ダメ」というひとつの言葉を与えるのではなく、
    「どうしてそれがダメなのか」という理由を子ど
    もたちにきちんと説明しています。まだおしゃべ
    りができない幼児に対しても、ていねいに説明し
    ます。「そんな小さい子があかるのか」という疑
    問に思う人もいることでしょう。でも子どもの理
    解力は、おとなが考えている以上に優れたもので
    す。

▼ また、デンマークでは、両親が子どもに平手打ちすることを法
 律で禁じています。(1997年)

    デンマークでは一般的に、「愛情、養護、そして
    会話が相互尊重を育む」という姿勢を優先し、体
    罰は最も嫌悪されています。子どものしつけは、
    子どもを一人の個人として尊重し、年齢を問わず
    十分に話し合いながら悟らせる行程が好まれ、か
    なり一般家庭に浸透しています。

  「子どもを尊敬できるか(しているか)」この点で、教師を判
 断する人もいます。私も同感です。
  デンマークは、子どもを個人として尊ぶ、そんな子育てが行わ
 れているようです。
私のHP「すぐできる読み聞かせ・ゲーム・心の話」もご覧に
 なって下さい。