住宅職人かずさんのしあわせ絵日記

家族の幸せは家庭(住まいの)環境にあり! その難しいテーマを地域や日常の出来事を通してイラストで楽しくご紹介。豊田市

成功者の光と影

2006年09月18日 | 家族のこと
先日『神田昌典』さんという超有名人が『成功者の物語』として書いた『告白』という本を読みました。

 普通は成功者の光の部分に目がいってしまいがちですが、
多くの成功者の家庭は崩壊しているという事実にスポットをあて、
影の部分をクローズアップしています。

しかも、その成功の影の落とし穴は、見えない法則によってパターン化されていて、必ず問題が起きるそうです。
 まず、夫婦間の心のズレが起き、
それを繋ぎとめておくかのように子供が病気になったり非行にはしるなど
様々なシグナルを出して、バランスをとるための問題が起きるそうです。

昔から『子はかすがい』と言われますが、
その意味を僕はただ単に『離婚したら子供がかわいそう』くらいに
受け止めていましたが、夫婦を繋ぎとめるその意味はかなり深そうです。

家庭・家族の大切さはここ数十年色んな角度から色んな人が指摘しています。
経済を最優先させてきた結果、日本全体がゆがんでしまっている証拠だと思います。

昔、日本は貧しかったのですが、家族全員の役割があり、家族全員で生きていたそうです。
そして幸せだったと聞いています。
そんな家族のまわりは自然にあふれ、四季を感じることができる住まいで、
世界に誇ることができる日本人特有の、豊かな人間性を育んできました。

つい50年程前までの事です。

日本の住まいと家族のあり方を見た、外国の学者たちは、
『いずれ日本が世界のリーダーシップをとるだろう』
と言ったそうです。

途中までは、そうなりました。
現在は皆さんご存知の通りです。
家庭崩壊が原因の事件は後を絶たず、また、日本は経済大国トップの座から転げ落ちました。

日本の経済をひっぱてきた、僕の父たちの世代を悪く言うつもりはありません。
ただ、その代償があまりに大きい事に愕然としています。
『大変なバトンを渡されてしまった』事に責任を感じずにはいられません。

僕に出来ることは、ひとりの親として、そして、いち住宅職人として、
住環境の重要性を伝え、家族が幸せに暮すことが出来て、
豊かな人間性を育むことが出来る住まいを残すことぐらいです。

真実の幸せにお金はかかりません。
家族が仲良く暮らせる住環境を自然な形で整えればいいのですから。